ルネサンス期における、ギリシャ・ローマ・ヘブライの古典的教養を通して人間形成をはかる立場。ここから人間肯定の思想、教会を中心とした世界観から解き放たれた新しい普遍的人間像が生じた。イタリアのペトラルカ、フィチーノ、フランスのビュディ、オランダのエラスムス、ドイツのメランヒトン、イギリスのトマス=モアなどが代表者。ヒューマニズム。ユマニスム。フマニスムス。人本主義。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
読んだ本 仲正昌樹『今こそルソーを読み直す』NHK出版 生活人新書 (2010) 仲正昌樹『教養主義復権論 本屋さんの学校 Ⅱ』明月堂書店 (2010) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 ホッブズのいう「自然状態」は歴史的事実に裏付けされたものなのか、それとも人間の本性に依拠するものなのか、その点がハッキリしていないとルソーは批判した。 そしてルソーは『言語起源論』のなかで、言語の起源から人間について考察を行った…
読んだ本 トーマス・マン『魔の山 (下) 』岩波文庫 引用元:版元ドットコム つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ 静寂主義・・・神の決定に従い、心を静かにする態度 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 塵も積もれば山となる。 上巻と合わせて約750ページ読み進んだ。 (以下ネタバレ含む) ・・・ ・・・ 今日も読みながら様々なことを書いてはメモし、思索を行った。 まずひとつ、個人的に教条主義というものが心のなかで引っ掛かりと…
今日読んだ本: 辻山良雄『小さな声、光る棚:新刊書店titleの日常』幻冬舎 岡本太郎『自分の中に毒を持て』青春出版社 ランボー『対訳ランボー詩集』岩波文庫 ロマン・ヤコブソン『ヤコブソンセレクション』平凡社ライブラリー アントワーヌ・コンパニョン『第二の手、または引用の作業』水声社 ユルゲン・トラバント『人文主義の言語思想ーフンボルトの伝統』岩波書店 トマス・ウルフ『天使よ故郷を見よ』講談社学芸文庫 秋嶋亮『無思考国家』白馬社 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ 災害のあとには岩波文庫の哲学書が売れる。 身体が重い・・・身体的疲労 集中力がない・…
今日読んだ本: アンソニー・グラフトン『アルベルティ』白水社 フィリップ・ソレルス『バタイユと友たち』別冊水声通信 トマス・ウルフ『天使よ故郷を見よ』講談社学芸文庫 秋嶋亮『無思考国家』白馬社 モーリス・ブランショ『焔の文学』紀伊國屋書店 テリー・イーグルトン『文学という出来事』平凡社 アントワーヌ・コンパニョン『第二の手、または引用の作業』水声社 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ ツァラトゥストラ「詩人たちは嘘をつきすぎる」 バタイユ「人は言葉へと還元することはいつも不完全なままに終わる」 毎日積み上がっていくのはゴミの塊 魂は積み上がらずに空…
ユルゲン・トラバント『人文主義の言語思想:フンボルトの伝統』岩波書店 (2020年) を読む。 導入部分から40ページほど読む。 15世紀の人文主義者ヴァッラは、音声は自然によって与えられたものであるが、言葉の意味は人間による恣意的なものであるという考え方を示した。 物には名前がつけられている。 アリストテレス的な伝統において、言葉の意味はその「対象=名称」の二項関係においてのみ人為的なものであるという捉え方であったとされる。 音声は自然が与えたものであるが、物の名称としての「言葉」は人間が設定したという考え方である。 本書は認識と言語について、フンボルトが行った研究を考察していく本となってい…
一条真也です。『恐怖の正体』春日武彦著(中公新書)を紹介します。サブタイトルは「トラウマ・恐怖症からホラーまで」です。著者は、1951(昭和26)年、京都府生まれ。日本医科大学卒業、医学博士.、産婦人科医を経て、精神科医に.、都立精神保健福祉センター、都立松沢病院,、都立墨東病院などに勤務.。多摩中央病院院長,、成仁病院院長を経て、同名誉院長。甲殻類恐怖症で、猫好き。著書多数。 本書の帯 本書の帯には児嶋都氏のイラストが描かれ、「知りすぎてはいけない――」「右も左も恐い。前も後ろも怖い。上も下も畏い。そんな方はご一読を。数多のコワイを集めて春日先生が暴きます。でも、今度は正体がこわい。 京極夏…
