作家 エッセイスト 1936年5月29日栃木県生まれ 1959年 早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして教養、報道、音楽番組を中心に活躍。 1968年 同局を退社。フリーとなり、民放キャスターを経た後、文筆活動に入る。 日本ペンクラブ副会長、日本旅行作家協会副会長、日本文芸家協会、日本エッセイストクラブ、放送批評懇談会会員なども務める。
〇死に集中すると生を見失う。 コロナ以降、教育現場でマスクの強制 「とにかく子ども死なせなきゃいいんだ」という考えから抜け出せない。 「死なない」ということが重要で、子どもたちが「どう生きていくか」なんてことが二の次。 死ぬっていうことに集中すると、生きることがわからなくなる。 〇国家観 下重さん 私たちの世代は子ども時代、大人たちがいっていたことが嘘だらけだったという現実を嫌というほど見せつけられた。当然、国家というものに対しても非常に懐疑的、疑り深くない。日本が戦争に負けた時、小学校3年生、親も先生も含め、大人のいうことはまったく信用ならないと肌で感じた。そして、「自分一人だけは自分で食べ…
「人間、誰もが最期は一人。孤独を愉しむことを知っていれば、一人の時間が何ものにも代えがたく、人生がより愉しくなると私は考えている」 「最後が孤独死であったとしても、本人にとっては充実した素晴らしい人生だったかもしれない」 女優の大原麗子さんの衣裳部屋には「孤独な鳥の五つの条件」という十六世紀スペインの詩人の詩が貼ってあったという。 「一、孤独な鳥は、高く高く飛ぶ。二、孤独な鳥は仲間を求めない、同類さえ求めない。三、孤独な鳥は、嘴を天空に向ける。四、孤独な鳥は、決まった色をもたない。五、孤独な鳥は静かに歌う」 「孤独を知る者のみが、自分の人生を知り、しずかに自分の歌を歌うことができる」 山口百恵…
前回のブログで言及した、ベルギーに生まれ、米国に亡命した作家、詩人のメイ・サートンMay Sartonの「独り居の日記」Journal of Solitudeをざっと読んだ。1960年代後半、同性愛者であるとカミングアウトして大学の職を追われたという。 ネットで上野千鶴子さんが推薦していた本だ。その後まもなく、上野さんが八ヶ岳の方で、男性と入籍して一緒に住んでいた、「おひとりさま」で売ってきたくせになんだ、詐欺だ!と文春あたりが糾弾する記事が出た。 結構年の離れた男性ですでに物故者、上野さんが介護していたとか。ええやんか。70年以上生きて、一時期男性との同居時代があったからといって裏切り?まあ…
以前は週に何度も本屋さんへ足を運んでいました。しかし、コロナ禍でそんな習慣も途絶えたのに加え、近くの本屋さんが閉店になったこともあり、今は外出ついでに立ち寄るくらいになりました。本屋さんへ行ったときは、せっかく来たのだからと、気に入った本を数冊購入してきますが、すぐに読むことばかりではないので、未読の本が傍に積んであります(笑)先日、長女宅に滞在する際、そんな本の山の中から、簡単に読めそうな文庫本を一冊持参しました。下重暁子さんの『暮らし自分流』という、暮らしにまつわるエッセイです。確か2週間ほど前に購入した本です。 この帯の一文を見て、手に取りました。時間はたっぷりとあるので、一日で読み切る…
よくもこんなにイヤミな題名をつけたもんだ。まあ、幻冬舎らしいセンスも感じますけどね。でも、この題名に惹かれて買った人も多いと思う。ヒットしたのかどうか知らないけど、中身より題名のインパクトで売れたこと確かでせう。著者、下重さんはNHKのアナウンサー出身らしいけど覚えていない。 一家団欒という言葉に象徴されるような「幸福な家庭」なんて本当にあるのか。幸せぶってるだけではないか。という根源的な問いから著者自身の生い立ち、人生を振り返って、自分は幸福な家族の一員ではなかったと断じる。父は軍の高官だったので経済的に困ることはなく、母にも溺愛された、という境遇からみれば「食うのに精一杯」な庶民にはとても…
