本記事では大分県に関する伝承をテーマとし、大分の奇祭・ケベス祭りやそのケベス祭りの舞台となる櫛来社(くしくしゃ)の御祭神を取り上げる。次の流れで紹介する。・伝:大分生まれた伊邪那岐命・普及する水田稲作技術・ケベス祭り・ケベス祭りの発祥に関する説・岩倉八幡社(櫛来社)・櫛来社の御祭神・宗像三女神(むなかたさんじょしん)・考察・豆知識・鬼奴国 ■伝:大分生まれた伊邪那岐命高千穂峰に天之御中主が生まれた65年後の紀元前8世紀、765年頃に大分で伊邪那岐命は誕生する。伊邪那岐は伊邪那美と出会いやがて結婚。伊邪那美は天照と須佐之男を生む。天照は高千穂峰(鹿児島、宮崎にまたがる)の王朝から人格や能力といっ…