朝、トイレで座りながら読書、ふと目を休めて考えることがある。 自分の人生が終幕に近づいている。 子供がいないので、成長を見届けたいとか、孫の顔を見たいとかいう願望は持てない。 はて、と自分の人生を振り返ってしまう。 つい先日に読了した柏原兵三「徳山道助の帰郷」の主人公みたいな大河ドラマのようでは決してない。 短編映画みたいでもあり、冗長で盛り上がりのない無駄な長編映画みたいでもあり。 思いを巡らせば、あのとき、あの場所、カラフルなシーンだっていつくか甦る。 もう終わりなのか、とも淋しく、まだ続くのかと、うんざりもしたり。 夢見る頃を過ぎて…過ぎたってことか。 ここからのハッピーエンドって? あ…