小説家。1980年生まれ。北海道出身。「フリッカー式」で第21回メフィスト賞、受賞。2002年に上京する。 通称「ユヤタン」。 西尾維新、滝本竜彦、乙一、大塚英志、東浩紀、斎藤環らと交流がある。 2006年冬、小説家の島本理生と結婚。 2007年、『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞を受賞。
*1:復刊ドットコムにて現在交渉中。
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「本の雑誌」3月号の特集は、「メフィスト賞を探検せよ!」というものであります が、講談社がやっている「メフィスト賞」は、もう30年ほどの実績があって、受賞作 品は64作になるのだそうです。 今回の特集では、その全受賞作品が紹介されているのですが、見事に一作も 手にしたことがありませんでした。縁がないことだよなと思うのですが、読んでは いないものの、この賞があるのを知ったのは、佐藤友哉さんのおかげでありまし た。 佐藤友哉さんは、当方が高校時代を過ごした町の、別の高校の出身でありまし て、その高校卒業生では一番有名な人でありました。ちょうどその頃、高校同期が その高校の社会科教師をしていまして、…
タイトル 「灰色のダイエットコカコーラ」(文庫版)著者 佐藤友哉文庫 320ページ出版社 星海社発売日 2013年11月8日 <<この作者の作品で既に読んだもの>>・今回の「灰色のダイエットコカコーラ」だけ << ここ最近の思うこと >>暴力と恐怖の体現者たる覇王と聞いて思い出したのは『ザ・ワールド・イズ・マイン』というマンガ。はるか昔に友人が持ってきたものを読んだけど、なんかもう凄い純粋なパワーと狂気を感じたわ。というか途中までしか読んでいなかったから、続きをどこかで読まないとイカンな。佐藤友哉の小説はフリッカー式、エナメル、クリスマステロルと読んだことがある。でもどんな話だったのかまったく…
眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回紹介するのは、佐藤友哉の『1000の小説とバックベアード』です。 1000の小説とバックベアード/佐藤友哉 あらすじの前に、作者の紹介を少し。 佐藤友哉は、日本の小説家。北海道千歳市出身。 ミステリーやホラー、ヤングアダルトの定石から意図的に逸脱したエンターテインメント小説でデビューしたが、近年では純文学をメインに活動しています。 2001年『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』で、第21回メフィスト賞を受賞。 そして、本作『1000の小説とバックベ…
喉の痛みは消えたが、作業所はどうかなー⁉。ま、様子見。ヒマだから勉強でもしてよう。超余裕。取っつきやすいテーマだから。 なんて言おうか忘れたが、大切な事だったような、どうでもいいような事だった気がする。結局、どうでもいいのだろう。だから忘れる。 最近はブラック・コーヒーにも慣れてきて、紙巻きタバコに戻したりしてる。そんな生活の中で、私はまたぼんやりしたり、時間を埋めたりしている。 時には風景の変化、を楽しみたいと思うが、このご時世、なかなか難しい。平和ボケ、と言われても仕方ないが、。 同世代、というのは良いもので、「佐藤友哉」「アジカン」「ひろゆき」大好きだ。理解できるし、言わなくても何もかも…
www.youtube.com 青少年のための小説入門 (集英社文庫) 作者:久保寺健彦 集英社 Amazon 小説の神様 (講談社タイガ) 作者:相沢沙呼 講談社 Amazon 1000の小説とバックベアード (新潮文庫) 作者:友哉, 佐藤 新潮社 Amazon 坊っちゃん 作者:夏目 漱石 Amazon なんとなく、クリスタル (河出文庫) 作者:田中康夫 河出書房新社 Amazon 定本 バブリング創世記 (徳間文庫) 作者:筒井康隆 徳間書店 Amazon
