通称”洞窟オジさん”。平成最強のホームレス。 昭和21年8月31日群馬県大間々町生まれ。8人きょうだいの4男坊。13歳で家出をし、愛犬シロと足尾鉱山でヘビやカエルを食べ、生きる生活を選んだ。以来、43年間、栃木、新潟、福島、山梨、茨城を転々としながら人里離れた洞窟や山中のほら穴。ときには川っぺりなどでサバイバル生活を送ってきた。現在、インテリア内装業に就き、社会復帰を果たしている。
洞窟オジさん―荒野の43年 平成最強のホームレス驚愕の全サバイバルを語る
吉田豪の「中村一義インタビュー」を読んだ。 BUBUKAの電子書籍を購入して全文(15000字)読んだ。 中村一義といえば、デビュー曲「犬と猫」が1997年1月に出たとき、渋谷陽一が「天才」と絶賛していたので、CDを買いに走ったのを覚えている。 確かにインパクトのある曲で、気に入ったので、「街の灯」、「天才とは」、「永遠なるもの」も続けて買った。 アルバム「金字塔」はシングルで聴いた曲が多かったので買わなかった。 当時テレビで細野晴臣の「恋は桃色」を弾き語りしている映像を見て、音源をMD(懐かしいですね)にダビングして繰り返し聴いていた。 その後は、すごい才能あるミュージシャンだとは常に思って…
「こんな人生もあるのだ」。 名前は忘れたけれど、某映画評論家が1973年公開の映画「パピヨン」のレビュー冒頭に書いた言葉。これを、そのまま、この本の冒頭に私的に捧げたい。 終戦翌年の1946年8月末期に群馬県に生まれた、著者、加村一馬氏。都市、田舎を問わず、その日その日を生き延びることが精一杯だったあの時代、加村氏は頻繁に親、特に父親の虐待に見舞われた。毎食が「茶碗一杯の雑穀飯のみ」によるひもじさに耐えかね、きょうだいも含める他の家族の食べ物に手を出しただけで、今なら警察沙汰になるであろうほどの「お仕置き」を受けたのだ。 「このままでは(親に)殺される」。危機を感じた一馬少年は、中学2年の夏、…
「場」としての「具象的現實世界」に就いてー「洞窟おじさん」と「よし川」と千種区の御話ー さて物の世界は元より豊かである。 其のことは神がさう造り給うたところでもまたある。 だが過剰な富による豊かさは眞の意味での豊穣さを齎さない。 其は所謂「偽善」のうちにあるニセの富であり豊かさなのだ。 例えば「偽善」とは信じないことである。 信じないからさうして持って居るのにさらに持たうとして躍起となる。 だがすでに我我は持って居る。 持って居るが故に今此処に有る。 或は我我は何をも持ち得ない。 持ち得ないからこそ今此処に有る。 其の両極の間を生きるのがまさに人間の認識の常ぞ。 物の世界は常にさうして豊かで且…