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六国史

(読書)
りっこくし

概略

六国史
日本書紀始め、日本三代実録まで、奈良・平安時代に編修された六つの官撰国史の総称。

  • 日本書紀
  • 続日本紀
  • 日本後紀
  • 続日本後紀
  • 日本文徳天皇実録
  • 日本三代実録

收録

  • 00 神代
  • 01 神武天皇
  • 02 綏靖天皇
  • 03 安寧天皇
  • 04 懿徳天皇
  • 05 孝昭天皇
  • 06 孝安天皇
  • 07 孝霊天皇
  • 08 孝元天皇
  • 09 開化天皇
  • 10 崇神天皇
  • 11 垂仁天皇
  • 12 景行天皇
  • 13 成務天皇
  • 14 仲哀天皇
  • 15 応神天皇
  • 16 仁徳天皇
  • 17 履中天皇
  • 18 反正天皇
  • 19 允恭天皇
  • 20 安康天皇
  • 21 雄略天皇
  • 22 清寧天皇
  • 23 顕宗天皇
  • 24 仁賢天皇
  • 25 武烈天皇
  • 26 継体天皇
  • 27 安閑天皇
  • 28 宣化天皇
  • 29 欽明天皇
  • 30 敏達天皇
  • 31 用明天皇
  • 32 崇峻天皇
  • 33 推古天皇
  • 34 舒明天皇
  • 35 皇極天皇
  • 36 孝徳天皇
  • 37 斉明天皇
  • 38 天智天皇
  • 39 弘文天皇
  • 40 天武天皇
  • 41 持統天皇
  • 42 文武天皇
  • 43 元明天皇
  • 44 元正天皇
  • 45 聖武天皇
  • 46 孝謙天皇
  • 47 淳仁天皇
  • 48 称徳天皇
  • 49 光仁天皇
  • 50 桓武天皇
  • 51 平城天皇
  • 52 嵯峨天皇
  • 53 淳和天皇
  • 54 仁明天皇
  • 55 文徳天皇
  • 56 清和天皇
  • 57 陽成天皇
  • 58 光孝天皇

六国史の後

六国史以後、朝廷は国史を撰修することを止めなかったが、戦乱の相次によって伝われなかった。
最初、六国史を継ぐ史料として『新国史』*1を成立したが、戦乱のために焼失された。*2
『東大寺要録』の「雑事章之餘」に、「新記二十巻」とある。前記の『新国史』の巻と合致しないため、同じモノか違うものか知る由もない。
近衛天皇朝、鳥羽上皇の命令によって藤原通憲(信西)が残存の『新国史』と公家の日記*3などの史料を集めて、六国史を継ぐ国史を編纂しようが、通憲が平治の乱(1159年)で死んだため、未定稿に終わったうえ、多くが散逸している。現存しているのは935年〜1153年のうち一部だけ。*4


いま、六国史以後の編纂史料として、『日本紀略』の独自の部分、『本朝世紀』、『扶桑略記』、『吾妻鏡』、『本朝通鑑』、『大日本史』、『日本国史略』、『大日本史料』などがある。





*1:『本朝書籍目録』には:「『新国史』四十巻、朝綱撰、あるいは清慎公撰。仁和より延喜にいたる。」『拾芥抄』には:「『新国史』五十巻」とある。

*2:同時が焼失されたものには「日本後紀 四十巻」、「新国史 四十巻」、「類聚国史 二百巻」を含めてほどの大惨事。角田文衛著『平安の春』には:都を焼土と化した大乱が公卿や社寺に架蔵されていた厖大な量に上る文書、記録、典籍を灰燼に帰させたのは、惜しみてあまりあることであった。云云。眼を覆うほどの惨劇であった。という。

*3:例えば、「史官記」「外記日記」など。

*4:『本朝世紀』という。

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