www.youtube.com あかりんチョイス 夜の光 (新潮文庫) 作者:司, 坂木 新潮社 Amazon じごくゆきっ (集英社文庫) 作者:桜庭一樹 集英社 Amazon 1000の小説とバックベアード (新潮文庫) 作者:友哉, 佐藤 新潮社 Amazon たくみチョイス 化物語(上) 作者:西尾維新 講談社 Amazon 化物語(中) 作者:西尾維新 講談社 Amazon 化物語(下) 作者:西尾維新 講談社 Amazon 予知夢 (文春文庫) 作者:圭吾, 東野 文藝春秋 Amazon すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫) 作者…
小説の面白さは、ストーリーや文章の面白さだけではなく、新しい表現技法を開拓するところにもある。特に純文学では、前衛文学や実験文学、ポストモダン文学と呼ばれる、今までになかったような表現方法で新しい小説世界を切り開く作品が多くある。 そんな小説の可能性を切り開いてきた日本の前衛文学を紹介したいと思う。日本文学の中でも、ポストモダン文学や前衛文学は数多くあるけれど、今回は主に2000年代に新人三賞を受賞したような若手作家の作品について紹介している。例を挙げると円城塔や青木淳悟、福永信あたりの作家の作品が中心だ。
昨日はまたブログの更新を忘れてしまった。忘れたと云うのは、ダラダラと横になっていたらそのまま眠ってしまったと云うことだ。 仕事では特段のことがあった訳ではなさそうと思っていたが、非常に神経を使うようなイレギュラーな業務があった。場所によっては日常茶飯事なのだろうけれども、自分のような怠惰で普段から面倒臭い事柄から逃げている者にとっては、いざそれに臨まねばならぬとなると大変難儀する。トータルで見たら大した勤務内容でもなかったのだが、それも眠ってしまった原因だろうか。 注文した「イニストラード:真紅の契り」のプレリリースパックが届く。プレリリースパックを開封するのは、先週地元のカードショップで購入…
★★☆☆☆ あらすじ 姥捨て山に捨てられた老女は、そこで老婆たちが共同生活を行なっていることを知る。 感想 姥捨て山に作られた共同体「デンデラ」の一員となった主人公。リーダーが自分たちを捨てた村の奴らを襲う、と言っていたので、「八つ墓村」的になるのだろうなと思いながら観ていたが、その前にクマに襲われ、雪崩に遭う。本題に入る前のちょっとしたエピソードかと思っていたら、その後ずっとクマと戦う物語に。え、クマ映画なの?という戸惑いが最後まで消えなかった。 bookcites.hatenadiary.com そういうことならせめて心の準備のために、クマにはずっと悩まされている的な伏線を入れておいて欲し…
メフィスト賞からデビューし、ミステリ・純文学の枠に収まらない小説を執筆してきた佐藤友哉。 サブカルチャーを小説内に取り込み、様々な意匠をパロディ的に用いるのが作風だ。先行作品を下敷きにし、オマージュ的な作品を多く執筆している。 代表例を挙げると、サリンジャーの「グラスサーガ」を下敷きにした「鏡家サーガ」、高橋源一郎の『日本文学盛衰史』を佐藤友哉的にオマージュした『1000の小説とバックベアード』、中上健次の「灰色のコカコーラ」のタイトルをもじった『灰色のダイエット・コカコーラ』などがある。 鬱屈した内面を抱えた登場人物を主人公にすることが多く、焦燥や葛藤を生々しく描写するスタイルはコアなファン…
鹿島田真希の『ゼロの王国』を読んでいる。鹿島田真希は、生きることの憂鬱を執拗に書いていて、作品によっては読んでいて気が滅入ってくるのもある。『ゼロの王国』も、異常なほど男と女の関係性から生じる女性の不幸を掘り下げていっている。主人公は女性という性を崇拝し、なれるなら自分も女性になりたいと無邪気に宣言する、作者言うところの「聖なる愚者」だ。結婚や恋人関係において女性が背負わされる、奴隷のような献身さや、その不幸をあえて選ぶ自虐趣味を主人公は喜んで引き受けようとする。その聖人(馬鹿だとも言われる)のような振る舞い(飢えている者がいれば、自分のパンを与え、相手が満たされれば自分は飢えても幸せを感じら…
本記事は各収録作品に関するネタバレ(?)を含む「零合 百合総合文芸誌 第2号」の感想記事です。 未読の方は気を付けてください。 前置き 序文『百合、並びに物語に対する切実な試論』 佐藤友哉『大火』 青島もうじき『標のない』 片山恭一『死が消える場所』(コメント) 綾加奈『腐り落ちてなお』 伊藤なむあひ『Axe to Fall』≪前≫ 燈河佑『この曲は現在ご利用になれません』(漫画) 伊島系雨『霧曵く繭のパスティーシュ』 波木銅『国境沿いのピンボール・リザード』 前仲パ須田『トレイル・トゥ・スターライト』≪前≫ 汐都れむ『グッバイスタンダー』≪長篇一挙掲載≫ 総括 前置き 本作が「ゼロ年代」をサ…
