1950年5月25日東京に生まれる。 1972年に「大阪へやってきた」でレコード・デビュー。以後、最新作「何かを思いつくのを待っている」(2004年)まで29作のアルバムを発表。鋭く深遠な詩の世界と存在感のある歌唱によって、日本の音楽界で独自のポジションを築いている。 詩集やエッセイ集も精力的に発表し、詩人としての評価も高い。
僕は記事を書く時には、まずタイトルを考える。そして最初にタイトルとは関係の無い日常の些末なことから書き始め、「さて」と書いて本題に入るのが常だ。 昨日はそれで失敗した。その日の授業の様子を書き留めているうちに大体の字数に達してしまったので、おざなりにタイトルに関することを書いてお茶を濁した。毎日書いていればそんな日もあるさ。今日もどーでもいいことから始めてみよう。 今朝(というか深夜)目覚めたら、体が怠い。喉も痛い。これはもしかして・・・というと実は心当たりがある。昨日書き忘れたことだ。 3の1で一番気にかかる児童の母親がコロナ感染したという一報を受けて、その児童と姉はすぐに下校した。僕は児童…
故人を語ることとは・・・ 妻が他界して今夏で15年。 ブログを書いたり、書籍を出版したり。 毎年の追悼コンサートも辛気臭い。 いつまで、悲しみを引きずっているんだ。 そんなふうに、お感じの方もいると思う。 一方で「悲しみを抱えながらどう生きるかを教わった。続けてほしい」との声も。 受け止め方は人それぞれ。 生き方もいろいろ。 それでいいんじゃないか、と思う。 どう伝えたらいいのだろう。 故人を語ることは、未来を生きること。 分かりにくいかな。 そんなことを考えていると、1月29日にすい臓がんで亡くなられた鮎川誠さんを追悼する新聞記事を目にした。 3KINGSで鮎川さん、三宅伸治さんと活動を共に…
友部正人『バス停に立ち宇宙船を待つ』(ナナロク社、2015年3月刊)(ナナロク社公式サイト・本書紹介ページ) バス停に立ち宇宙船を待つ 作者:友部 正人 ナナロク社 Amazon 自宅の電線の上のイソヒヨドリ。 彼らがわたしたちの隣人であることを、いつも思い出させてくれる。 自宅の電線の上のイソヒヨドリ。 イソヒヨドリ(2022.3撮影、漁港にて) 自宅に同居している――というより娘ムコであるわたしが住んでいるのが妻の実家で、だから一緒に住んでいる義父が、わたしたちの増築した“第2リビング”の吐き出し窓の外に、縁側代わりにテーブルを拵えてくれたのはもう何年前だったか、そこに腰かけて次男(7歳)…
ふとした拍子で、むかし聞いていた曲がよみがえったりする。 フォークやロックを聴き始めた中学や高校の頃の歌である。 フォークもロックも、同じ頃にやって来たような記憶がある。 フォークは、カレッジフォークとか言われて、フォークギターを持って学生風の人がやっていた。 ブラザース・フォーやジョーン・バエズの影響だろう、きれいな声とハーモニーだった。 ベンチャーズがやって来て、エレキブームというのがあった。 そのうちに、エレキギターを持った日本のバンドが現れて、グループサウンズと言われた。 カレッジフォークもグループサウンズも、歌謡曲の延長だったと言えるかもしれない。 高校生になった頃に、それまでとは毛…
写真はオシドリ(2022.3、某河川上流域) 「とてもよく晴れた日曜日/戦場と幼稚園で同じ曲が流れてる」 プレイリスト「2022.04_I'll Run」 「とてもよく晴れた日曜日/戦場と幼稚園で同じ曲が流れてる」 ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス) 作者:田中宏暁 講談社 Amazon さて、「Music for Slow Joggers #003/Birders' Songs #021(野鳥とランナーのための音楽プレイリスト)」という奇妙なタイトルで、Amazon Music Primeのプレイリストを紹介するシリーズ企画、この成り立ちの経緯に…
