演出家。世田谷パブリックシアター ディレクター。東京学芸大学教授。 劇団俳優座養成所を経て、1966年劇団「自由劇場」を結成。 1971年「68/71黒色テント」(現在黒テント)を設立。以後、日本の小劇場演劇運動の中心的存在として現在に至っている。 また、アジア各国との共同作業の成果をあげるとともに、近年はヨーロッパ各国での作品上演、共同作業に取組んでいる。 近作に、『ふたごの星』(シアタートラム)、『ホフマン物語』(二期会オペラ)など。
チケット半券、プログラム、チラシ 一昨日、渋谷ジローでの『オイディプス王』公演を回想したさいに、探し出せなかったものがあった。拙宅の半ゴミ屋敷状態ゆえの不祥事だ。ようやく探し当てた。 チケット半券の上部にミシンが入っていて、ドリンク引換券となっているが、切ってない。記憶は間違っていなかった。やはり飲みそびれたのだった。 演劇集団変身による代々木小劇場公演と、劇団俳優小劇場による渋谷ジロー公演とを並べたのには意図がある。いずれも一九六六年から六七年にかけてだということ。 寺山修司さんらの劇団天井桟敷の旗揚げ公演『青森県のせむし男』は、『オイディプス王』の翌月である。 劇団自由劇場や劇団発見の会の…
佐藤信編『古代史講義 邪馬台国から平安時代まで』(ちくま新書)を読了。現在第4弾まで出ている、ちくま新書の大人気「古代史講義」シリーズの記念すべき第1集を、ようやく読むことができた。 古代史講義 ──邪馬台国から平安時代まで (ちくま新書) 筑摩書房 Amazon 日本古代史研究の最前線に立つ気鋭の15人が語る、最新の研究成果。これを読むと、数十年前に学校で学んできた教科書の記述が、今やいかに時代遅れになのかを痛感する。あの頃当然のこととされていた「事実」に、現在どれだけ疑問符が突きつけられているか。中には、明らかに誤りと認定されたものも。ましてやそれらの純粋な「歴史的事実」に正邪や善悪の判断…
『遺体と火葬のほんとうの話 佐藤信顕著 二見書房 ¥1400』創業90年超えの老舗葬儀社を経営する著者。葬儀手配の現場で長年働いてこられた方の語りは(比較するのもなんですが)実話怪談作家のそれとは全然違って、「気づき」がたくさんありました。そもそも死体洗いのバイトなんてデマがどうして広まったのかという俗っぽい都市伝説の説明から、損傷の激しい遺体の処置、季節・体重によって大きく変わるドライアイス管理や棺運搬の苦労、孤独死なんて死ぬ側からしたらまったく恐れる必要ないこと、葬儀屋として警察への苦情などなど実例がてんこもり。追加料金一切不要をうたう葬儀社は危ないとか、「ペースメーカーや副葬品は破裂して…
“子持ち様”とは? 「『独身だから家の都合ないでしょ?シフト変わって』と言われたことがある」「子持ち様が会社頻繁に休んでずるい!」 【映像】圧倒…“子持ち様”に寄せられたSNSの不満の声 SNSで噴出している、職場での不満。子育てが理由による休みや早退のしわ寄せを受けているとして「子持ち様」という言葉を使い、批判する人が相次いでいます。 それぞれの家庭環境の違いからくる、不公平感。少子化や働き方改革についての研究・調査を行う相模女子大学大学院の白河桃子特任教授は、家庭と仕事の両立を支援する制度の利用者増加が背景にあると話す。 「2010年以降、育休利用者の復帰がすごく増えている。なぜなら、以前…
邪馬台国の話題に関しては酒井氏の著作を参照しがちにしている素人老人なことを何度もふれてきた。 そこらを言い訳というよりも問いかけなり説得なりのノリから以下の書物を持ち出す。 『古代史講義【海外交流編】』佐藤信編(ちくま新書 '23刊) その"第1講「魏志倭人伝」と邪馬台国"は著名な仁藤敦史氏が担当されている。 p16-17にその昔の中国史書の扱いに関わる制約を羅列され、いかに解釈することが難しいかの辺りが指摘される。 とことばの上で受け止める内容なのだが、魏志倭人伝と呼称を持つ原典の現代語訳の中で、帯方郡を出発してから対馬への出発点ともなる到達点狗邪韓国までの距離が7000余里と明解だ。 更に…
