夏休みに高校時代の友人U君から電話があった。 彼はわたしとはちがう大学法学部で勉強しており、 次回のゼミで「八幡製鉄政治献金事件」を発表することになったそうである。 そこで、わたしに、どう思うか意見をききたいという。 この判例は昭和30年代に、自民党が八幡製鉄から350万円の政治献金を受けたというのである。 今ならば、企業が政党に献金をするのは、法制度として認められている。 しかし、この時代、企業は国会議員などを選ぶという参政権がないのに、なぜ、献金なんぞ、することができるのかということで、大騒ぎとなったようである。 結局、献金は有効とされるが、その理由の基礎となるのが、会社という法人は、人間…