万博の工事が進む人工島・夢洲。リングは8割が完成し、9月末には全体がつながるという(5日、大阪市此花区で、読売ヘリから) 3月25日、名古屋市の大同大学で建築を教える准教授の米澤隆(41)は研究室にこもり、図面を見ながら頭を悩ませていた。 (写真:読売新聞) 手がけるのは、2025年大阪・関西万博会場内のトイレだ。日本国際博覧会協会(万博協会)が、42歳以下の若手建築家を対象に設計委託先を公募した20施設の一つ。便器は60あり、奥行き13メートル、幅40メートルの敷地に、鉄骨や鋼板で約20の部屋を組み立てる。万博閉幕後を見据え、分解して再利用しやすいデザインにした。 (写真:読売新聞) 建設費…