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信楽高原鐵道

(地理)
しがらきこうげんてつどう

信楽高原鐵道株式会社は、滋賀県甲賀市に本社を置く、第三セクター方式の鉄道事業者。
JR草津線に接続する貴生川と、陶器の町信楽とを結ぶ14.7kmの信楽線(全線非電化単線)の第二種鉄道事業者である。
1987年2月10日設立。
旧JR信楽線を引き継いで1987年7月13日に営業を開始した。

沿革

信楽線は1933年5月開業。1943年10月にレール・枕木を供出するため休止となった(バスによる代行輸送を実施)が、1947年7月に復活した。
1981年9月、特定地方交通線に指定、廃止対象となるが、地元自治体・企業により第三セクターを設立して路線を存続する道が選ばれた。
2013年4月1日、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づき、鉄道事業再構築を実施。線路や車両等の鉄道施設を信楽高原鐵道から譲渡された甲賀市が第三種鉄道事業者となり、信楽高原鐵道は信楽線の第二種鉄道事業者となった。

信楽高原鐵道事故

1991年5月14日、貴生川起点9.1kmの地点で列車同士の正面衝突事故が発生した。信楽で開催されていた「世界陶芸祭」の観覧客輸送のためJRから乗り入れた下り臨時列車と、信楽高原鐵道車両の上り列車とが衝突したもので、42名の死者を出す惨事となった。この事故により信楽高原鐵道は運転を休止しバス代行輸送を実施したが、1991年12月8日に運転を再開した。

台風災害による長期営業休止

2013年9月15日、台風18号により信楽線が運休。
2013年9月16日、甲賀市水口町の杣川に架かる杣川橋梁(延長95.69m)の橋脚1基が流失。杣川橋梁以外にも線路盤の陥没や土砂崩れ等で24か所において被害が生じ、全線で運休、代行バスによる輸送となった。鉄道施設を維持管理する甲賀市によると被害額は約3億5千万円で、復旧には多大の費用がかかるため、廃線の可能性も視野に入れて検討するとコメント。
2013年9月17日、バスによる代行輸送を開始。
2013年12月3日、鉄道軌道整備法適用に基づく災害復旧事業費補助金制度の適用対象となる。
2013年12月25日、甲賀市長の中嶋武嗣が、遅くとも2014年12月までに運行を再開すると表明した。復旧総事業費は約7億円で、このうち市の負担額は2000万円-1億円の見込みとしている。
2014年11月29日、信楽線全線で列車運行再開。

びわこ京阪奈線(仮称)構想

近江鉄道本線と信楽高原鐵道線を改良整備の上、信楽から関西文化学術研究都市までの新線を建設することで、滋賀県湖東地域から大阪に至る新線鉄道を作ろうという構想がある。滋賀県及び関係市町により、「びわこ京阪奈線(仮称)鉄道建設期成同盟会」が結成されている。

主要株主*1

  • 甲賀市 55.1%
  • 滋賀県 34.5%
  • 近江鉄道 5.3%
  • 甲賀市区長連絡協議会信楽地域区長会 2.9%
  • 滋賀銀行 1.0%

*1:2013年3月31日現在

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