おしゃれな女性のアイテムの一つ、アートフルなロングネイルで気になってしょうがない問題がある。 お鼻の穴のお手入れである。自分のような無神経なものは、直接的に鼻の穴をかっぽじる。「不適切にもほどがある」なのである。 そして、女性の顰蹙をかうのはわかる。 どうしているのか? Yahoo 知恵袋はこう回答している。 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp ではあるのだけれど、昭和の中ごろはどうであったのだろうか? お鼻の穴のお手入れのティッシュなどはありはしなかった。 きっと、お上品な女性はチリ紙をよじって鼻の穴を掃除されておられたのだろう。 では、さらに、チリ紙などがなかった明…
2018年06月12日記事 日大アメフト部事件5歳少女虐待殺人事件新幹線無差別殺人事件その他山ほど・・・ 個々の概要は理解できるが 深い部分で私自身がわかっていないと思った 「ヒューマニズム」 という言葉があるネットで調べると以下の意味である 「人間にとって人間が最高で、人間性こそ尊重すべきものだとする、態度・思想傾向・世界観。例、人間が具えるべき理想の資質に誇りをもってそれを伸ばそうとする、キケロの態度や、イタリアのルネッサンス期に始まって欧州に広まった、古典を重んじ教会の勢力に抗して人間性の解放・向上を目指す運動。人文主義。人本主義。」 私の率直な感想は 「自分もそうかもしれない。でもギモ…
ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス (竹書房文庫 ば 3-1) 作者:ヴァッソ・クリストウ 竹書房 Amazon 竹書房からイスラエルSFに続く、現代ギリシャSF傑作選。アテネをテーマにというお題があったらしく、アテネの近未来SFという縛りがあるため宇宙には行かない。 近未来のギリシャの旅は、まぁまぁディストピアで気が滅入りました。でも移民、気候変動など逃れられない社会情勢を丹念に盛り込んでいて、その世界で登場人物はクールに生きているのがカッコいい。 ◼︎ローズウィード/ヴァッソ・フリストウ 海面上昇によって水没した都市をテーマパークにしてツアー組んで稼ぐんじゃあ!という話。うん、たくましく生…
「マンドラーゴラ」(脇功訳、『マキャヴェッリ全集4』所収)を読んだ。マキャヴェッリの喜劇である。キャラが立っていてセリフも気が利いていて筋も意外に読ませるものがある慣れた筆致なのだが、その全体的な印象は珍妙。木庭顕が「政治的階層の堕落批判のみならず、その再建方法の模索が作品において遂行され」(『人文主義の系譜』)た作品とあり、全集の解説でも「きわめて庶民的で、色彩豊かな言葉のやり取りにもかかわらず低俗に堕さず、鋭い批判精神に基づいたある種の品位が感じられる作品」とあるののだが、こちらに素養がないためか、そのような印象は受けなかった。 パリ帰りの裕福な青年カッリーマコが、地元フィレンツェにいるル…
葬送のフリーレン(週刊少年サンデー) ▶ デコンストラクション(脱構築)してみようぜ。 違いのわかる男。ジャック・デリダ (Wikipediaより引用 ①) 神格化(英語: apotheosis、アポテオーシス、アポテオシス、英: deification、divinization)とは: 天体や自然、何らかの実在・個人・集団などの、具体的な対象を神、もしくは神の域にあるなどとする扱い。 演劇研究生の女優化に成功した、映画「Wの悲劇」 Wikipedia ② apotheosisの語源はギリシア語の ἀποθεόων、apotheoun)。 日本語ではいずれの単語も「神格化」と訳されるが、キリス…
簡単に。 【労働】 ダメですね。とことんダメ。とはいえ、来週以降から本格的に退職調整をするために気力を振り絞っていこうかなと。 【雑感】 3/30、久しぶりに大学のサークルの歴々と飲み会。4軒行って普通に終電を逃してタクシーで帰るなど。この歳になると、カラオケとか漫画喫茶で一夜を過ごすよりも、大金払ってタクシーで帰って家で寝た方が絶対にいいんだよな。 色々と面白い話を聞いたのだが、歳を重ねるにつれてだんだん俺は保守的な人間になっているなという気がしてきた。どちらかというと通俗道徳側に片足を突っ込んでいるっぽい。現状を肯定しているわけではないが、ドラスティックな変更を望まない人生というかなんとい…
