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『マリア様がみてる』用語。
小説「マリア様がみてる」シリーズの第10巻にあたる「レイニーブルー」発売から、次巻「パラソルをさして」発売までの間、多くの読者が苦しみにさいなまれながら長い3ヶ月を過ごした状態を、「レイニー止め」と称する。*1
あるいは、そのような状態に他者を仕向ける行為(新規読者にあえて「レイニーブルー」までしか与えない、など)のことも指す。
以下、軽いネタバレを含むので「続きを読む」に格納する。
また、民明書房版の解説はこちら。
「レイニーブルー」では、三薔薇姉妹の一時的な不和が描かれている。白薔薇・黄薔薇両姉妹については円満に解決したものの、紅薔薇姉妹(祐巳と祥子)については関係がこじれたままの状態で、次の巻へと話が持ち越された。
次の「パラソルをさして」が発売されるまでの3ヶ月間、両者の仲を心配する当時の読者は、非常にやきもきしたことに違いない。
レイニー止めは非常に苦痛を伴う状態ではあるが、この状態を経験してこそ、後に「パラソルをさして」を読んだ時のカタルシスが倍増するというものである。
*1:余談ながら、アニメ版では第11話「レイニーブルー」、第12話「青い傘」、第13話「パラソルをさして」という三部構成になっており、事実上「レイニー止め」は、1〜2週間程度であった。また、DVDでは最終巻が3話同時収録(11〜13話)となるため、物理的に「レイニー止め」は存在しない