南京事件はなかったとする論。論者は東中野修道など。学術的に否認されている主張であり、また論者である被告が裁判で敗訴するなど、一般社会に認められる論とは言えないものである。しかしならば、いわゆる「保守派」の主張を支える重要な論になっているため、問題は根深いといえる。
友好都市である南京市の共産党幹部が2月に表敬に訪れた際にこの論を述べたため、南京市、名古屋市間の交流が中止になった。
今年の初めにKADOKAWAから出版予定だったある翻訳書が昨年12月に急遽中止されるという事案があった。あえて作者、作品名には言及しないが、そのトランスジェンダーに対する差別、憎悪扇動的な内容や明らかな誤情報、事実歪曲的記述などに多くの批判的指摘が既になされている書籍である。その中止までの顛末やその後のKADOKAWAの対応などかなり不誠実で無責任なものへの怒りはあれど、あのままの状態で日本で出版されることがなかったということにわたしはひとまず安堵していた。ところが出版社が産経新聞出版に変わる格好で出版される予定だという。この事態に大きな衝撃を受けた。 なにせ「正論」を出している出版社である。…
このブログの前身を iblog でつくったのが2004年なので今年で20年ということになります。もっとも2004年の末にスタートしたので実質的に20年となるのは来年の末ですが。 更新頻度もすっかり落ちて最近はなんとか「毎月更新する」というラインを守るのが精一杯ですが、続けられる限りは続けるつもりです。 過去に書いた記事の中で最近思い起こすことがあるのが、イスラエル軍による白燐弾の使用を擁護するネトウヨを批判した2009年ごろのことです。戦時国際法を「殺させないため」ではなく軍事組織の選択肢を広げるために解釈しようとする姿勢は南京事件否定論にも通じるものだと思いながら書いていました。いまSNSで…
岸田首相の所信表明は23日 会期は12月13日まで 臨時国会 - 産経ニュース 「補選前に、選挙勝利を狙ってバラ色の所信表明演説をして国民だましをやるようなことは認めない」と立民に言われて「補選後の23日実施」を受け入れてる時点でkojitakenの言うような「早期解散の可能性」は「ゼロではないが低い」でしょう。 「あまりにも無茶苦茶なことをやって党利党略と非難されたくない」と言う思いが岸田に強いのではないか。 「借金返済に追われ闇バイト応募」 自衛官を特殊詐欺関与容疑で逮捕 愛知県警 - 産経ニュース 公務員なのだから「博打や女」等で無茶苦茶な浪費をしない限りこうはならないので心底呆れますが…
特集『画期としての明治六年:政変*1150年を記念して』 ◆維新史研究における明治六年政変の意義と課題(大庭裕介*2) (内容紹介) まず毛利敏彦*3『明治六年政変の研究』(1978年、有斐閣)、『明治六年政変』(1979年、中公新書)とそれに対する田村貞雄氏*4の批判が紹介されます。大庭氏は「西郷が征韓論者であること」については現在は争いはなく、その意味では「田村氏の勝利」と評価します(田村批判については拙記事田村貞雄氏の毛利敏彦「明治六年政変説」批判の紹介 - bogus-simotukareのブログで紹介しました)。 但し、毛利主張が全く無意味だったとは見なしておらず、毛利主張以前は「征…
ウクライナ支援への反対派優勢、スロバキア総選挙の行方に世界的関心…元外相「ロシアは我が国を悪用」 : 読売新聞 テレビ朝日https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000317974.html 親ロシアという人間も一部にいるでしょうが、勿論メインは「支援疲れ(ウクライナ支援したいならスロバキア以外(特にスロバキアより経済大国の米英仏独など)がやれ)」でしょう。従って「親ロシア」というテレ朝の評価は不適切でしょう。 一方で「ウクライナ支援」の方も正直「ウクライナ支援をすることで、ウクライナに好意的な米英仏独などのスロバキアへの…
【終戦の日に】首相は核抑止の重要性語れ 悲劇を繰り返さぬために 論説委員長・榊原智 - 産経ニュース 「悲劇を繰り返さぬために核廃絶」でない辺りが産経らしい(呆)。「銃犯罪をなくすために銃規制に反対(銃による犯罪抑止を主張)」の全米ライフル協会並みに酷い。 馬場代表、維新の連立入り排除せず 自公の衆院過半数割れで - 産経ニュース 結局、維新は自民の補完勢力でしかないという話です。しかも「自社さ連立の新党さきがけ(社民連出身の菅直人氏*1が政調会長)」「自自公連立の自由党(小沢*2党首)」のような「ある程度まともな保守政党」ならまだしも「自民が極右方向に劣化=維新」なので有害でしかない。 【主…
イーロン・マスク氏の買収以前からツイッターでためされていたコミュニティノート機能について、当初の目的にそった運用ができていないという懸念が報道されている。 ツイッターの新機能「コミュニティノート」、混乱も 効果と課題は?:朝日新聞デジタル SNS上では、誤情報が瞬時に広まりやすい。2016年の熊本地震の際は、「動物園からライオンが放たれた」というデマが無関係なライオンの画像とともに投稿され、拡散された。ツイッター側は、リスクの高い誤情報を含む投稿を非表示にするなどの対策を取ってきたが、運営会社(現在はX社)が昨秋、社員を大量解雇し、不適切投稿の監視や削除に支障が出ているとも言われる。 初期には…
横田めぐみさん写真展のお知らせ - 高世仁のジャーナルな日々 8月2日(水)から14日(月)まで、拉致被害者、横田めぐみさんの写真展が、日本橋の髙島屋で開かれます。 初日、8月2日(水)の11時30分からは、展示会場で、めぐみさんの母、横田早紀江さんと、拉致被害者、有本恵子さんの父、有本明弘さんの対談があります。 進行役は私、高世仁がつとめます。 赤字部分には吹きだしました。 最近は高世ブログで拉致についての記事は全くないし、有田氏*1の本『北朝鮮拉致問題』(2022年、集英社新書)の解説を書くこと*2で横田早紀江とは縁切りしたかと思いきや、この対談での司会役が「高世から早紀江に『司会をやらせ…