鹿沼市長選、元県議会議長の小林氏を擁立 自民党支部、常任幹事会で決定 下野新聞は、以下のように報じた。 任期満了に伴い6月2日告示、9日投開票で行われる鹿沼市長選で、自民党鹿沼支部は16日、市内で常任幹事会を開き、元県議会議長の小林幹夫氏(70)を擁立することを決めた。 支部長の五十嵐清(きよし)衆院議員は報道陣の取材に「(小林氏は)挙党態勢での支援を前提に(出馬を)前向きに検討してきた」とした上で、幹事会で満場一致の要請に対し小林氏が「立候補を決断した」と述べた。 小林氏を擁立した決め手については「経験と実績」と説明。「市内の党員党友にも早めに周知して訴えを始めたい」とした。 小林氏は幹事会…
なぜか毎日時間が足りません 相変わらず雑用に追われていますが、結構ぼーっとしていて集中できてない時間もあるのかも。 前に訪問カットに来てもらってから半年以上経ってて、行こうと思いつつ、訪問の人たちの時間と上手く調整出来なかったり。 月曜日はメンクリですけど、今回はメモを作るほどの内容はないかな。あ、おかげさまで毎日のヨーグルトとお腹の「のノ字」マッサージでお腹の調子がいいです(^^) 花粉症のマッサージ師さんが耳鼻科の先生に「ヨーグルトを毎日1年間食べ続けると花粉症が治るよ、と言われたけど、僕くらいひどくなると効く気がしない」って、あかんやん(^^;) 私は花粉症じゃないけど、温度差アレルギー…
・364年 百済からの使者が卓淳国に至った。(『日本書紀』) ・365年 1.壬午 ヤマト王権軍は筑紫国に侵攻した。岡県主の祖,熊鰐はヤマト王権に恭順した。(『日本書紀』修正紀年) ※熊鰐の勢力は、不弥国の末裔であり、宗像三女神を信仰していたとも推測される。また、九州王権の統一が乱れていたことが窺える(若井敏明『謎の九州王権』)。 ・365年 〔参考〕筑紫国の伊覩県主の祖,五十迹手はヤマト王権に恭順したという。(『日本書紀』修正紀年) ※五十迹手は伊都国王の末裔とも考えられる。邪馬台国が九州にあると考える立場から、狗奴国は邪馬台国を滅ぼした後に伊都国を支配下に置いていたという見解もある(田中卓…
前回の「今月の読破リスト」の掲載から、まだ1カ月たっていないと思うのですが、とりあえず200冊が読めました。 ただし日本語の本ばかりで、頃合いを見計らって、外国語の本にも手を出していきたいと願っています。 1カ月に200冊の本を読むのに「ふうふう」言っていたのに、最近は余裕で読めるようになりました。 その理由の一つは、純粋に速読力が増しているということと、もう一つはシンプルライフ化が進み、余計なことに時間や手間を取られなくなったということが言えると思います。 私の場合「本を読む」ことが人生の核で、それ以外はできるだけ省略化したいと思っています。 営業の第一線を離れた今の私は、交友範囲が狭く、し…
県議の松井氏、鹿沼市長選に出馬正式表明 立民へ離党届、無所属で 下野新聞は、以下のように報じた。 任期満了に伴い6月2日告示、9日投開票で行われる鹿沼市長選で、県議の松井正一氏(58)=鹿沼市選挙区=は21日、県庁で記者会見を開き、無所属で立候補することを正式表明した。出馬に当たり、19日に立憲民主党へ離党届を提出したことも明らかにした。 松井氏は「市民が主役の、鹿沼のさまざまなポテンシャルを生かしたまちづくりに向け、微力ではあるがふるさと鹿沼に恩返しする一心でまい進したい」と立候補の理由を説明。佐藤信(さとうしん)市長の実績を評価しつつ「継承にこだわらず、さらに進化、発展させる視点で市議の方…
以上、『電エースカオス』(2023:河崎実)より きょう2月11日は、清水紘治(しみず こうじ)さんの誕生日です。1944年生まれの80歳になりました。おめでとうございます。京都府京都市左京区太秦出身。父親が映画プロデューサーだったため、子どもの頃から映画出演。京都府立嵯峨野高等学校卒業後、俳優座養成所第14期生となる。同期には串田和美、吉田日出子、佐藤信、樋浦勉、新橋耐子、河内美子(現・嵯峨美子)、有川博(故人)、辻萬長(故人)、など。1965年に養成所卒業後、文学座の研究生を経て1966年夏に「劇団自由劇場」を串田、吉田、佐藤らと共に旗揚げ。その後、黒色テント68/71(現・黒テント)の設…
