鬼子母神に近い、南池袋にある古本屋。わめぞメンバー。店内は文学系を中心とした品揃えで、かなり広い。 古書現世、立石書店、旅猫雑貨店、リコシェなどと隔月に開催している「外市」の会場でもある。
東京都豊島区南池袋3丁目8-1ニックハイム南池袋1階
私にとって目白駅、目白警察署、目白消防署はいずれも、徒歩圏内だった。 時間と労力とを考えれば、まず池袋へ出て、山手線に乗換えてひと駅。目白駅へと赴くのが普通かもしれない。それでは三角形の二辺の和を移動することとなり、気乗りがしない。不愉快ですらある。近道を徒歩で行くべきだ。長年にわたる生活信条であって、合理的理由は考慮外である。 桜の老樹をへし折ったのは、いかなる形状のなんトン車であるか、私は車影をこの眼に視てはいない。かつて一度もさような危機も予兆もなかった事態に、どうしてたち至ったのか、解せずにいた。正確な事実はどなたからも聴かされてない。担当部署が異なるらしいいく組もの警察官グループと東…
だれの詩だったか。豚の尻同士がゴツンゴツンぶつかりながら、トラックに揺られてゆく詩があった。名前まで付けて気を配って育ててきた豚を、時期が来たら出荷せねばならぬ、畜産農家の実情が詠われてあったのだろうか。 昨夜遅く、古書往来座のご店主から電話があった。お手都合で荷を引取りにお立寄り願いたいと、先般お願いしてあったのだが、ようやく都合がついたとおっしゃる。で、今日の午後三時にご来訪となった。前回お引取りいただいてから、ちょうどひと月が経ったところだ。 小ぶりのダンボール箱が二十四個口だ。箱の寸法は、おおむね揃っている。ビッグエーのレジで勘定を済ませて、自動支払機での入金も済ませたあとに、荷姿を整…
『佐野學著作集』〈全5巻揃〉佐野学著作集刊行会 編(1957.9 ~ 58.6)定価ナシ。奥付には「特に会員のみに配布」と明記。 もはや読返す体力も時間も、残されてはいまい。隣室へ移動するにさえ、手順足運びに気をつけねばならぬゴミ屋敷にあって、障壁や足場や障害物や目印となったままの書籍・書類のうちで、いずこかのどなたかのお手許にあれば、今なお内容的にか資料的にか、なんらかの値打ちを発揮できるかもしれぬものは、一日も早く手放すにかぎる。懇意にさせていただいている雑司ヶ谷の古書肆「往来座」さんに、お手助けいただかねばならない。 ただし余生の「ヘタな考え」の筋道でふと、あれにはどう書いてあったろうか…
『キネマ旬報』バックナムバー。すべて超美本。段ボール大箱に五個。およそ三百数十冊。リスト未作成につき、内訳詳細は後日。昔の人がおっしゃったとおり、ある所にはあるもんだ。 古本屋研究会。と名乗ったところで、なにも研究するわけじゃない。ただただ古書店のある街を、そぞろ散歩して歩くだけのサークル活動だ。探しもの掘出しものに眼を光らせる会員もあれば、古本漁りを口実に気のおけぬ仲間と未知の街を散歩するのを楽しみにする会員もある。 活動母体の所属としては、日本大学藝術学部の学生サークルということになっている。が、現役学生会員と OB 会員との交流の場でもある。類は友を呼ぶで、他大学出身の会員もある。それど…
わが駅前のヤマボウシが満開。道行くかたがたや、真向うで繁盛する立食いの名店「南天」さんのお客さんがたも、名代の肉蕎麦を賞味するに夢中で、べつだん気に留めぬようだ。 どういうもんだか、この樹が好きだ。盛り場からわが駅へと戻ってこの樹を視ると、ホッとする。花の時期のみではない。たんなる緑の街路樹でいる季節もさようだ。 今日は古本屋研究会の学生諸君と、古書店を散策する日だった。悪癖の夜更しにつき、朝食台所は断念。江古田珈琲館にてモーニングトーストと珈琲。集合場所の学部正門前掲示板へ。 ここのところの陽気では、半袖シャツかと一度は思ったものの、外気は思いのほか涼しく長袖に着替えて出てきたのが、ちょうど…
「ご来日おめでとう。なん年ぶりになるかしらん?」 「帰国だよ。身内に慶事があって、一週間ほどね。十四年ぶりになるかな」 「そりゃもうドイツ人でしょう。永住権も申請できるだろうに。やはりご来日だ」 学生サークル古本屋研究会の立上げメンバーによる飲み会。今はドイツ、デュセルドルフ在住であるかつての二代目会長を歓迎して、三代目会長が音頭を取ってくれた。 私方には記録も記憶もないが、諸兄の入学年度・卒業年度などを勘案して記憶をつなぐと、二〇〇四年の設立ということになるらしい。 サークル立上げ以前にも、そのつど教室にて参加者を募って、若者たちとの古本屋巡りを実施していた。今もご指導をいただいている古書往…
保昌正夫(1925 - 2002) 保昌正夫先生の謦咳には一度だけ接したことがある。たった一度だが、記憶に残っている。 立原正秋さんを初代編集長として復刊された第七次『早稲田文学』が、第二代編集長の有馬頼義さんにバトンタッチされてほどなくの頃だった。有馬編集長が若い者や読者の意見も聴いてみたいとおっしゃって、資格フリーの会合の隅っこに出席したことがあった。さて場所がどこだったか、喫茶店の二階のようなところで、四角い部屋ではなく、雲形定規のように不定形で、中ほどに階段二三段の高低差もあるような会場だった。 『早稲田文学』編集室で下働きアルバイトしていた立松和平とすでに知り合っていたので、声を掛け…
