1963年生まれ。作家。 1998年、『Jの神話』で第四回メフィスト賞を受賞し、デビュー。 竹本健治氏の『匣の中の失楽』のオマージュである『匣の中』や、一風変わったライトノベルである『マリオネット症候群』など、独特のセンスに溢れた作品を上梓している。 また、別名義の市川尚吾では評論活動を行っている。
こんにちは。 印象に残る、衝撃的な小説を紹介します。 映画化もされた、 乾 くるみさんの作品です。 <今回紹介する本> 『イニシエーション・ラブ』 乾 くるみ著 <注目ポイント> ・もう一度読み返したくなる結末 ・バブル期の様子を感じることができる <あらすじ> 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。 やがて僕らは恋に落ちて……。 バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、 甘美でときにほろ苦い青春のひとときを 瑞々しい筆致で描いた青春小説ーーーと思いきや、 最後から2行目(絶対先に読まないで!)で、 本書は全く違った物語に変貌する。 (Amazonより一部引用) <感想>…
イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 【あらすじ】 ・鈴木は代打で呼ばれて参加した合コンでマユに出会う。同じメンバーで海水浴に行き彼女への想いをより強くした鈴木は思い切ってマユに電話をかける。それをきっかけに二人で会うようになりやがて付き合うことになるが、鈴木は静岡から東京へ2年間転勤になり遠距離交際が始まる。 【感想】 ・最後から2行目は絶対に読まないで、というのはその通り。読み終えた後に最初から読み直すと、色々な仕掛けが紛れ込んでいるのがわかって、よく考えられたストーリーだなあと感心しました。 ・物語の後半からなんとも言えない「鈴木ってこんなキャラ…
そのセンセーショナルさは圧巻 乾くるみ先生の作品は、間違いなくこの世界のお話なのに、どこか、異世界のような感覚を味わえます。自分の中に、何か、モヤっとした感覚を残します。不思議な高揚感も感じます。納得が行くような行かないような?こういうことをパラドックスと言うのかもしれません。けむに巻かれて、いつの間にか終わってしまっている。何とも言えない後味があります。もっと、この先を読んでみたい。更なる未知の世界に行けるような気がする。そんな感覚も味わえます。『Jの神話』は、乾先生のデビュー作なのだそうです。最後に、文芸評論家:円堂都司昭さんの解説がありますので、ぜひ読んでみたほうがいいかと思います。作者…
イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 何かを、こうだと、思い込んでいる時は 回りが見えなくなることがある。 小さな違和感を感じても きっとこういうことでは、、と 自分に都合よく解釈したがる。 事実は、思い込みが作り出す。 違和感を大切に。。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ※「イニシエーション・ラブ」乾くるみ カバーには「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」と注意書き。「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる」と銘打たれたミステリー作品。
内容(amazonより引用) 大学生の克己は実習グループの紅一点である亜紀に好意を抱く。交際経験がなく、他の男子も彼女を狙っていると知り、一歩引いていた克己だが、亜紀から「二人で会いたい」と思わぬ誘いがあって――(書き下ろし「数学科の女」) 他に、突然の余命宣告を受けて結婚を決意した夫婦を描く「夫の余命」(日本推理作家協会賞候補)や、アイドルの握手会をまさかのミステリに仕立てた「なんて素敵な握手会」など、どんでん返しの名手の技が冴える珠玉のミステリ7篇収録。 ハートフル・ラブ (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon 感想(ネタバレなし) ※以下はネタバレ箇所を隠した感想です※ …
今回はタイムトラベル系ミステリーである乾くるみさんの『リピート』をご紹介いたします。 乾くるみさんといえばイニシエーションラブでもお馴染みですね。 今回のリピートもイニシエーションラブに劣らず面白い! ということで、早速ご紹介です。 『リピート』は、タイムトラベルとミステリーの要素を巧みに組み合わせた小説です。 この小説は、現在の記憶を持ったまま10ヵ月前の自分に戻れるという夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ10人の男女が、一人また一人と不審な死を遂げるという事件を描いています。 タイムトラベルを扱った作品の中でも、過去改変による影響や改変前との比較などが複雑にな…
本当に個人的な感覚なんですが ワタシ、メフィスト賞受賞作品って どなたの作品も肌に合わないんですよ。 で、メフィスト賞作家さんは敬遠しがちなんです。 ということを書こうと思って Wikipediaで調べたら 男性ってはっきり書いてある!という驚きと あれ?結構短編集は読んでる!という驚きと(笑) デビュー当時は男性か女性かって話題になりませんでした? という話は置いておいて。 これ、すごく楽しかったです。 本編の恋愛部分は、まぁ、蛇足のような気がしますが (あくまで主観です) 主人公の友人(=主役)の書く書評がイケる。 知らない作家や、読了してるけど内容を思い出せない作品など ワクワクしながら…
本の雑誌で北上次郎氏が「彼女。」の中の「恋澤姉妹」に注目していたので、読んでみた。www.webdoku.jp本書はアンソロジーで、収録されている作品は 椿と悠 (織守きょうや) 恋澤姉妹 (青崎有吾) 馬鹿者の恋 (武田綾乃) 上手くなるまで待って (円居挽) 百合である値打ちもない (斜線堂有紀) 九百十七円は高すぎる (乾くるみ) 微笑の対価 (相沢沙呼) 確かにこの作品群の中では「恋澤姉妹」異色だ。百合小説と言えばそうなのだが、バトルアクションもの形をとっている。恋澤姉妹の姉の名前が吐息なのはまだしも、妹の名前が血潮というのは何とも物騒だ。この姉妹はやたら強い。かかわってくるものを片っ…
