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働かざる者食うべからず

(一般)
はたらかざるものくうべからず

ロシアの革命家、レーニンが社会主義を実践する上で守らないといけない掟として使った言葉。
彼は新聞『プラウダ』第17号(1929年1月20日)の「競争をどう組織するか?」にて

「働かざるものは食うべからず」――これが社会主義の実践的戒律である。

と書いている。*1

働かざるものとは資産家や資本家・地主など財産をもっていて働かなくても食べていける人のことで、
食うべからず、つまりそういう人には食べ物を与えない、
食べ物が欲しければ働きなさいとの意味です。
食べ物を受け取る権利と労働の義務の結合が社会主義を実践する上で守らないといけない掟であると言う*2
色々な事情で働けない人向けには言っていない。

のちのスターリン憲法では第12条に

ソ同盟においては、労働は、『働かざる者は食うべからず』の原則によって、労働能力のあるすべての市民の義務であり、名誉である。

と明文化された。
俗に新約聖書から引用したと言われているが、いまいちはっきりしない。
新約聖書ではテサロニケ人への第二の手紙*3の3章10節に

働こうとしない者は、食べることもしてはならない

とある。これは当時、

教会内の一部の人々が、迫害の激化の中で終末=世の終わりを待望し、「すぐに終末が来る。いや、来たのだ。仕事をしている時などではない」(テサロニケ2: 2)と熱狂し、
教会を混乱に巻き込んでいた…

http://shinozaki-bap.jpn.org/modules/wordpress/index.php?cat=14

ようである。
キリストの降臨に熱狂してしまい、仕事をせず、自分の生活を教会の他の人々に依存していた人々がいたとのこと*4

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レーニン 革命ロシアの光と影

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*1:『レーニン全集』第二十六巻、大月書店 p423

*2:レーニン 革命ロシアの光と影 上島武、村岡到 社会評論社 p36

*3:テサロニケ教会マケドニアの教会、現・ギリシャにあるテッサロニキ

*4:http://homepage3.nifty.com/msasaki/tesa2.3n2.html

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