昭和・平成の芸能界には、世間をあっと言わせた怪事件や珍事件が数々あった。 その代表格と言えるのが、当時、郷ひろみのモノマネなどで一世を風靡していた、若人あきら(現・我修院達也)の行方不明事件だろう。 平成3年(1991)3月3日。 家族や知人6人と熱海に遊びに行った若人は、和田浜南堤防で1人釣りを楽しんでいた。 夕方5時過ぎ、妻が迎えに行くと姿はなく、消波ブロックに残されていたのは、釣り竿とクーラー、帽子だけ。 妻から通報を受けた熱海署は、海上保安庁に出動を要請する。 そして、警察、ヘリコプター、巡視艇、救難ダイバー、さらに地元の漁業関係者も参加する大捜査が始まったのである。 そんな懸命の捜…