:芸術家
ジャン・アントワーヌ・ヴァトー(1684年-1721年) ロココ美術を代表する芸術家の一人。 37歳で肺病のため亡くなってしまった夭折の画家であるが、ロココはヴァトーから始まったといわれており、ロココ絵画の基調を決定した。温かみのある色彩と速度感のあるタッチを駆使したロココの特徴的技法と、華やかでありながら哀愁を帯びた作風を得意とした。
晴れわった空の下、船がゆらゆら、 太陽に夢中になった天使のように揺れていた。 オレの気分は、まるで鳥になったように、 帆綱の周りをひらひら飛んでいた。 突然、目の前に陰気な島が現れた。あの島の名前は何て言うのだろうか? すると誰かが教えてくれた。———「シテール島って言うんだよ。 歌にも歌われた有名な島だ。恋人がいないものなら誰もが行きたがるパラダイス。 しかしよく目を凝らしてご覧なさいよ。割合に荒れ果てた島だ。 ———昔には、島の上で古代ヴィーナスの幻影が、 匂いのように漂っていた。 そして、人々を愛と官能で満たしていた。 つまり、秘密となぐさめの島だった。 祝福のミルトの木に抱かれ、その白…
[今日の絵] 1月前半 1 Vermeer : ギターを弾く少女 1672 音楽する人は、絵に多く描かれた主題、人の感情に特有なものが体勢や表情に現れるからだろう、フェルメールの描く少女は曖昧な表情が多いがこれは違う、とても嬉しそうで明るく、恋人が横にいるのかも、彼女の指や視線からも音が鳴っているのが分る 2 Rose Adélaïde Ducreux : Self-Portrait with a Harp 1791 ローズ・アデレード・デュクルー1761-1802は、マリー・アントワネットの肖像画家だったジョセフ・デュクルーの娘、画家でも音楽家でもあった、これは明るく自信にみちた自画像、「ど…
Morning Method Affiamation 『時間と空間を大切にする。自分の時空間を安売りしない。』 自分の人生の有限性について感じたから、こういう言葉を言ったのかな。あとは娘の成長が非常に早く、今この瞬間の娘との関係性はその場その場でしか感じられない。その瞬間を大切にしたいな。副次的なことで人間は時間と空間を認知する生き物である。こういう風に時間と空間の2つのセグメントで考えるのは何が元ネタなんだろうか? Visualization なりたい人物像 違いを楽しむ 継続して変化する ストア哲学者 勘違いをしない 少し前に同じテーマで考えたが、「違うことを言ってみよう」という意識でブラ…
もう一週間以上も前になってしまうが、都内での健康診断のあとどこにも寄らずに埼玉に戻った。木曜は妻のデイサービスが休みの日でお出かけモード。昼過ぎに家に戻ってからどこかへ出かけるかということになる。 電車の中でスマホで検索していると、東京富士美術館がすでに開館しているという。去年の8月いっぱいで長期休館に入っていたのだが、8月にオープンしていたと。さらに9月16日からは大型企画も行われているという。 東京富士美術館は家からだと、圏央道を使って一本なので、道路が漉いていれば30分かそこらで行ける多分一番近い美術館でもある。以前もウィークデイの午後にふらっと行くみたいなことも多かったので早速行ってみ…
8月16日 京都京セラ美術館「ルーブル美術館 愛を描く」 一部AIによる作品解説がありますこの展覧会では、キリスト教の絵画からオランダの風俗画、 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇まで、 さまざまな時代や地域の愛の表現が見られます。 PROLOGUE 愛の発明:古代から現代までの愛の表現について、美術作品を通して紹介したいと思います。愛とは何でしょうか?人間の心に生まれる不思議な感情であり、神の恵みであり、時には苦しみや悲劇をもたらすものでもあります。愛は、文化や時代によってさまざまな形で描かれてきました。ギリシア・ローマとキリスト教という大きな二つの文化における愛の起源の象徴的な…
