なぎら健壱 関西フォークがやって来た! 五つの赤い風船の時代 著 者:なぎら健壱 発行所:筑摩書店 なぎら健壱が五つの赤い風船について語ると共に、当時の時代を語っている本。 私は十代の頃は歌についてほとんど知らなかった。知っているのは春日八郎「お富さん」とか三橋美智也「哀愁列車」ぐらいで、おまけに我が家の家族は両親を始めとして全員がひどいオンチだった。私は音楽の時間は教師がオルガンを弾いて音を出し、その音を当てるテストでは半音のずれも正確に当てていたので、自分がひどい音痴だとはまったく思っていなかって、大学の飲み会で人前で歌って周囲の人から指摘され初めて並外れた音痴だと気づいたぐらいだった。そ…