一人ぼっちの時にさみしいなあ。と感じることはあるのです。 特に長男が家を出てからはよくそんな風にさみしさに浸っており、この先次男もいずれ自立して一人になったら かなりかなりさみしいのではないかと想像します。それでも さみしい→孤独→惨め という思考に陥らず↓さみしいと孤独は別のもので さらに孤独は惨めではない 下重暁子さんのこの本を読むにつれそんな思いを強くして 自分を見つめる静かな時間を大切に。と考えています。極上の孤独 (幻冬舎新書)作者:下重暁子幻冬舎Amazon内容(「BOOK」データベースより)現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない…
人生という作文 (PHP新書) – 2015/11/13 下重 暁子 (著) 著者は作家、元アナウンサー。エッセイ教室を20年続けているらしい。 ~書くとは、自分自身を見つける事なのだ。~ 私もブログで書いてきて自分自身を見つけているのだろうか。 ~自我を安定させるためにはエスという無意識の部分の自分を知る事。心のバランスを取るためには無意識の自分を知る事が大切。~ ~意識下の自分を表現する事、書くという作業はいやおうなくそれを認識させ言葉を探させてくれる。その結果、思いがけない自分に気づくというわけだ。その時、初めて自分の芯を見つける事ができる。意識下の自分をとらえる事ができる。~ 教育現場…
今回の紹介、書評は"極上の孤独"です。 著書の紹介 著書の書評 この著書は幻冬舎新書さんから2018年3月30日発行されており、著者は下重暁子さんとなり、780円+税込みとなり、 比較的お手頃な価格となっております。下記にアマゾンさんのリンクを貼っておきますので気になる方はクリックです! 時間がない方の為にサクッと紹介していきたいと思います!! 下記のような目次となっています。 *1 孤独を好む理由 孤独を味わう 孤独をどう過ごすか 孤独と品性は切り離せない 孤独の中で自分を知る 著書の紹介 孤独を味わい、孤独で過ごすことで内面、外面全てに影響を与え、人として成長できるのである。というのも、現…
「楽さん会」の例会に参加した。今回の会議はアクティヴシニア会14回参加者(去年)と今年の参加者(15回)の合同会議であった。13時からの合同会議では新旧が合同して新組織を作るか旧会(「楽さん会」)に今年の参加者が参入するかの結論が出なかった。私は一言も発言ができなかった。いやしなかった。正直なところいまは合気道と東肝会の二つで精一杯であり「楽さん会」は楽にその都度参加でいきたいと思っている。勝手だろうが許して欲しい。 <酒強き友はみな死に春の星(長崎県小値賀 中上庄一郎)>⇒長谷川櫂; 「十句目。おごれる者は久しからず。万事、春の夜の夢。」と、長谷川さんがコメントしている。ちょっとピンとハズレ…
梅が散っている。鼻水とのどの違和感とそこはかとない悪寒があり、毎年のことながら、風邪をなのか花粉症なのか更年期なのかよくわからずにいる。せいちゃんが帰ってくるというので、朝のうちにふとんを全部ベランダにほして、庭でうっすら砂ぼこりをかぶっていた自転車を水拭きした。電話越しのせいちゃんは顔がまるくなっている。 孤独のレッスン (インターナショナル新書) 作者:齋藤 孝,中条 省平,奥本 大三郎,南條 竹則,鈴木 雅生,岸見 一郎,新元 良一,適菜 収,下重 暁子,岸 惠子,田中 慎弥,高村 友也,林 望,荒木 飛呂彦,石戸 諭,吉川 浩満,角幡 唯介 集英社インターナショナル Amazon 卜。…
ひとりになったら、ひとりにふさわしく 私の清少納言考 下重暁子 著 2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で平安時代に注目が集まるなか、紫式部のライバルとして名高い清少納言にもスポットライトが当たっています。本書は「私は紫式部より清少納言のほうが断然好き」と公言してはばからない著者が、人生の愛読書「枕草子」をわかりやすく解説しながら、「いとをかし」的な前向きな生き方を現代のシニア世代に提案する新しいタイプの指南本。いかに生きて、いかに死ぬか? 年齢を重ねても縮こまらず、何事も清少納言のように面白がりながら意見を持ち自立して生きていくことの大切さを説く、渾身の書き下ろしエッセイです。 著者は生…
