ヴァージニア (新潮文庫) 作者:倉橋 由美子 新潮社 Amazon 『ヴァージニア』倉橋由美子を読む。 読み直し、倉橋由美子の二冊目。 新潮文庫の倉橋作品は背表紙が緑色。当時のガールフレンドの本棚にあったし、妻の本棚にも、あった。ジャズ喫茶で煙草をくゆらせながら、倉橋由美子を読むっていうのは、当時のトレンドだったかも。 秋吉敏子のアルバムに『孤軍』という名盤があるが、倉橋由美子も孤軍奮闘の反リアリズム、通常の小説スタイルに反旗を翻した(女性)作家という位置づけなのかな。 以下荒筋とか、感想とか。 『ヴァージニア』 アイオワ州立大学に留学した経験をもとに、ヴァージニアという二人の子どもがいるス…