ミステリの醍醐味の1つといえば、どんでん返しがあるんじゃないだろうか。今まで見ていた世界が文字通りひっくり返る感覚は面白いものだ。 「どんでん返し」で有名な名作は数多くある。その中から厳選して、オススメのどんでん返しミステリを10冊紹介したいと思う。
『リピート』 乾くるみ 文春文庫 ・懸賞に当たったと言って電話の相手をどこかへ呼び出し、英会話の教材を買わせる悪徳商法があるこうだが、そういうのに引っかかる被害者の気持ちも僕にはよくわかる。退屈な日常から自分を連れ出してくれる誰かからの電話を、彼らは常に待ち望んでいるのだ。 ・翻って考えるに、僕の場合はどうなんだろう? 過去に戻れるーー今年の一月に、もし本当に戻れたとして、僕はそのメリットを、どんなふうに活かすべきなんだろう……? ・「お前が実体だと思っているのは、すべて情報じゃないのか? 目で見ているモノーーそれは単に、目がこういうモノを見てますよって伝わってくる情報でしかない。手で掴んで、…
とりあえず2024年も3月が終わって早くも1/4が経過してしまいましたが、上四半期終了ということで今年の1月から3月に刊行された新作文庫の中からおすすめを30作品セレクトしてみました。 気になる作品があったらぜひ読んでみて下さい。 ライトノベル編はこちら↓ ※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。 1.竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫) 竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る posted with ヨメレバ fudaraku KADOKAWA 2024年02月24日頃 楽天ブックス Amazon Kindle 7net honto 紀…
『アリバイ崩し承ります』(サイン本) 大山誠一郎 解説・乾くるみ 実業之日本社文庫 2019年11月30日 初版第1刷発行 美谷時計店には「時計修理承ります」とともに「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。難事件に頭を悩ませる新米刑事はアリバイ崩しを依頼する。7つの事件や謎を、店主の美谷時乃は解決できるのか?! 『2019本格ミステリ・ベスト10』第1位。 所謂「安楽椅子探偵」ものの短編集である。 「時を戻すことができました。__アリバイは崩れました。」の決め台詞とともに美谷時乃の解決編が始まる。 そのアリバイトリックのバリエーションの豊かさは、粒ぞろい。 事件はもちろんの事、日常のアリバ…
札幌【占い.口コミ.当る.2024年】北大前、夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山(いしはらせいざん)『北区の占いの父』が貴方の【2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」】を的確に占う!2024年4月6日(土) 札幌北区の占いの父ー 夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う!占い歴25年、お悩み相談人生アドバイザー 『占い&お悩み相談BOX夢占館(ゆめせんかん)』 ー石原聖山の元気が出る世界の名言,格言をあなたに・・・2024年4月6日(土) 札幌 『北区の占いの父』石原聖山(いしはらせいざん) 2024年は『愛』『夢』『希望』『平和…
読むこと#26 芦沢央『悪いものが、来ませんように』 ネタバレ厳禁。 この注書きがこんなに必要な小説もなかなか無い。 ぽんの読書歴で、 「やられた…!!!」 って声に出した小説は2冊だけ。 1冊は乾くるみ『イニシエーション・ラブ』、 もう1冊がこれ。 多くは言えないけど…キーになるのは2人の女性。 不妊と夫の浮気に悩む「紗英」と、 紗英がいつも頼りにしている「なっちゃん」。 読んでいて、2人の様子に違和感を感じない人はきっといない。 何か変。 何かが普通じゃない。 そう思いながら読み進めていくと、どうもこの2人が何かの事件にかかわっていることが分かってきます。 途端に、読んでる側は不穏な空気に…
僕とマユの出会いは7月の合コンだった。初めてのデート、たどたどしい会話、愛の深まり、そして……すべてを裏切る「あの1行」の衝撃。二度読み必至の恋愛小説「イニシエーション・ラブ/乾 くるみ」の感想を書きました。 イニシエーション・ラブ var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day == 20 || day == 25 || day == 30 ){ document.write('★5と0のつく日は楽天P4倍');} 楽天市場で見る var toda…
札幌【占い.口コミ.当る.2024年】北大前、夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山(いしはらせいざん)『北区の占いの父』が貴方の【2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」】を的確に占う!2024年3月21日(木) 札幌北区の占いの父ー 夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う!占い歴25年、お悩み相談人生アドバイザー 『占い&お悩み相談BOX夢占館(ゆめせんかん)』 ー石原聖山の元気が出る世界の名言,格言をあなたに・・・2024年3月21日(木) 2024年は『愛』『夢』『希望』『平和』に満ち溢れる一年でありますようにお祈り致します。…