写真はヒヨドリ、その右脇にオオキンカメムシ(2018.2) 昔買った文庫本を久しぶりに開いて、付箋を付けていたページに鳥の気配を見つけるように。 プレイリスト「2022.03_奇跡の果実」 昔買った文庫本を久しぶりに開いて、付箋を付けていたページに鳥の気配を見つけるように。 羽毛の白を湛えた月の光があるので空は決して暗くなることはない。栗の花は葉の緑を背に夜のあいだずっと白く映えている。仄暗い箇所は牧草地の野生の阿蘭陀芹(チャービル)の茂み。ケンブリッジ大学の方形の庭をゆく風はタタールやアラビアに達することはない。女子学寮ニューナム・コレッジの屋根の上空に広がる青灰色の雲のどこかで儚く潰えるだ…
写真はトビ(2021.10、森の鼻にて) 朝の通りを目覚めさせる風に、鳥の気配が――。 プレイリスト「2022.03_トンビが輪を描いてピーヒャララ」 朝の通りを目覚めさせる風に、鳥の気配が――。 Birder(探鳥家/野鳥愛好家)で音楽好きのひとりとして、聴いて愉しい野鳥ソングのプレイリストが欲しい。ならば作ってみよう。ということでAmazon Music Primeのプレイリスト機能を使ってシェアしている「Birders' Songs(バーダーのためのプレイリスト)」という本シリーズ、今回は第17回。 毎回そうなのですが、プレイリスト全曲が鳥の歌、野鳥を主題としている楽曲ではなくて、今回も…
友部正人は特別な声を持っている。いろいろなアーティスト達をシャッフルして聴いていた時に友部正人の歌が流れると手が止まる。もしくは手が動く。何か書かねばという思いにとらわれて。 そんな友部正人のことを知ったのは「休みの日」(2001)というアルバムからだ。知り合いに誘われて友部正人の参加するコンサートに行った僕は彼の声に心臓を鷲掴みにされた。その場で「休みの日」を買った僕は、毎日聴いてその声にうっとりしていた。ニューヨークにも住んでいる彼は、そこで起きたこと、感じたことを歌っていた。 後に自分が駅前で路上ライブをやることになった時、彼の曲を3曲歌っていた。そのうちの2曲がこのアルバムに収録されて…
前記事に友部正人のアルバムのことを書いた。 このアナログ盤を買ったきっかけは、友部さんがTVで歌ってた「一本道」という曲なのだということ…なんだけど、書き漏れしてた。買った理由はもう一つあった。 B面最終曲「愛について」。 この曲は矢野顕子の「ピアノ・ナイトリィ」というアルバムで初めて聴いた。歌詞はこんなの。友部さんの詞。 壁に二つの影が映っている 子と母の二つの影が映っている 二人は自転車をこいで 今、家へ帰るところ 子は母に話しながら 母は子にうなずきながら 子に父はいなく 母に夫はいない 父も夫もいない夜道を 二人はゴムまりのように弾んでいく 僕には 愛が二つの ゴムまりになったように見…
View this post on Instagram A post shared by 鈴木主水 (@djinjiango) ♪南に下る新幹線には観光客があふれ ぼくもその新幹線で大阪へ行ってきた(by友部正人の「大阪へやって来た」のメロディで) なわけで、久しぶりに孫に会いに大阪へ行ってきました。はい、お宮参り&お食い初めであります。こころウキウキのワックワク(「東京ブギウギ」のメロディで)で何十年ぶりだろう、恋人にでも会いに行くようなあの気持ちが蘇ったのであります(笑) 新大阪についてなんだか妙な違和感を覚えたのはあのエスカレーターの右側よりの並び方でして、こっちでは左側によって右側を開…
サックス教室の料金表 東村山駅 西口 徒歩3分!無料駐車場!無料体験レッスン!入会金¥0!生徒さんと先生のスケジュールの都合に合わせた、1時間のマンツーマンレッスンです。 (税別) 月/1回 ¥5,000 月/2回 ¥9,000 月/3回 ¥12,000 月/4回 ¥15,000 ※サックス教室のレッスンは60分単位、スタジオ代込みです。※サックス教室のスクールの日時は、講師と相談の上決められます。 早速申し込む サウンド・スクエア 東村山店 TEL:042-397-1175 住所:東京都東村山市美住町2-9-7 東村山のサックス教室ならどこよりも安い スクール入会金無料 サウンド・スクエア東…