この本は、孤独を愛する著者が、自分の人生経験や思考をもとに、孤独の意義や効用を語るエッセイです。 著者は、孤独とは一人で生きていく覚悟であり、自分を見つめることであると定義します。 孤独は、淋しさや寂しさとは異なり、自分の内面から光り輝く品性を養うための大切な過程だと主張します。また、孤独は自由で満足感のあるものであるとともに、自分の決断や責任に耐える力を要するものでもあります。 著者は、自分の孤独を楽しむ方法や、周囲の人との付き合い方、人生の節目における孤独の役割などについて、率直に語っています。 私は、この本を読んで、孤独に対する考え方が変わりました。 私は、孤独は悪いものであり、避けるべ…
「○○に読んだ本」シリーズをまた書いていく。 ※前回→年末年始に読んだ本(と、観たドラマ) - into the blue 最近本を読むのがかなり楽しい。面白すぎるのだが!?!?という気持ち。今回、ものすごい本に出合ってしまったな……という感覚だったので書き残しておく。 コンビニ人間/村田沙耶香 コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 芥川賞を受賞した作品で、賞が発表される前後に色んな人が絶賛していたことが記憶に残っていたため、いつか読みたいと思っていた。この頃、本の話をする場ではどこでも『コンビニ人間』が取り上げられていた気がする。気のせいか?それくらい印象に…
『持たない暮らし』下重暁子(著) 敗戦後の日本は、物がなく心は荒れて、人々は物を欲しがり、追いつき追いこせとつくっては捨てた。その結果どうなったか。物は増え、組織はできあがったが、私達は物や社会のしくみに管理され、不自由さと無力感にさいなまれている。 ちょっとよさそうだからと飛びつくのではなく、少しでいい、ほんとうにいいものを知りたい。(出典:『持たない暮らし』) この本をひと言でいうと、 物への執着を断ち切り、シンプルに生きる 持たない暮らしとは、物や人から自由になること。物への執着心を断ち切ること。「みんなが持っているから」「流行っているから」「安いから」物を買うのではなく、自分が本当に必…
申し込み/よくある質問/アクセス/ルーム/LINEでルームのクーポンがもらえる@wqk1015q/相談受付状況…1番:うつ、2番:不倫、3番:離婚など 1月21日(日)おはようございます。😊 「慈愛」を花言葉に誕生日花 蝋梅(ろうばい)の日👓 陰暦の蝋月(12月)に咲くことから、蝋梅と命名された。 中国で「水仙」「寒椿」「梅」とならんで「雪中四花」と呼ばれる蝋のように美しい花 今日も明るく元気な笑顔で感謝💕 さて、今日、「一番愛してます」と自信持って言ってあげられる家族は誰ですか? 家族がストレスでなんて そしてうつ状態から、思いがけない事、不倫、離婚さらに…過去の報道でも凄惨な事件は家族の憎…
札幌【占い.口コミ.当る.2024年】北大前、夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山(いしはらせいざん)『北区の占いの父』が貴方の【2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」】を的確に占う!2024年1月6日(土) 札幌北区の占いの父ー 夢占館(ゆめせんかん)の石原聖山が貴方の 『2024年!!干支「甲辰(きのえ・たつ)」』 を的確に占う!占い歴25年、お悩み相談人生アドバイザー 『占い&お悩み相談BOX夢占館(ゆめせんかん)』 ー石原聖山の元気が出る世界の名言,格言をあなたに・・・2024年1月6日(土) 【謹賀新年】 2024年は『愛』『夢』『希望』『平和』に満ち溢れる一年でありますようにお祈り…
