李氏は、胡錦濤(フージンタオ)前国家主席の政治基盤だった「共産主義青年団」(共青団)の押しも押されもしないエースだった。抜群の記憶力や堪能な英語力で知られ、後継者レースでは、胡氏の意中の人とみられていた。 しかし秀才肌の李氏は、党内での世渡りは不得手だったようだ。党幹部によると、次世代指導者候補に名を連ねた際、ライバルの習氏が当時の党指導者や長老へのあいさつ回りに余念がなかったのに対し、李氏は「腰が重かった」。これが、江沢民(ジアンズォーミン)元国家主席ら長老らの不興を買い、習氏との評価が逆転したという。 「世渡り下手」の党エリート、「習近平氏一強」に翻弄され冷遇の最後…李克強氏死去(読売新聞…