う3月になってるんですけど…怖すぎる…小学生の時の5分はあんなに長かったのに、いまやあの頃の5分と現在の2ヶ月が同じくらいの時間の長さに感じる…どうなってるの…? じゃあ、するね…?告知…じゃなくて、なんだ、振り返り…?と告知も。よろしくお願いします。好きなパンはしっとりしたパンです。 2024年2月14日発売の『零合 第二号』(零合舎)に、発表作としては初の長編小説(の前編)となる「Axe to Fall」を掲載していただきました。 零合: 百合総合文芸誌 作者:高橋 しん,佐藤 友哉,青島 もうじき,片山恭一,綾加奈,伊藤なむあひ,燈河 佑,伊島 糸雨,波木 銅,前仲パ須田,汐都 れむ,れ…
合格率は13.98%、前年12.13%より少し易しくなりました。 出願者数 59460人(60479人) 受験者数 46991人(47850人) 合格者数 6571人(5802人) 合格者平均点 197点(197点) 人生100年時代、70歳まで就労確保努力義務もあり、70歳まで働く想定ありますが、 合格者データをみて、人生の先輩は凄いなと思いました。 最年長合格 81歳です。 令和3年の社労士試験では84歳の方が合格されています。 脳は年齢とともに衰えると思われがちですが、最近の脳科学では、脳は鍛えれば年齢をかさねても能力UPするとの学説もあります。 とは言え、80歳をこえて、膨大なテキスト…
【Kindle40%オフ】講談社 星海社 冬電書フェア2024 (2/8まで) 今回は各種電子書籍ストアで展開されている「講談社 星海社 冬電書フェア2024」対象商品の中から星海社FICTIONSのおすすめ作品30作品をセレクトしてみました。気になる作品があったらこの機会に是非読んでみて下さい。 ※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。 1.神さま学校の落ちこぼれ(星海社FICTIONS) 神さま学校の落ちこぼれ posted with ヨメレバ 日向 夏/赤瓦 もどむ 星海社 2022年01月20日頃 楽天ブックス Amazon honto 紀伊國屋書店…
小説というものには作者の生まれ育った地域の影響が少なからず出ているように思います。そこで北海道に住んだことのある作家を一覧にしてみました。受賞歴や映像化、漫画家された馴染みのある作品を中心に紹介したいと思います。(50音順) ア行 朝倉 かすみ(あさくら かすみ) 主な受賞歴 東 直己(あづま なおみ) 主な受賞歴 映画化作品 安部公房 (あべ こうぼう) 主な受賞歴 映画化作品 荒巻 義雄(あらまき よしお) 主な受賞歴 漫画化作品 有島武郎(ありしま たけお) 映画化作品 おすすめ作品 池澤 夏樹(いけざわ なつき) 主な受賞歴 石塚 喜久三(いしづか きくぞう) 主な受賞歴 石原 慎太郎…
1月2日(火) 残りの休みは何もしないと決めているので、ダラダラ寝て起きる。LAMP IN TELLENの『おまじない』が頭の中で流れていたので、Apple Musicから実際に曲を流した。これが2024年初の音楽だ。 おまじない LAMP IN TERREN ロック ¥255 provided courtesy of iTunes 佐藤友哉『少年探偵には向かない事件』を読む。児童文学というジャンルを意識したからだと思うが、メチャクチャ読みやすくストーリーがスッと入ってきた。こんなに読みやすいものを、何故1年以上も放置していたのだろう…。 僕自身がミステリ慣れしていないので、小説はストーリーや…
午前図書館A(しばらくAあるいはTしかないのよ) にいって『私の消滅』をよみはじめて読み終わる 大変読みやすい中編 著・中村文則 あとがきを読んだら中村氏はデビューの『銃』 からこの『私の消滅』 までの17作がすべてつながっているんだって この17作目からよみはじめたオレはバカか とも思いますがまあいいでしょう なんだか「どの街」とか「具体的な家の刻印」みたいのを よっぽど書きたくない感じである 架空のまち架空の学校架空の家族 そこにいる人間だけがやけに濃くリアルな動きとリアルな感情を もって他人を傷つけたり殴ったり電気をやったりしてるのである そういう感じね 実験的なこういう舞台をつくって人…