フルート教室の料金表 東村山駅 西口 徒歩3分!無料駐車場!無料体験レッスン!入会金¥0!生徒さんと先生のスケジュールの都合に合わせた、1時間のマンツーマンレッスンです。 (税別) 月/1回 ¥5,000 月/2回 ¥9,000 月/3回 ¥12,000 月/4回 ¥15,000 ※フルート教室のレッスンは60分単位、スタジオ代込みです。※フルート教室のスクールの日時は、講師と相談の上決められます。 早速申し込む サウンド・スクエア 東村山店 TEL:042-397-1175 住所:東京都東村山市美住町2-9-7 東村山のフルート教室ならどこよりも安い スクール入会金無料 サウンド・スクエア東…
2月22日(金)、サッカーJリーグが開幕。鹿島アントラーズは、名古屋グランパス・エイトとのアウェー戦を3-0で快勝してくれて嬉しかった。ホーム開幕戦の今週末(3/2)の試合(VSセレッソ大阪)は引分けだったが、チームとしての努力のベクトルが一つの流れにまとまっている感じで、そのポジティブな雰囲気が良くて酒が旨いのだった。 *** まぁ、そんなサッカー観戦と散歩がメインの週末だったんですけどね… あ。あとレコード洗いもしたんだった。 今週の6枚(洗うのは一度に6枚。理由は、レコードを立てかけるスタンドの容量が6枚だから…。) キース・ジャレット「ザ・ケルン・コンサート」(1975年) 友達がみー…
日本のフォーク完全読本 シンコーミュージック Amazon ワタシの音楽の原点は70年代の歌謡曲、フォークソング。かぐや姫、拓郎、陽水、岡林、そして関西フォーク。この本は、ワタシが影響を受けたミュージシャンだらけ。どのページも懐かしくて、オモシロくて、手が止まらない!♪ 「60年代に日本のフォークが誕生し、70年代には大きく発展、80年代で一旦盛り上がりを失うものの、90年代後半にはまたネオ・フォークのムーヴメントが起こり、触発されたベテラン勢も再び活発な動きを見せる…というその始まりから現在の状況までの紆余曲折の全てを、海外からの影響やインディ・レーベル、地方のシーンやアンダーグラウンドの動…
関西フォークとその時代: 声の対抗文化と現代詩 作者:瀬崎 圭二 青弓社 Amazon ワタシが音楽に興味を持ち始めたのは、昭和40年代半ばの演歌と歌謡曲だ。五木ひろし、小柳ルミ子、天地真理、麻丘めぐみ、アグネス・チャン、花の中三トリオなど。そしてその後のかぐや姫、グレープ、吉田拓郎、井上陽水、ふきのとう、N.S.Pなどに続く。 そしてその原点を探ろうと関西フォークにたどり着き、さかのぼるように聞いていった。高石ともや、岡林信康、加川良、友部正人などなど。そしてフォークにどっぷりハマるようになる。 さてこの本。ワタシの音楽の原点でもある、関西フォークをマジメに語った本。 「ベトナム反戦運動や学…
ネットニュースを眺めていたら、キョンキョンの私服姿が素敵という記事があった。 (懐かしの)加藤紀子のインスタグラムの投稿を引用した記事で、近田春夫氏とキョンキョン主催の活動に参加したという内容。 ボーリング場で撮った画像には、カラフルなトップスにベージュのワイドパンツというカジュアルな出で立ちのキョンキョンの姿があった。 キョンキョン、57歳だって。いくつになっても可愛いなあ。 この記事をみて思い出したのが、近田春夫氏が作詞作曲してキョンキョンが歌った「Fade Out」という曲。 1989年にリリースされた、キョンキョン27枚目のシングルで、ジャンルはハウスミュージック、だそうだ。 わたしは…
‘73年オリジナル。レコードシティ通販にて。安かった。 オビはあるけど歌詞やライナーなどインサートがない。安いはずだと思ったら、どうも元々ないらしい。 詩人と名高い人のレコードで意外だ。歌詞は耳から入るだけでわかるという自信なのだろうか。 実際、聴くだけで言葉がどんどん頭に入って来る。まあ、さんざん聴き倒したからってのが大きいんだろうけど、でも歌声の力も感じる。 「一本道」はジンタでカバーして、音源も残っているが、これは友部正人ファンであるベースの人の意向だった。 「一本道」は正直僕にはちょっとベタに思えて、カバーするなら「長崎慕情」がいいなと思ってた。詞も曲も、このアルバムでは一番好きだった…
