京都市左京区・岡崎公園にある京都市立の美術館。
昭和8年11月に「大礼記念京都美術館」として開館した。規模の大きい公立美術館としては、東京府美術館(現・東京都美術館)に次いで日本で二番目にできた美術館である。昭和27年に進駐軍による接収が解除されるにあたり、現在の名称で再開館した。建物は洋風煉瓦外壁の上に和風の屋根を被せた、帝冠様式といわれる独特の景観をみせている。
戦前から、西日本最大の美術・工芸などの展示場として帝展、日展その他の美術団体の展覧会、常設展や特別展などを多く開催し、関西・京都の文化・美術の発展に大きな足跡を残している。また、特に、京都を中心とした近・現代作家の作品を多く収集し、昭和46年11月には新収蔵庫の竣工、平成12年4月には別館を開館するなど、そうした作品の収蔵・展示機能にも力を入れている。
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