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人間原理

(サイエンス)
にんげんげんり

"anthropic principle"

この宇宙の様々な定数は、すこしでも値が現在の値とずれると多様な元素が出来なくなったり星が出来なくなったりする。ビッグバンなどを扱う宇宙論では宇宙を記述する様々なモデルが提唱されているが、いくつかのモデルでは理論だけでは決まらない定数が多数あり、ビッグバンの瞬間に任意の値に「凍結」するというシナリオがある。そのような場合にはこの宇宙のように都合のいい定数になる確率は非常に小さいので、なぜ都合よくそのような値になったのかが問題となる。
これをもって「神の意志による創造」の証拠だと主張する宗教家もいるが、一方で人間のような知性体が存在できないような定数になった場合はこういう問題を考える知性体がそもそも存在しないのだから、存在を認識されない宇宙は存在しないも同じであり、宇宙論を考えるような知性体がいる宇宙は必ず都合のいい定数になっているから不思議ではない、と考えるのが「人間原理」。

The Anthropic Cosmological Principle (Oxford Paperbacks)

The Anthropic Cosmological Principle (Oxford Paperbacks)

  • 作者: John D. Barrow,Frank J. Tipler,John A. Wheeler
  • 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
  • 発売日: 1988/08/25
  • メディア: ペーパーバック
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