やぎ じゅうきち、詩人(1898-1927)
明治31年、東京都南多摩郡堺村(現町田市)に農家の次男として生まれる。東京高等師範学校時代に洗礼を受け、熱心なキリスト教徒となり、卒業後は英語の教員として兵庫県御影師範学校に赴任する。大正11年、在学中に知り合った島田とみと結婚し、結婚後は集中的に詩を書き始め、詩と信仰に打ちこむ生活を始める。とみも熱心なキリスト教徒であった。大正14年、親戚の作家加藤武雄の尽力により、詩集「秋の瞳」が刊行される。その後「詩之家」同人となり、新聞・詩誌などに作品を寄せるようになるが、結核をわずらうようになり入院し、昭和2年、享年30歳の生涯を終える。昭和3年に、生前に編んでいた詩集「貧しき信徒」が加藤武雄の尽力により刊行される。その後、死後20年以上経って信仰の詩として着目されるようになり、「八木重吉詩集」「神を呼ぼう」などが刊行された。
住所:東京都町田市相原町4473
概要:直筆原稿や手紙、詩碑などを展示。
※見学には事前の予約が必要。