ルーヴル美術館展 愛を描く ■2023年6月27日〜9月24日■京都市京セラ美術館 口の中まで甘くなりそうな官能に溢れたルーヴル展です。 夏休みが終わったのでそろそろ混雑は緩和している頃かもと思って出かけてみたのですが、夕方近くまでたくさんのお客さんで賑わっていました。 www.ytv.co.jp ルーヴルが満遍なく館蔵の有名作品をピックアップして披露する、というような出開帳企画ではありません。 17,18世紀あたりを主要な時代に設定しつつ、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナールといったロココ大巨匠たちをコアに、バロックから新古典主義あたりに属する作品たちを「愛」をテーマとして広範に紹介する内容。 …
🖼ヤマザキマザック美術館の『八幡はるみ GARDEN』にいってきました。 www.mazak-art.com www.yahataharumi.com 掛け軸など染色作家としての八幡さんの作品がアール・ヌーヴォーのガラス工芸品、家具とのコラボレーションをします。とてもお互いの良さをともにもり立て合い、流れる色に穏やかな心を誘発される染め物を優雅に受け止める器となる家具たち。これほどまでに相性がいいとは驚きました。 第1章からその素晴らしい作品の数数をお伝えしていきたいと思います。 🎨目次🎨 第1章 1990年代 屏風「水のシリーズ」 第2章 2000年代 シェイプド・ダイの開花 第3章 200…
昨年91歳で亡くなったジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard 1930-2022)の追悼映画祭が各地のミニシアターで開催されました(マーメイドフィルム主催 コピアポア・フィルム配給)。 ttcg.jp 「パッション」(Passion 1982)もこの映画祭でとりあげられた一本です。 私は、もちろん、ゴダールの全作品を鑑賞しているわけではありません。 しかし、これほど彼の「苛立ち」がそのまま映画として表出されてしまっている作品も珍しいと思います。 少なくとも今回上映された9作品中、ゴダールの「苛立ち度」という点では、群を抜いています。 パッション [Blu-ray] イザベル…
いよいよ、ルーブル美術館展へ行く日が 近づいてきた。先日、作品のテーマとなるギリシャ神話、 キリスト教、神曲などの知識がないと 理解ができないだろうと書いた。 今回は、別の切り口として、 ざっくり西洋美術史という視点を 纏めてみようと思う。美術の世界において、 絵画を理解するためには 西洋美術史の知識が不可欠である。その理由は、絵画とは、時代背景、 作者の個性、社会や文化の影響を 映し出す鏡のようなものだからだ。 以下に西洋美術史の概略と、 美術展で見ることができる、 それぞれの時代の作品を列挙した。これで分かることは、この展示会で ルネッサンス、バロック、バロック古典、古典、 ロココ、新古典…
新古典主義の巨匠、フランソワ・ジェラール 《アモルとプシュケ》 アリ・シェファール シャセリオーや こちらもシャセリオー ドラクロワや フラゴナールの《かんぬき》は26年ぶりに来日です。 外から開けられないようにかんぬきをかけているのか、女性が逃げられないようにかけているのか? 二人は愛し合っていて、それは背徳の愛ではないかしら。リンゴがありますから、、。 ブーシェの《アモルの標的》ブーシェの中でも、とくにふわふわ。たくさんのアモルに、振り上げた月桂冠にピンクのハートまで。 そしてヴァトー。 こちらはサミュエル・ファン・ホーホストラーテンという画家の《部屋履き》という作品。人の気配は部屋履きか…
「ルーヴル美術館展 愛を描く」(国立新美術館)の報告です。 2023年6月12日まで(よく見るとルーヴルがラヴになっている!) (引用:ルーヴル美術館展, 日テレ, 2023.05.19閲覧) 様々な「愛」をテーマにしており、古代の神話(今回はローマ神話準拠のよう)モチーフもありました。 キューピッドっていますよね? 矢にいられると恋をする、あのいたずらっ子です。 別名エロス、アモルともいいます。ここではアモル。 アモルやそのモチーフを手掛かりにしたりして(全部の絵ではない)、西洋の愛の絵を紹介する展示です。 一部撮影可の部屋がありました。 インターネットに載せてはだめだとは書いていないです(…
ヴァトー、フラゴナール、ブーシェの「ロココ三兄弟」が一度に見られるのは、さすがルーブル展という感じ。三兄弟って、もちろん私が勝手にそう呼んでるだけです!