東口前ロータリーの中洲に立停まると、前方にも背後にも、高いところに巨大な電光画面。カラー動画が流れている。ニュースか商品宣伝か、映画かなにかの告知だろうか。中国語(簡体字)でコピーが打たれた日本語学校の広告もデカデカとある。百貨店の屋上からは地上へ向って垂れ幕。催物フロアの特設会場にて韓国物産展と韓国うまいもの展だという。 一日延しにしたまゝでは、諸方へ非礼が重なるばかりだ。すっかり出不精となった身を鞭打つようにして、家を出た。 まず、大阪で発行されている文学雑誌が稿料をご送金くださったので、領収証を投函。ポストは巣鴨信用金庫の正面なので、ついでに通帳記入。中身一見。いかにご無沙汰だったかを再…
おはようございます。こんにちは。こんばんは。40代サラリーマンのやすべえです。 今回は、先日から投稿している22年1月下旬:散歩の達人別冊 街がわかる 東京散歩地図掲載【雑司が谷・池袋】コースをお写んぽ。の話しが、其の参となっていますので、続きを書いていきたいと思います。 其の壱では、護国寺。其の弐では、雑司が谷旧宣教師館周辺。其の参では、雑司が谷霊園周辺をお写んぽ。してみました。 其の参までの投稿で雑誌おすすめスポットが3箇所のみと、いつになくスローペースでのスタートとなっていますので、少しペースアップし巻きを入れたいつもりです。(笑) 投稿した記事のリンクを以下に貼らせていただきます。気に…
2023年12月21日(木) 振替休日をとる。 神保町のpassageに棚借りをしているため年内最後の補充に行く。12冊ほどを鞄に詰めて家を出る。 車中は、中野翠「何が何だか」(毎日新聞社)を読む。毎年恒例の暮れに出る『サンデー毎日』の連載をまとめた本の最新刊。昨年10月から今年の9月まで。何年か前から雑誌の連載間隔が長くなったので以前の本よりも薄くなり、それを補うために3分の1程は他の媒体に書いた映画評が入っている。メインの日記部分は往復の車内でサクッと読んでしまった。 神保町に着き、passageへ。「ROCA」「みんな彗星を見ていた」「古本食堂」「古本屋の四季」「本屋会議」「最後の角川春…
このアングルからこの建物。どれだけの写真を眼にしてきたことだろうか。 ひとつの用足しのために出歩く気力が失せた。行動の効率化と申せばもっともらしいが、要するに体力・気力の減退だ。先延ばしにした用件や欠礼したままの不義理を一気に片づけるべく、外出用の散歩靴を下駄箱から出す。 まずは地元の信用金庫へ。祝日でも ATM は動いているから、通帳記入する。古書肆からの買取り金と『江古田文学』からのギャラとの、送金連絡メールをいただいてはいたが、怠けたままにしてきた。通帳にて確認。今夜にも「たしかに受領いたしました」と、返信しなければならない。 別の銀行 ATM へと移動して、軽くなっていた財布に生活費を…
「百椿図」那覇編が7月10日で終了いたしました。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。次回、「百椿図」は西池袋のブックギャラリーポポタムで開催いたします。「百椿図」はここで終点です。期間は8月半ばから9月半ばの予定です。会期中、イベントもありますので、どうぞお楽しみに。1年間かけて描いてきた椿をぜひ観に来てください。 古書往来座の瀬戸さんが作ってくれた動画も5つになりました。それぞれの会場の雰囲気が伝わると思います。いづれも3分前後で見られます。 武藤良子個展 百椿図 巡回展 那覇編 2023/6 - YouTube 武藤良子個展 百椿図 巡回展 倉敷編 2023/3 - YouT…
昨夜、台所をしながら漫然とラジオを聴いていて、驚かされた。もうゴールデンウィークに入っていたんだってさ。 かつては天皇誕生日と云っていたと思い出した。昭和天皇が崩御されて、昭和の日と称ばれるようになってからは、なんとはなしに二軍の祝日といった感があって、念頭から去りがちだ。 憲法記念日とこどもの日とが飛石で、職場によっては直前にメイデーの風習が残っているかどうか。それらに週末がいかに絡むか。それがゴールデンウィークというものだという固定観念がある。四月中のゴールデンウィークというのが、頭で理解してはいても、感覚的にしっくり来ないのだ。 明けて今日、たしかにあたりが気味悪いほど閑だ。というより無…
7時過ぎに目を覚まし、ジョギングに出る。横手で大量にやきそばを食べて過ごしたので、ダイエットしなければ。ずいぶん久しぶりのジョギングで、NIKEのアプリで確認するとほぼ1年ぶりだった。不忍池まで往復4キロほど走ったのち、風呂に湯を張り、入浴。これから移動続きだから、東京に戻った日は体を休ませなければ、また体調を崩してしまう。それに、横手は昼と夜の寒暖差が激しかった。最高気温が25度の日もあれば、朝は10度くらいのこともあった。ちょうどテレビで「寒暖差が激しい気節は、自律神経が乱れ、疲れを感じやすくなる」とやっていて、自律神経を整える手段のひとつとして入浴が挙げられていた、というのもある。湯に浸…