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京成電鉄

(地理)
けいせいでんてつ

[英] Keisei Electric Railway Co., Ltd.
京成電鉄株式会社は、千葉県市川市に本社を置き、東京都と千葉県に路線を有する大手私鉄の一つ。京成グループの中核企業。
証券コード:9009
1909年6月30日設立*1、会社名は東京の「京」と成田の「成」から。成田山参拝目的の鉄道運営が由来。
傘下に北総鉄道(子会社)新京成電鉄(持分法関連会社)などのグループ会社を抱える。
1960年代後半に積極的に進めた不動産投資(これには東京ディズニーランドも含まれる)がオイルショックによる影響で不良資産化したことをきっかけに、1980年代まで赤字・無配を続け、一時は大手私鉄協会から離脱したほどであり、なおかつグループ内には北総鉄道などの赤字会社を抱えていることから、(オリエンタルランドなどの優良グループ会社を抱えていながらも)未だに「京成」=「赤字」のイメージが強い。

事業概要

  • 鉄道による一般運輸業
  • 土地、建物の売買及び賃貸業

鉄道路線

主体の鉄道会社では、以下の7路線がある。

本線

京成上野駅 - 京成船橋駅 - 京成成田駅 - 駒井野分岐部 67.2km
駒井野分岐部−成田空港駅 2.1km(第二種)
京成本線経由の特急(通勤型車両を使用している特急券不要列車)は、日暮里駅でJRと接続することもあり、競合するJRと比較して東京山手線の駅と、成田空港の間を安価に移動できる手段である。

東成田線

京成成田駅 - 駒井野分岐部 - 東成田駅 7.1km
成田空港ターミナル移転に伴う、旧ターミナル方面の路線を本線から支線に変更したもの。
整備場などの空港設備は旧成田空港駅である東成田駅が便利な為、引き続き通勤路線として存続。
終点東成田から、芝山鉄道に接続して一体化して運行されているが、運転本数は日中40分に一本程度と、往時に比べかなり減便されている。

押上線

押上駅 - 青砥駅 5.7km
押上にて都営地下鉄浅草線と接続。
相互乗入により東京都心部へ直行するもう一つのメイン路線。
地下鉄および横浜方面京浜急行乗入れの為の優等列車が数多く設定されている。

千葉線

京成津田沼駅 - 千葉中央駅 12.9km
ほぼ全区間にわたって総武線と並行。
本線への直通列車もあるが、線内は全列車各駅停車のため都心〜千葉市内の移動には便利とは言えない。日中は、新京成電鉄の列車が千葉中央まで乗り入れを行う。

千原線

千葉中央駅 - ちはら台駅 10.9km
もともと「千葉急行電鉄」という別会社として開業し、同社破綻(特別清算)により京成電鉄に編入されたもの。現在も運賃は千葉急行時代の制度を踏襲しており、他の路線とは別計算。そのため、京成千葉〜ちはら台間では410円という距離の割には高額な運賃となる。
全線単線だが複線化の用地が確保されている。*2

金町線

京成高砂駅 - 京成金町駅 2.5km
常磐緩行線金町至近の京成金町駅と本線中枢部の京成高砂を連絡する路線。
常磐線からの流入を受け入れる路線である。
また、途中駅に柴又駅が存在しており、柴又帝釈天と映画「男はつらいよ」に関連する観光客の輸送を承っている、一つの京成の「顔」となる路線。

成田空港線

京成高砂駅 - 印旛日本医大駅 - 成田空港駅 51.4km(第二種)
従来のスカイライナーでは京成本線ルートでは51分かかっていた空港へのアクセス。その所要時間を36分(日暮里駅〜空港第2ビル駅間)に短縮したのがこの路線である。
印旛日本医大駅 - 空港第2ビル駅間はスカイライナーだと時速160km/hで走行する。これは在来線最速である。
京成高砂駅 - 印旛日本医大駅間は北総線と線路を共用している。

主要株主*3

  • 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 8.08
  • 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 5.61
  • 株式会社みずほ銀行 3.95
  • 日本生命保険相互会社 3.48
  • 株式会社オリエンタルランド 3.39

