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列車番号

(一般)
れっしゃばんごう

鉄道で、列車につけられた固有の番号。一般的な鉄道では、特急列車から通勤電車、回送列車にいたるまで全ての列車に列車番号が割り振られている。路線や車両によっては列車の前面に掲示されている。略して列番ともいう。
ここでいう列車とは車両を編成した実体のことではなく、時刻表に定められた始発駅から終着駅までの行路のこと。日によって使用される車両が異なっても列車番号は変わらず、同じ車両であっても終着駅で折り返すと列車番号は変わる。折り返しでなくても、拠点駅到着を持って別の列車番号に変わるが車両は変更前のものをそのまま使用する(乗り換えの必要がない)場合もある(例:山手線の大崎駅、総武快速線の東京駅など)。
空路でいうところの「便名」である。日本の場合、優等列車に個別の愛称と番号がつけられるようになってからは、一般の人が列車番号に言及する必要はほとんどなくなった。外国で鉄道を利用する場合、列車を特定するのに列車番号を使用する必要があることもある。
列車番号は、JRの場合、やまびこ60号は60B、のぞみ1号は1Aなどと、数字とアルファベットの組み合わせで構成される。Mがつくのが電車、Dがつくのが気動車、機関車牽引の列車ではアルファベットがつかないというのが原則(例外は多い)である。列車番号は一つの路線内では一意であるが、他の路線の別の列車に同じ番号が使用されることは珍しくない。
特に東京メトロ・都営地下鉄では、多くの路線でJRや他の民鉄との相互直通運転を行う関係で、末尾にアルファベットを付け、「その列車に使用される車両が所属する社局」の意味を持たせている(ただし運行異常時や、運行距離清算のためにアルファベットの会社と別の車両が使われる場合もある)。これは一般の書店で発売されている「MY LINE 東京時刻表」(交通新聞社刊)でも確認できる。一例として、東京メトロと都営地下鉄のケースを挙げる。なお、同じアルファベットが割り当てられている会社が複数あるが、これらの社局同士が同じ路線に乗り入れることはない。

列車番号末尾 所属する社局 由来 使用路線
S 東京メトロ 前身の営団地下鉄(Subway) 銀座線・丸ノ内線を除く全線。
K JR東日本 前身の国鉄(Kokutetsu) 東西線・千代田線
T 東武鉄道 Tobu 日比谷線・有楽町線・半蔵門線・副都心線
K 東京急行電鉄*1 TKK, ToKyu 半蔵門線・南北線・副都心線・三田線
T 東葉高速鉄道 Toyo Rapid Railway 東西線
E 小田急電鉄 OER, Odakyu Electric Railway 千代田線
M 西武鉄道 旧・武蔵野鉄道(Musashino) 有楽町線・副都心線
M 埼玉高速鉄道 SaitaMa 南北線
T 東京都交通局 Tokyo 浅草線・三田線・新宿線
K 京成電鉄*2 Keisei 浅草線
N 北総鉄道*3 North(=北) 浅草線
H 京浜急行電鉄 KHK, KeiHin 浅草線
K 京王電鉄 Keio 新宿線

なお、物理的存在としての車両編成(固定編成の場合)や個別の車両にも固有の番号はあるが、こちらはそれぞれ「編成番号」、「車両番号」(車番)という。

*1:横浜高速鉄道を含む。

*2:芝山鉄道を含む。

*3:千葉ニュータウン鉄道を含む。

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