東日本大震災からまもなく13年となります。当時6歳の娘を亡くした母親は、葛藤もある中で語り部の活動を続けています。つらい記憶と向き合い、伝え続ける理由。そこには母親としての強い覚悟がありました。 佐藤美香さん:「生きていたら、今年20歳になるので、振り袖だったりとか、成人式の前撮りだとか、今年いろいろやっていたんだろうなとか」 石巻市に住む佐藤美香さんです。東日本大震災で長女・愛梨さんを亡くしました。 当時6歳、楽しみにしていた幼稚園の卒園式を迎えることはできませんでした。 佐藤美香さん:「私は『式』っていうのを重ねてあげさせたかった。うちの子は入園式で、次はお葬式だった。卒園式すらもこの子は…