◆ニッポンの社長をゲストに迎えて◆プレゼントは「夢はでっかく10億円!サイコロで決定!年末ジャンボ宝くじ」何名のリスナーのみなさんに届くのか?オープニングに振るサイコロのみぞ知る・・・ ◆メッセージテーマは「早起き自慢・遅起き自慢」早起きは三文の徳というけれど、実際は・・・?リスナーのみなさんはいかがですか?早起き自慢、遅起き自慢お待ちしています。◆13時35分〜甘いものは世界を救う!問題解決スイーツファイルリスナーのみなさんのお悩みをスイーツで解決。山崎怜奈渾身の小芝居劇場:劇団山崎もおたのしみに。◆2時〜ゲスト:ニッポンの社長M-1敗者復活なるか!?注目のお笑い芸人:ニッポンの社長がダレハ…
「午前六時の大時計の下、 ジャズドラマーが9の字にぶっ倒れてる。」 ねぇ、君。ここは何処ですか? ここは僕の…、肝臓です。? 朝が真っ赤に腫れ上がってる。 "空が落ちてくる。' なかなかだね。友部正人。 #ともまさ #メリクリともまさ #MerryChristmas
吉祥寺の地下のビレバンが世の中で一番イカしてる店だと思ってた中学生の頃、お年玉でデジタルハリネズミを買ったのもあそこだったし世の中の面白いものはなんでもあそこにあると思っていた はじめて行った時掲げてあった中央線がそびえたつようなポップに「あヽ中央線よ空を飛んで あの娘の胸に突き刺され」という友部正人の一本道のフレーズが書いてあったのが衝撃で、今でも鮮明に思い出せるんだけどビレバンのポップってそうだったよなあって思い出した 今のビレバンにドキドキしなくなってしまったのは私がつまらなくなったのかビレバンがつまらなくなったのか あのポップ型の付箋みたいなの買おうとしてたもんな 壮平の出演するラジオ…
今日は昨日からの雨が降っていますが,雨が降っているということは山の中の町の厳しい放射冷却がないので朝は暖かかったものの,気温は上がらず最高気温は14度ということで,長袖Tシャツに半袖Tシャツの重ね着だけでは少し辛いので,今シーズン初めてヒートファクト(イオンで売っているヒートテックのようなもの)のタートルネックを着て,その上にフリースジップアップを着ています。それでも少し足元が冷えるので,エアコンを入れさせてもらいましたが,まぁ,12月だもん,そんなもんだよね!ということで。 さて,前回のブログをアップした後のフルカワの日常ですが,日曜日は天気もよく気温も上々ですが,プレオに乗って山の中の町へ…
先程この本を読み終わりました。 鬱のときに読んだ本。憂鬱になると思い出す本。まるで鬱のような本。84名の方による、「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。本が読めないときに。(夏葉社さまの『冬の本』にインスパイアされてつくった作品です) 執筆者一覧 青木真兵 青木海青子 安達茉莉子 荒木健太 飯島誠 池田彩乃 石井あらた 市村柚芽 海猫沢めろん 大谷崇 大塚久生 大槻ケンヂ 大橋裕之 大原扁理 荻原魚雷 落合加依子 柿木将平 頭木弘樹 梶本時代 勝山実 上篠翔 切通理作 こだま 小見山転子 ゴム製のユウヤ 佐々木健太郎 笹田峻彰 佐藤友哉 左藤玲朗 篠田里香 柴野琳々子 島田潤一郎 下川リヲ 菅原海…
久しぶりにライブに行きました。 「工藤祐次郎レコ発ツアー」@スワロー亭 大好きな本屋さんで良さげなライブが行われるということを知って即予約しました。 工藤さん他2組の対バン(対バン?) 夕暮レおかわり少年団 はじめてお目にかかるバンド、 アコギとガットギターとコントラバスの3ピース なつかしいようなせつないようなやさしいきもちになるような 長野のバンドは歌詞に出てくる雪の解像度が高いなと思う すっごくよかった、また聴きに行きたいな (興奮して帰りにCD買いました、よく見てなくて2しか買えなかった) the End 昨年の友部正人さんの2マンライブで、残念ながらthe Endさんは欠席で、 (本…