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占事略决

(読書)
せんじりゃっけつ

六壬の解説書の一つ。「决」はニスイが正しい*1
安倍晴明が書いたと伝わっている。安倍家で代々伝承されてきたのは確からしい。
最も古い写本は尊経閣文庫に所蔵されている。筆記したのは晴明11代の子孫の安倍泰統。
他にも京都大学図書館に所蔵されている写本がある。

塙書房の日本陰陽道史総説には、尊経閣文庫本の原文を收録します。
ただし、日本陰陽道史総説の占事略决には、活字化の段階でのミスが散見される。
冒頭の「占特加月将」などはその最たるもので、尊経閣文庫本の安倍泰統の筆跡からは「占時加月将」と書写されていることがわかる。

この活字化の段階でのミスは、6版以降でかなり訂正された。

もっとも最近の小坂眞二による徹底した校訂では、「略决」ではなく「略決」としている。
→占事略決

*1:尊経閣文庫本による。

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