児童文学作家。1939年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。在学中より童話を書きはじめ『ぷう』・『蜂起』同人となる。作品に「風を売る男」、「ぼくが恐竜だったころ」、「恐怖の13時間」、「にっぽんロビンソン」、「おとうさんがいっぱい」、「ねこのネコカブリ小学校」シリーズ、「キャベたまたんてい」シリーズ、「ふしぎな教室」シリーズ、「ウルフ探偵」シリーズ、「きつねのクリーニングや」シリーズなど。作品に「キツネのかぎや」シリーズなど多数。 リスト::児童文学作家
三田村信行さんの書いた救いようのない物語が5つまとめられています。 ①ゆめであいましょう ミキオが赤ちゃんだったころの自分を見ている所からスタート。ミキオは夢を見ていて「自分」とあっていたと思い込んでいる様子でしたが、実際にはもう一人の「ミキオ」が見ていた夢が「自分」なのかも?という不安が襲います。最後はミキオが真っ暗な空間に落ちてしまいます。救いようが無い。 ②どこへもゆけない道 「タカシ」がふと「どうしていつもおんなじ道ばっかりで通っているんだろう」と思ったことから悲劇がはじまります。 自宅に到着すると大きなクラゲのような形をした薄灰色の何かが二ついて、タカシは驚いて家を飛び出します。 そ…
おとうさんがいっぱい (新・名作の愛蔵版) 三田村信行著のレビューです。 おとうさんがいっぱい (新・名作の愛蔵版) 作者:三田村 信行 理論社 Amazon 感想・あらすじ もう逃げられないという怖さが忍び寄る 5つの物語。 タイトルからコメディな笑いを期待していたら大間違い! 怖いぢゃん! 静かに怖い。 ギャーとか叫ぶような怖さではなく、もう逃げられない怖さ。 表題の「おとうさんがいっぱい」はお父さんが増殖する話。主人公の家である日、お父さんが3人になってしまう。 この家だけでなく町中でも同じ現象が起こり、政府を巻き込み大騒ぎに。 「おとうさんは一家に一人でいい」ということになり、さぁ、ど…
カトリと霧の国の遺産作者:東 曜太郎講談社Amazon第62回講談社児童文学新人賞佳作受賞作で2021年に刊行された『カトリと眠れる石の街』の続編。19世紀後半のエディンバラを舞台にふたりの少女が冒険を繰り広げる世界名作調の作品でありながら(2巻が出たのでやっとおおっぴらにいえるが)オチがコズミック・ホラーというエンタメ児童文学の新機軸を打ち出して話題になり、2巻が待望されていました。 2巻でカトリとリズは、ジョージ・バージェスという古物収集家のコレクションをめぐる怪奇事件に巻きこまれます。カトリの勤める博物館に、亡くなった古物収集家ジョージ・バージェスの遺品として、6世紀のビザンツ帝国あった…
■今日買った本。計1830円。 a)9kにて。→移転後初入店。 1・ふじたあさや・文、西山三郎・絵、森田拾史郎・写真、芸団協・協力『シリーズ「舞台うらおもて」歌舞伎』大月書店 ¥600 2・堀川真・作/絵『おべんとうさんいただきます』教育画劇 ¥600 3・このみひかる・作/絵『ぴょこたんのなぞなぞなつやすみ』あかね書房 ¥400 b)ブックオフプラス徳島田宮店にて。→移転後初入店。 4・森泉岳土『夜よる傍に』KADOKAWA ¥60 5・三田村信行・作、佐々木マキ・絵『オオカミのゆめぼくのゆめ』ほるぷ出版 ¥170 *** 文学書道館にて「富士正晴と「VIKING」の同人たち」という特別展を…