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十六夜清心

(アート)
いざよいせいしん

河竹黙阿弥作の白浪物人気狂言「花街模様薊色縫」(さともようあざみのいろぬい)の通称 。元々正月用の曽我物として1859年(安政6)に初演された「小袖曽我薊色縫」(こそでそがあざみのいろぬい)の一部で、清心のちの鬼坊主清吉は泥棒役者と評判の高かった幕末の名優、小団次にあてはめて書かれたもの。ただし箱根の山中で曽我兄弟が工藤一子犬坊丸と対面をする「箱根湖水対面の場」は初演で演じられて以来演じられておらず、十六夜清心の筋だけが独立して演じられるのが通例。遊女ながら清純可憐な十六夜が盗賊の迫力ある姐御に変わっていくのをはじめ、善人が悪心を起こして変わっていくところが見所。

あらすじ

遊女の十六夜と馴染んだ僧侶の清心は、鎌倉極楽寺から追放されれ十六夜と心中しようとする。しかし、十六夜は、白蓮という俳諧師に救われる。一方泳ぎの得意な清心も、死にきれず助かってしまう。それがひょんな事から人を殺してしまい、名も「鬼薊清吉(おにあざみせいきち)」となって悪事を重ねるようになる。「今日十六夜が身を投げたも、またこの若衆の金を取り、殺したことを知ったのは、お月様とおればかり、人間わずか五十年……これから夜盗家尻《やとうやじり》切り、人の物はわが物と、栄耀栄華をするのが徳、こいつあめったに死なれぬわえ」
一方清心の菩提を弔うために尼となって巡礼の旅に出ていた十六夜改めおさよは、箱根で清心改め清吉と再会し、盗賊の一味となって恩人である白蓮を強請にいくことになる。だが、いい人に見えた白蓮こそが、実はふたりの上を行く大盗賊の大寺正兵衛で、なんと清吉の実の兄だった。で、いろいろあって最後はみんな死ぬ。

背景

この芝居ではペリー来航から2年後の1855(安政2)年3月6日にあった千代田城御金蔵破り事件がモデルとなっている。犯人は、浪人藤岡藤十郎と無宿者富蔵の二人。この藤岡藤十郎が白蓮のモデルとなり、1805(文化2)年に処刑された盗賊鬼坊主清吉が清心のモデルとなっている。これに上野寛永寺の僧と遊女の心中事件を絡め、実際の事件の舞台を江戸から鎌倉に移し、幕府の御用金を頼朝奉納の祠堂金とすることで、時代を鎌倉時代に設定するという脚色がなされている。因みに十六夜と清心が心中し損なう稲瀬川は、隅田川のこと。実際の事件を脚色して時代を変え、名前を変えて小屋にかけるのは江戸歌舞伎の通例であったが、御金蔵破りに殊更神経質となっていた幕府に問題視され、上演35日目に大入りのまま打ち切りとなった。なお明治維新後、作者河竹黙阿弥は同じ題材の芝居『四千両小判梅葉』を実名で書いている。

十六夜清心

(マンガ)
いざよいせいしん

漫画家

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