はじめに 今回皆様に配信する随筆は、我が師、「同根会」代表長谷川肇(智泉)先生が、今から40年前(1984年・昭和59年)、会報に投稿されたものです。 40年前の記述ですが、今読み返すと、その内容が一層鋭く我々に響いてきます。我々はことの本質を掴みきれないまま、闇雲に経済的な利得を追いかけ、流されるままにここまで来てしまった結果が、今の体たらくなのかと思うことしきりです。 長谷川先生の文章は、話し言葉と同じように、歯切れがよく、現状分析から、物事の本質に迫る切り口は見事です。 というわけで、2024年の新年にあたり、長谷川先生がお書きになった随筆を皆さんにお読みいただき、本来日本人の持つ「陽性…
去年の12月30日、不死身のように思っていた矢崎泰久さんが亡くなられた。1月30日の誕生日を前に、89歳でした。 1965年に「話の特集」を創刊。"反権力・反権威・反体制"の編集方針と和田誠のデザイン、横尾忠則の表紙は大きな反響を呼び、雑誌やイベントの仕事のみならず、自民党と闘うために中山千夏さんらと「革新自由連合」という政党まで作ってしまった風雲児でした。 底が抜けた退廃を見るような2023の現在だからこそ、生きて、発信して、活動して欲しい人たちが、次々に去って行かれる。本当に寂しい。 4月9日には「矢崎泰久さんを囲む会」が開催されている。 お別れの会ではなく、囲む会。 会場の写真がなくて残…
去年の12月30日、不死身のように思っていた矢崎泰久さんが亡くなられました。 1月30日の誕生日を前に、89歳でいらっしゃいました。 1965年に「話の特集」を創刊。反権力・反権威・反体制の編集方針とビジュアルは大きな反響を呼び、雑誌やイベントのみならず、自民党と闘うために「革新自由連合」という政党まで作ってしまった風雲児でした。こんな時代だからこそ、生きて発信して活動して欲しい人たちが、次々に去って行かれる。本当に寂しい。 4月9日に「矢崎泰久さんを囲む会」が開催されました。お別れの会ではなく、囲む会。 開場の写真がなくて残念ですが、矢崎さんがインタビューに答えている映像も流されて、まさにご…
ランキング参加中芝居好き。 こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。 本日は、脚本家・山田太一の世界、ドラマ「想い出づくり。」です。 なぜこのドラマを最初に選んだのかと言えば、本当によくできたドラマであるということ、その一点に尽きます。 脚本はもちろんのこと、キャストも、演出も、音楽も、すべてが素晴らしい。 今の若い女性にしてみれば、こんな、女をバカにしたドラマってある? と思う方も少なくないでしょう。 しかし、かつてはこういう時代だったのであり、現実の結婚制度というものは、世代に関わらず、今もなお、多くの人たちを縛っています。 この作品は、決して他人事とは思えない、自分たちの周囲に…
最近、気になっていることがある。 それは「家族観」。 最初に私がイメージしている家族感はというと、「家族旅行」「家族で定期的な外食」「家族全員そろっての余暇活動」「家族で帰省」といった「家族」を一つの集合体として行動を共にすることがベースである。 しかし、日常ある風景は「一つの部屋でそれぞれがスマホゲーム、動画鑑賞」をしている。家族が互いの顔を見て話をするというのは、「晩ごはん」か「家族で余暇活動」をしているときぐらいだろうか。 果たして、この状況は「家族」といえるのだろうかと疑問に思うことが多々ある。 「家族とは何なのか」「家族での適切な距離感、コミュニケーションとはどの程度なのか」「家族で…
下重暁子さんの考えに共感するところが多々あり、再読したくなるだろうなと思った。 夫婦別姓を心理面から考えさせられる。人生の途中から夫の名字で生きて夫の家族と共にお墓に入るということ。しかも子どももいないとなると違和感があるのはわかる。高齢者には違和感を感じない人がほとんどだろうが、今の若者には違和感を感じて、男女平等を社会の色々な面で実現していってほしい。