公務員が加入する年金のこと。共済年金の被保険者の種類は次の通りです。
○ 国家公務員共済組合・・・常時勤務する国家公務員
○ 地方公務員等共済組合・・・常時勤務する地方公務員
○ 私立学校教職員共済・・・私立学校の教職員
給付の内容については、年を取ったときに支給される退職共済年金(厚生年金、国民年金で言う老齢年金)、死亡したときに支給される遺族共済年金、障害を負ったときに支給される障害共済年金の3種類があります。これだけ見れば、名称の違いはあるものの、種類は国民年金、厚生年金と同じということになります。
共済年金の特徴は、老後に支給される退職共済年金にある「職域加算」があります。これは文字通り年金の上乗せ制度であり、このような制度は厚生年金にはありません。この職域加算があるので、公務員や私立学校の教職員の方の年金制度は「2階建て」ではなく、「3階建て」だといわれたりします。また
先順位者が遺族年金の権利を失うと、次順位者がいる場合にその人に権利が移ることを転給といいますが、厚生年金には転給制度はなく、共済年金には転給制度があります。
しかしこの共済年金は公務員優遇といわれているため将来厚生年金と統合される予定です。しかし制度が大きく異なるため統合(一元化)には時間がかかることでしょう。