1884年に生まれ、1946年に没する。オペラ歌手。1903年、東京音楽学校(現在の東京藝術大学音楽学部の前身)在学中にグルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」のエウリディーチェ役を演じ、好評を博す。1914年にヨーロッパに渡り、翌年、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」の蝶々夫人役としてデビューする*1。これが大きな反響を呼び、以来、ヨーロッパ各地で2000回にもわたって公演を繰り返し、「蝶々夫人」の作曲家であるプッチーニからも絶讃された。こうした業績や美貌も相俟り、彼女はわが国における本格的なオペラ歌手の嚆矢とされている。
なお「たまき」はもともと男性の名前であった。それが女性の名前にも使われるようになったのは、三浦環人気によるところが大きいと言われている。
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参考URL:
http://edo400.net/tips/?PID=040025
http://www2.yamaha.co.jp/himekuri/view.html?ymd=19990222
http://www.tvz.com/opera/butterfly/madama.html
*1:もともとこの作品は明治初期の日本を舞台にしており、蝶々夫人は長崎の武家の娘である。