目次 1.藤川佳三監督『風に立つ愛子さん』 2.武内剛監督『パドレプロジェクト』 3.上田大輔ディレクター『引き裂かれる家族 検証・揺さぶられっ子症候群』 4.山本妙ディレクター『解けよ、“美”の呪い』 5.藤野知明監督『どうすればよかったか?』 入賞作品・大賞表彰式 要約&感想 1.藤川佳三監督『風に立つ愛子さん』 ・石巻市立湊小学校避難所 ・皆が家族 10歳の女の子 ・避難所→仮設(長屋)→マンション ・母の介護 文学少女だった母 ・仙台国分町 スナック 銀の匙 中勘助 ・とうもろこしのエピソード ・自転車 2.武内剛監督『パドレプロジェクト』 ・padre=父親 カメルーン ペルージャの…
戦国大名伊勢北畠氏の歴史 その1応仁の乱(1467)~松永久秀の侵攻(1560)までになります。 戦国大名伊勢北畠氏は戦国時代に伊勢国南部(南勢)を支配した地域権力です。信長の野望でも登場しますし、南北朝時代に北畠親房や北畠顕家なんかが活躍したので「あー、あの北畠の親戚ねー」くらいに認知している人もいるかもしれない。私はあまり南北朝時代は詳しくないので逆に「調べとる大名の先祖たちかー」になるんですけどね。そんな北畠氏、南北朝時代の後は室町幕府に従って活動し、そのまま南勢を支配する勢力として戦国時代に突入しました。 「……で、こいつら戦国時代には何をしとったんや?」 ってなりません?南北朝時代の…
2025年度から日本史探究が入試科目になるので、日本史探究について調査しているところですが、参考書について調べてみたのでメモしておきます。
以上、『座頭市』(2003:北野武)より きょう1月25日は、樋浦勉(ひうら べん)さんの誕生日です。1943年生まれの81歳になりました。玉川学園高等学校卒業。俳優座養成所第14期生、同期は有川博(故人)、串田和美、佐藤信、竜のり子、吉田日出子、河内美子(現・嵯峨美子)、辻萬長(故人)、清水紘治、新橋耐子、など。映画デビューは『証人の椅子』(1965:山本薩夫)です。2作目が『血と砂』(1965:岡本喜八)の少年兵・吉野でトランペットを担当していました。現在は青年座映画放送所属。 樋浦勉さんの映画最近作は、 2015.04.25『龍三と七人の子分たち』(2015:北野武)、 2016.05.…
4483号 引き続き、福岡、宗像大社。 日本古代史というのは、おもしろい。そして、ここ10年、20年なのか、日本の古代史の進捗は、目覚ましいものがあるように思う。 日本史というのは、政治的要素が多分にあったりもするので、デリケートで、偏る可能性も秘めている学問である。戦前の日本史というのは、天皇中心国家の歴史であり、古代となると、天皇の存在というのがむろん大きくそれこそ迂闊に触れられない存在であった、のであろう。また、日本書紀、古事記なんというものも、政権として日本で初めての文書による歴史書であり、真偽を問うということも戦前は憚られたのであろう。また、国際関係なども特に、朝鮮半島、中国など近隣…
ちょうど小劇場の歴史に関連する本を三冊読んだところで、演劇人の従兄と話をすることができた。にわか勉強のおかげで、相手の話を引き出すくらいのことはできたと思う。 視野が狭く引っ込み思案の僕が、かろうじて芝居を観たり、演劇ワークショップに参加したりしたのも従兄の存在のおかげだ。勉強家で優秀な従兄は、若い頃から演劇評論を書いて本を出版するなど、僕の好きな思想や評論のフィールドでもはるか先を歩いている。 従兄は、1970年代には俳優座で芝居を演じたりしていて観に行ったこともあるが、1981年に正式に黒テントに加入している。83年に観た『灰とダイヤモンド』では役者をしていたが、85年に北九州の崇玄寺駐車…