昭和45年の日航機「よど号」を乗っ取り事件を起こした共産主義者同盟赤軍派のメンバーで、現在は北朝鮮に住む魚本公博被告が産経新聞の記事で社会的評価を低下させられたなどとして、産経新聞社と記事を執筆した元記者らに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で東京高裁は7日、請求を退けた1審の東京地裁の判決を支持して、魚本公博被告の控訴を棄却した。記事は令和2年3月30日付けの産経新聞に掲載された。警視庁公安部の元警視が事件の犯行計画決定前日に魚本公博容疑者に接触したと証言したと掲載。魚本公博容疑者側は、「警察の内通者」との印象を与えられたとして訴えていた。水野有子裁判長は1審と同様に、記事は社会的評価を低下さ…