YouTubeの人気チャンネル『むすび大学』では、小名木善行氏(ねずさん)の「縄文文明論」や「戦国時代論」が視聴を集めています。そのねず先生の最新刊『日本武人史』に興味深い指摘がありました。源頼朝の先祖である八幡太郎義家は、平安時代後期の武将。源氏の棟梁であり強弓の達人です。数々の戦で武功をあげていましたが、前九年の役で次のような逸話があります。奥州の豪族、安倍一族の反乱に端をなす奥州の大乱を討伐するために派遣された義家は、敵側の大将である安倍貞任を馬上に捕捉します。得意の弓をつがえて「衣のたては ほころびにけり」と貞任に下の句を投げつけました。すると、逃走中の貞任は、振り向いて大胆に笑むと「…