沿革

1909年7月、京成電気軌道株式会社設立(資本金150万円、明治42年6月創立総会)。
1912年11月、押上駅〜江戸川駅間、曲金駅(現・京成高砂駅)〜柴又駅間開通。
1913年10月、柴又駅〜金町駅間開通。
1914年8月、江戸川駅〜市川新田駅(現・市川真間駅)間開通
1915年11月、市川新田駅〜中山駅間開通。
1916年12月、中山駅〜船橋駅間開通。
1921年7月、船橋駅〜千葉駅(現・千葉中央駅)間開通。
1922年12月、津田沼駅〜成田花咲町駅(仮駅)間開通。
1930年4月、成田花咲町駅(仮駅)〜成田駅間開通(成田花咲町駅廃止)。
1931年12月、日暮里駅〜青砥駅間開通。
1932年7月、乗合自動車事業の営業開始。
1933年11月、不動産業の営業開始。
1933年12月、日暮里駅〜上野公園駅(現・京成上野駅)間開通。
1938年4月、帝都タクシー株式会社(現・帝都自動車交通株式会社)設立。
1945年6月、商号を京成電鉄株式会社に変更。
1949年5月、東京証券取引所上場。
1951年5月、京成建設工業株式会社設立(昭和31年9月京成建設株式会社に商号変更)。
1960年4月、京成ストア第1号店として常盤平店開店。
1960年7月、株式会社オリエンタルランド設立。
1960年12月、都営地下鉄線と相互乗入運転開始(押上駅〜浅草橋駅間)。
1961年8月、千葉京成ホテル開業。
1967年11月、押上新本社屋完成。
1968年6月、三社(京成、都営地下鉄、京浜急行)相互直通乗入開始。
1971年5月、株式会社志満津百貨店が当社傘下となり株式会社京成志満津に商号変更(昭和50年4月株式会社水戸京成百貨店に商号変更)。
1972年5月、北総開発鉄道株式会社設立(平成16年7月北総鉄道株式会社に商号変更)。
1973年12月、特急「スカイライナー」を京成上野駅〜京成成田駅間で運転開始。
1974年9月、水戸京成ホテル開業。
1978年5月、京成成田駅〜成田空港駅(現・東成田駅)間開通、空港特急「スカイライナー」運転開始。
1979年3月、北総開発鉄道線(現・北総線)北初富駅〜小室駅間開通(1992年7月、北初富駅〜新鎌ケ谷駅間廃止)。
1983年4月、東京ディズニーランド開園。
1984年3月、住宅・都市整備公団線(現・北総線)小室駅〜千葉ニュータウン中央駅間開通。
1985年8月、青砥〜京成高砂間複々線開通。
1990年6月、スカイライナー(AE100系)の営業運転を開始。
1991年3月、成田空港ターミナルに直接乗入れによる営業開始(成田市駒井野分岐点〜成田空港駅間開通)。北総・公団線(現・北総線)京成高砂駅〜新鎌ヶ谷駅間開通。成田空港ターミナルへ直通乗入れ運転開始。
1992年4月、千葉急行線(現・千原線)千葉中央駅〜大森台駅間開通。
1993年10月、「公津の杜」第一期戸建分譲開始。
1995年4月、千葉急行線(現・千原線)大森台駅〜ちはら台駅間開通。北総・公団線(現・北総線)千葉ニュータウン中央駅〜印西牧の原駅間開通。
1998年10月、千葉急行電鉄株式会社解散に伴い千葉急行線(現・千原線、千葉中央駅〜ちはら台間駅)の営業譲受。
1999年10月、BMK(ベストマナー向上)推進運動を開始。
2000年7月、北総・公団線(現・北総線)印西牧の原駅〜印旛日本医大駅間開通。
2002年9月、千葉中央駅東口複合施設「ミラマーレ」開業。
2003年10月、京成バス株式会社にバス事業を営業譲渡。
2004年7月、千葉ニュータウン鉄道株式会社が都市基盤整備公団より鉄道施設を取得。
2006年3月、京成百貨店(水戸)新店舗移転開業。
2006年12月、新京成電鉄線が千葉線に直通乗入れ運転開始。
2009年6月、京成電鉄創立100周年。
2010年7月、成田スカイアクセス開業、新型スカイライナー(AE型)運転開始。
2013年9月、本社を市川市八幡に移転。

*1:京成電気軌道株式会社」として

*2:このため一部の駅には「線路に面していないホーム」がある。

*3:2016年3月31日現在

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