2024年がはじまりました。今年もよろしくお願いします。 昨年末、周囲でブログがたくさん稼働している音が響いていたので、ここはひとつ、ブログを継続的に書く――感想を書き続けるために個人的に考えてきたことを公開しようかと思います。数ヶ月前、ミステリ研内で発表したものです。めちゃくちゃ説教臭いですが、伝えるか伝えないか、だったら、せめて言葉を残しておこうと思った次第。みなさんのブログ更新の一助になれば幸いです。 0. はじめに 1. なぜ書くのか 1.1. 自分以外の読者のため 1.1.1. 同じ本を読んだひとに向けて 1.1.2. まだその本を読んでいないひとに向けて 1.2. 作者のため 1.…
佐藤友哉 『エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室』 講談社ノベルス 佐藤友哉の『エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室』を読了しました。以前に文庫版で読んだような記憶はあるのですが、内容はまったく覚えておらず、今回運版は逆にはなりますが、ノベルスで読み返してみて、こういう話だったのかと思いながら、ミステリーとしては狙いどころが少し難しいのかなという印象が残りました。 【満足度】★★★☆☆
宇野常寛『ゼロ年代の想像力』 ゼロ年代の想像力 作者:宇野 常寛 早川書房 Amazon ↓これの続き cut-elimination.hatenablog.com 今回は宇野先生と『ゼロ想』というより「セカイ系」を扱ったゼロ年代批評全般の難点について書く。まだ私も研究途上なのでフワッとしてしまうがご容赦を。しかしいずれ論文とかに発展させられそうな気もしている。 ゼロ年代批評のセカイ系論の難点というのは、セカイ系のきちんとした分析や定義がないということである。しかしセカイ系の重要文献である前島賢『セカイ系とは何か』を私はまだ読んでいないので強くはいえないが。 セカイ系とは何か ポスト・エヴァの…
講談社 文芸作品最大70%OFFクーポン配布(12月21日(木)23:59まで) 今回はbookWalkerで2023年11月15日までに配信された講談社の文芸作品に使えるクーポンを配布中ということで、対象商品の中から星海社FICTIONSのおすすめ作品30作品をセレクトしてみました。気になる作品があったらこの機会に是非読んでみて下さい。 ※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。 講談社の文芸作品に使える40%OFFクーポンクーポンコード:2312kdbgi40 講談社の文芸作品を20,000円(税抜)以上購入で使える70%OFFクーポンクーポンコード:23…
先程この本を読み終わりました。 鬱のときに読んだ本。憂鬱になると思い出す本。まるで鬱のような本。84名の方による、「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。本が読めないときに。(夏葉社さまの『冬の本』にインスパイアされてつくった作品です) 執筆者一覧 青木真兵 青木海青子 安達茉莉子 荒木健太 飯島誠 池田彩乃 石井あらた 市村柚芽 海猫沢めろん 大谷崇 大塚久生 大槻ケンヂ 大橋裕之 大原扁理 荻原魚雷 落合加依子 柿木将平 頭木弘樹 梶本時代 勝山実 上篠翔 切通理作 こだま 小見山転子 ゴム製のユウヤ 佐々木健太郎 笹田峻彰 佐藤友哉 左藤玲朗 篠田里香 柴野琳々子 島田潤一郎 下川リヲ 菅原海…
青春とシリアルキラー (ホーム社) 作者:佐藤友哉 集英社 Amazon 四年前、僕はある小説を書いた。 それは自分が高校生の時に起きた猟奇殺人事件を元ネタにしたものだった。……それは本当に衝撃的な事件で、日本社会はあのとき確実に揺れた。 もちろん僕も。…… しかし編集部からNGが出た。 原稿を修正しろというのだ。…… さっくり要約すれば、「人を傷つけない文章に直してほしい」とのこと。…… 実際にあった事件について書いた文章から、人を傷つける箇所をなくせというのは、「本当にあったできごと」をなくせと云っているのと同じだ。…… 正直、かなり失望したけれど、トラブルがあったらダメージを負うのは僕だ…