森博嗣作品について述べるときに、しばしば使われる表現として、「わからなかった」だとか、「理解できなかった」というものがあります。 これは、否定的な意味で使われることもありますが、「理解できなかったけど、圧倒された」のように、肯定的に使われることも少なくありません。数えたことはないので、正確なところは知りませんが、『赤目姫の潮解』の感想をネットで調べれば、5割は「わからない」やそれに類する表現が使われているのではないでしょうか。 この記事では、「わからない」、「不思議」ということが、森ミスでどう扱われているか考えてみたいと思います。 微ネタバレ注意!! トリックなどについては言及していませんが、…