“psychothérapie institutionnelle”。
その後、三脇康生によって、「制度を使った精神療法」という訳語が新たに提唱されている*1。
病院の運営や活動だけでなく、医師・看護師・患者間の人間関係や視線をも病院環境を形成する《制度》と捉え、そこで生きられる分析と組み直しを重視するフランス精神医学の流派*2。 フランソワ・トスケル、ジャン・ウリ、フェリックス・ガタリなどが提唱する。
それまでは「病院精神医学」「制度的精神療法」という訳語があてられていたが、これが以下の書籍で問題化された。
*1:「第39回 日本芸術療法学会」(2007年10月27〜28日)
*2:まったく同じ趣旨で、教育の運動もある(pédagogie institutionnelle)。 【参照:『学校教育を変える制度論―教育の現場と精神医療が真に出会うために』】