入沢康夫『わが出雲・わが鎮魂』(1968年、思潮社) 導入:異説・出雲神話 オペレーション 自注の例 余録1:いくつかの植字的方法 余録2:『わが出雲・わが鎮魂』「あとがき」全文引用 [reference] 導入:異説・出雲神話 この節は以前内々に作ったテキストの修整版として成立した。 「やつめさす 出雲建が 佩ける大刀 黒葛(つづら)多纏(さはま)き さ身無しにあはれ」 出雲建 - Wikipedia 「出雲」の枕詞としては「八雲立つ」がよく知られている。「やつめさす」は「八つ芽刺す出藻」から来たとされ、多くの芽が自然に生える豊かな出雲、ぐらいの意味。 古事記(以下「記」)においてはこの歌の…