www.16personalities.com Myer Briggs Type Indicator (MBTI) Attitudes 態度 Introvertion 内向 Extroverts 外交 Perceiving function 知覚 Sensation 感覚 INtuition 直感 Judging function 決定 Thinking 思考 Feeling 感情 Lifestyle perferences ライフスタイル Judging 規律 Perception 知覚 16Personalities と Socionic と Keisey の比較 調べてみると、性格タイプ…
3/24(日) 睡眠時間6時間半 9,829歩 他の方のゲーム攻略記事を見ると、ちゃんと軸となるポータル記事がある。私もステラアビスでそうすればよかったなぁ…と今更思ったり。そもそも日記の範疇ではないと言われたらそうなのだが。 やったこと OOC2024 団らん ごはん その他 やったこと 夜明け近くまで体験版に没頭して就寝。そして迎えるお昼。今日は朝からバッチリ準備をしてOOCに向かおうと算段を立てていたが、そんな予定は果たされず布団の中で開会の時間を迎えることになってしまった。ひどい体たらくである。 日記を書こうか迷ったが、少しでも早く行くべきだよなぁと感じたため、気持ちも服も切り替え慌て…
残念だ、 世界は燃えている。そしてこの火は大きくなる一方だ。どういうわけか、消防士が足りないようだ。しかし、放火犯はたくさんいる。 Andrey Bystritskiy Valdai Club 21 March 2024現代世界で起きていることに目を向け、そのさまざまなエリートたちの振る舞いを振り返ると、彼らのかなりの割合が恒常的な狂気やヒステリーの状態にあり、起きている出来事に理性的に対処できないでいるように思える。かつてフランシスコ・ゴヤは、「理性の眠りが怪物を生む」という銅版画を制作した。画家はこう説明している:「心が眠ると、眠ったような夢の中の空想が怪物を生むが、理性と組み合わさること…
根本彰. アーカイブの思想: 言葉を知に変える仕組み. みずず書房, 2021, 320p. 主な内容は以下の通りです。 第1講 方法的前提 第2講 西洋思想の言語論的系譜 第3講 書き言葉と書物のテクノロジー 第4講 図書館と人文主義的伝統 第5講 記憶と記録の操作術 第6講 知の公共性と協同性 第7講 カリキュラムと学び 第8講 書誌コントロールとレファレンスの思想 第9講 日本のアーカイブ思想 第10講 ネット社会のアーカイブ戦略 エピローグ 出版社による紹介が以下のページにあります。 https://www.msz.co.jp/book/detail/08970/
エラスムス 闘う人文主義者 表紙 エラスムス 闘う人文主義者 高階秀爾 著 筑摩書房 発行 筑摩選書 0271 2024年1月15日 初版第一刷発行 西洋美術史が専門の著者により、エラスムスの一生を叙述しています。 もともと1970年代初頭に発表された文章で、著者の学生運動の経験から感じたことを、エラスムスが生きた混乱の時代に反映させているようです。 第1章 我、何者にも譲らず ロッテルダムの町では今でもなお、人びとが子供たちに向かって、近くの市庁舎の大時計が時を報ずるたびに、エラスムスの像が手に持った本の頁を一枚めくるという言い伝えを語って聞かせるという。 エラスムスのコインの裏側に刻まれた…
迫害,拷問,殺戮が,宗教の名によって横行した17世紀ヨーロッパ.信仰を異にする人びとへの「寛容」はなぜ護られるべきなのか?本書は,この難問に対するロックの到達点.政治と宗教の役割を峻別し,人々の現世の利益を守るのは為政者の任務だが,魂の救済については宗教に委ねられる.後世に多大な影響を与えた「政教分離」の原典――. 名誉革命の結果,1689年にイギリスで制定された「寛容法」は,プロテスタントの非国教徒の信仰の自由を認めた.イングランドは英国国教会(アングリカン・チャーチ)を国教としていたが,ジェームズ二世(James II)はプロテスタントも認めるという寛容政策を打ち出した.聖俗を分離させ,為…
このたび,ついに化学史好きが高じて化学史学会の学会誌『化学史研究』に私の論文が掲載されました! 論文です!一言で言えば,「ブレンステッドの定義は彼のオリジナルではなくて,生化学者ミカエリスが考えたものだよ」という論文です. 今回はその論文のご紹介です.
毎週日曜日は、この一週間(3/4~3/10)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 3/17 号 2 冊みんなの〈青春〉思い出語りの50年史 石岡学 生きのびるブックス 2,310「冒険・探検」というメディア 戦後日本の「アドベンチャー」はどう消費されたか 高井昌吏 法律文化社 3,630 ◆女性自身「今週の本」: 3/19 号 4 冊川のある街 江國…