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乳腺癌

(サイエンス)
にゅうせんがん

乳腺癌または、乳腺腫瘍。

犬の乳腺腫瘍の症状

腫瘍とは正常ではない細胞が異常に増殖していく状態を指します。このため、乳腺腫瘍の場合は乳腺を構成している細胞が形を少しあるいは大幅に変えて増殖し、しこりとなってしまうのです。では、腫瘍ができた時の症状とはどんなものでしょうか?
実は初期には乳腺にしこりができる以外ほとんど特徴的な症状がありません。時に乳汁を分泌したり、血様の分泌液がでたり、真っ赤に腫れあがったりというタイプのものもありますが、これはごく稀なのです。このため、乳腺腫瘍を早期に発見しよう、と思う場合には常日頃からの愛犬とのスキンシップを心がけることが一番となります。
週に1回程度、全身をくまなくマッサージしたり、撫でたりしてみると良いでしょう。飼い主さんの中には直径が5mmにも満たない腫瘍を発見された方もいらっしゃいますが、これはほぼ毎日のように愛犬に触れあっていたためにできたことなのです。

※ 乳腺腫瘍は一般にその50%が良性で残り50%が悪性と言われています。また、50%の悪性乳腺腫瘍のうち、その半分は転移が激しいものと言われています。実際に愛犬にできたしこりが悪性か良性かを判断するにはしこりを手術で切除し、それを病理組織学的検査(細胞の種類を調べる検査です)にださないとわからないものです。
もし、手術を受けるとなれば、小さいうちに切除した方が愛犬に対する負担は少ないものとなります。小さいうちに切除となると、やはり日々愛犬と触れ合い腫瘍の早期発見を目指す必要がありますね。

※ 雌犬の乳腺腫瘍の発生率は避妊する年齢と密接に関わっています。初回発情前に避妊手術を受けた犬では、その後の乳腺腫瘍の発生率が約0.5%で、初回発情と二回目の発情の間に避妊手術を受けた場合は約8%で、発情2回目と3回目の間に避妊手術を受けた場合は約26%となっています。このことから考えると、もし愛犬の子供を望まないのであれば、早期に避妊手術を受けることが乳腺腫瘍の予防となってきますね。

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