(独)【Wille zur Macht】 「ヴィレ・ツァ・マハト」
「権力への意志」とも。
普遍的価値を否定するニーチェの思想において、ニヒリズムを克服して、ありのままの自分(人生)を肯定するために信じる世界原理。
全ての生命体が、より強く、より広くなどの増大志向の力をもっており、これら欲望のせめぎ合いによって世界は成り立つ。力が単独で成り立つことはなく、神の存在は、「力への意志」が極大化した一時的な状態であり、持続するものではない。目的なしに無限拡大を目指すはたらきこそが、帰属や比較に囚われない「超人」的な生き方を可能にするという思想。
こうした力の増大を賞賛する思想は、優生思想を持つナチズムの反ユダヤ主義等にも利用された。(ニーチェ自身がナチスを支持したわけではない)
フリードリヒ・ニーチェ、ニヒリズム、貴族道徳、奴隷道徳、ルサンチマン、畜群、永劫回帰、神は死んだ、超人、ツァラトゥストラはかく語りき、アポロン的なもの、ディオニュソス的なもの