仕事が落ち着いたと思ったら花粉が、、 目がかゆい、、ベージュです。 本日は本紹介の日です。 では早速紹介です。 本日の本は [乾くるみ イニシエーションラブ]です! こちらの作品はドラマ化もされていますね 恥ずかしながらドラマの方は見たことなくて 最後まで読んでみて、衝撃のラストを知ると どのようにドラマで表現しているのか すっごい気になりますが そのうち見れればなと笑 この本は私が大学生のころ ちょうど1年前くらいに読みまして 衝撃のラストに心奪われ、、 しっかり いやな気持になり、 月日がたち、年始にブックオフで [乾くるみ セカンド・ラブ] という本を見つけてしまいました。 即買い! た…
2月の読了冊数は読書メーターによると最終的に139冊でした。 読んだ本139冊読んだページ40784ページ こちらでは1月に読んだ文芸単行本の新作5点、ライト文芸の新作9点、文庫の新作10点の計24点を紹介しています。気になる本があったらこの機会にぜひ読んでみて下さい。 ライトノベル編はこちら↓ ※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。 〈本の姫〉は謳う 1 〈本の姫〉は謳う 1 posted with ヨメレバ 多崎 礼 講談社 2024年01月18日頃 楽天ブックス 楽天kobo Amazon Kindle honto 二つの月が浮かぶ、熱砂に覆われたソ…
☆☆★乾くるみ原作の『セカンド・ラブ』と間違えて、てっきり観たものだと思っていた。北川景子と中村倫也が主演。北川景子の夫かつ中村倫也の兄の役人は、見た目はシュッとしたハンサムだけど、セリフがダメダメで、どうせモデルか何かだと思ったら、なんと窪塚洋介。まあ、彼の映画はほとんど観てないから、元からヘタクソだったのか、敢えての演技なのかは判断できない。 また、北川景子も、なんか鼻につく演技。ポジション的に、ちょうど昔の小雪とか米倉涼子みたいな感じ。 それよりもなによりも好きになれないのは、ミステリーとしての構成。原作の小説とかは別なのかもしれないが、少なくとも、この映画では、『科捜研の女』なら、3…
イニシエーション・ラブ 著者:乾 くるみ 出版社:文藝春秋 発売日:2007年04月 ページ数:272p(文庫) 内容 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説ーと思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。 Amazonレビュー ⭐3.5 😁評価が高かったレビュー 文章をしっかり読んでるとところどころモヤッとした箇所がありますがしっかり確認しつつ読み進めるとラストでびっくりさせられます!それにしても…
ランキング参加中まとめ ランキング参加中YouTube www.youtube.com 十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon シャドウ (創元推理文庫) 作者:道尾 秀介 東京創元社 Amazon 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 作者:歌野 晶午 文藝春秋 Amazon すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫) 作者:森博嗣 講談社 Amazon 恋と禁忌の述語論理 (講談社文庫) 作者:井上真偽 講談社 Amazon 眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談…
甘くてちょっと苦い。そんなバレンタインにぴったりの「大人な」恋愛小説と、自分へのご褒美にしたくなる「ギフトにできる本」集めました。 王道と変化球、どちらがお好み? バレンタインにぴったりな恋愛小説たち 正統で、まっすぐで、純粋な1冊 キッチン/吉本ばなな ほろ苦くてギュッとなる1冊 一緒に絶望いたしましょうか/狗飼恭子 普通のチョコはもう飽きた!スパイス入りの1冊 海を見る人/小林泰三 絶対に秘密にしておきたい1冊 イニシエーション・ラブ/乾 くるみ 自分へのご褒美に!こっそり買って宝物にしたくなる1冊 美しい宝石のような一品!ロバート・サブダのしかけ絵本シリーズ 箱庭に、ぎゅっとつまったかわ…
また少し遅くなってしまいましたが今回は2月の購入検討&気になる本ほかピックアップです。2月は建国記念日の振替休日、天皇誕生日などが祭日としてありますが、後者については少なからず発売に影響が出そうな場所になっていますね。ラノベ的には1日前後、電撃文庫前後、点数が多いGA文庫、ガガガ文庫、富士見ファンタジア文庫、MF文庫J、オーバーラップ文庫など、刊行点数が多いレーベルをどうするのか、頭を悩ませることになりそうです。注目のシリーズ続巻としてはHJ文庫の精霊幻想記、角川スニーカー文庫の時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん、再刊が続く中で実業之日本社文庫で初の新作となる天久鷹央の推理カルテ、カ…
札幌【占い.口コミ.当る.2024年】北大前、夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山(いしはらせいざん)『北区の占いの父』が貴方の【2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」】を的確に占う!2024年1月23日(火) 札幌北区の占いの父ー 夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う!占い歴25年、お悩み相談人生アドバイザー 『占い&お悩み相談BOX夢占館(ゆめせんかん)』 ー石原聖山の元気が出る世界の名言,格言をあなたに・・・2024年1月23日(火) 2024年は『愛』『夢』『希望』『平和』に満ち溢れる一年でありますようにお祈り致します。…