Lewis Gilbert 監督、プロデューサー、脚本家、俳優
子役としてキャリアを始め、第二次世界大戦中はイギリス空軍に従軍し、ドキュメンタリ映画を製作した。戦後に監督、プロデューサー、脚本家に転身。代表作は『アルフィー』、3本の007映画、『フレンズ/ポールとミシェル』等。幅広いジャンルの作品を発表した。
舞浜のシネマイクスピアリで「007は二度死ぬ」(4Kレストア版)を見てきました。あらすじは、アメリカとソ連が打ち上げた有人人工衛星が、立て続けに謎の宇宙船に遭遇し行方が分からなくなります。米ソは互いに相手の仕業と主張し、冷戦の緊張が一気に高まる。そんな中、英国は謎の宇宙船が日本に着陸したという情報を掴み、ジェームズ・ボンドを日本に派遣する・・そんな話です。この映画は007シリーズの番外編とでも言うべき、前作までのサスペンス路線とは一線を画した、かなり漫画的な作品です。例えば、冒頭、ボンドは銃撃を受けて死亡します。しかしそれは「日本でボンドを自由に行動させるため」の英国政府による偽装でした。そう…
「007 ロシアより愛をこめて」に続けて、同じ映画館で「007 私を愛したスパイ」(4Kレストア版)を見てきました。うーん・・。正直に言えば「クソつまらない」と思いました。あらすじは、人類が陸上で築いた文明に失望した大富豪が、新たに海底文明を興すべく、N.Y.とモスクワを核ミサイルで滅亡させようとする。その企みを妨ぐため、本来は敵同士である英国諜報部員のジェームズ・ボンドとソ連の女スパイ、アニヤが共同戦線を張る。数々の苦難に共に立ち向かううちに、アニヤはボンドを愛するようになる・・。ボンドもアニヤも敵の大富豪も、みんな隙だらけ。ストーリーが大雑把で緊張感もリアリティもまるでありません。マンガの…
原題の「MOONRAKER」とは (水面に写った)月(ムーン)を熊手(レイカー)で掻き集めようとする人 実際は手に入らないものを手にしようとする人の意味で (アホがやりそうなことを示す)イギリスの古典的隠語ということ 「スター・ウォーズ」(1977)「未知との遭遇」(1978)が大ヒット 同年には「エイリアン」の公開(この3本が特殊撮影技術の基礎を作った) そこでSFX時代の幕開けに便乗し「ユア・アイズ・オンリー」を制作するはずが 急遽大スペクタクルSF映画を作ることに方向転換 そのポリシーのなさが作品のなかでも存分に発揮されています しかもビームの銃でピュンピュン撃ち合いしたりSWを堂々とパ…
シリーズ第10作目 原題も「THE SPY WHO LOVED ME」 サー・ロジャーボンドで最も人気評価が高い作品で 特にオープニングの掴みは最高 核ミサイルを搭載したイギリスの原子力潜水艦「レンジャー」と 同じくソ連の原子力潜水艦「ポチョムキン」が相次いで消息を絶ちます KGBのトップが調査のため凄腕エージェント「トリプルX」に電話すると 電話に出た男は「仕事」でオーストリアに行くと ベットを共にしていた女に伝え、次に男から女が電話を受けとる アンタが「トリプルX」だったんかい(笑) 一方、英国では国防大臣がMに潜水艦の捜索を命じ Mはボンドを呼び出すことにします オーストリアの山小屋で女…
シリーズ第5作目 原題の「YOU ONLY LIVE TWICE」(人は二度しか生きることがない)は 松尾芭蕉の英文俳句からの引用 脚本はフレミングの友人で童話作家のロアルド・ダール カメラは3度のアカデミー賞を受賞したフレディ・ヤング が、シリーズの中では1、2を競うばかばかしさ(笑) 公安の特殊部隊が忍者とか(笑) ボンドを日本人漁師に変装させるとか ムチャクチャもいいところ、まるでギャグ漫画 かといって作品が崩壊しているわけではなく これぞウェル・カム・トゥJAPAN!!(笑) ボンドが観光親善大使にさえ見えます 監督のルイス・ギルバートは親日家ということで 日本のサブカルチャーに思い入…
ステッピング・アウト(字幕スーパー版) [VHS] 発売日: 1992/10/23 メディア: VHS ライザ・ミネリの誕生日にtwitterで「ステッピング・アウト」をすすめておられる方がいらして観てみた。田舎町のタップ教室講師をしているライザ・ミネリの姿がとても健気で、女性の恋愛とキャリア問題もうまく描かれていて入り込めた。 物語が進むにつれじわじわと教室に来ている人の人生がみえてくる。まるで自分もその教室の一員になったみたいに、自分の心に寄り添ってくる、「Shall we ダンス?」の御先祖のような映画。人と人が一堂に会することによって生じる共同社会の縮図みたいなものがあたたかいタッチで…
映画「007は二度死ぬ」をテレビで観たので、レビューします! 【007は二度死ぬ - Wikipedia】 007は二度死ぬ You Only Live Twice 監督 ルイス・ギルバート 脚本 ロアルド・ダール 原作 イアン・フレミング 製作 ハリー・サルツマンアルバート・R・ブロッコリ 出演者 ショーン・コネリー丹波哲郎若林映子浜美枝ドナルド・プレザンスバーナード・リー 音楽 ジョン・バリー 主題歌 ナンシー・シナトラ「You Only Live Twice」 撮影 フレディ・ヤング 編集 ピーター・ハント 配給 ユナイテッド・アーティスツ 公開 1967年6月12日 1967年6月13…
●代表作 ●小説「リメイク」で登場・言及された映画246本 ・101本目 ・201本目 あ 「」より ●代表作 小説「ドゥームズデイ・ブック」、 「犬は勘定に入れません- あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」等 小説家として活躍する女性コニー・ウィリスが影響を受けた・好きな映画。 ●小説「リメイク」で登場・言及された映画246本 ※1994年。日本では1999年に大森望の訳で刊行 | ワーキング・ガール マイク・ニコルズ…メラニー・グリフィス。セリフ。ロマンティック・コメディ、秘書 バズビー・バークレー(バスビー・バークレイ/バスビー・バークレー/バスビー・バ…
・01 ・02 ・03 ・04 ・05 ・06 ・07 ・08 ・09 ・10 ・11 ・12 ・13 ・14 ・15 ・16 ・17 ・18 ・19 ・20 ・21 ・22 ・23 ・24 ・25 ・26 ・27 ・28 ・29 ・30 ・31 ・32 ・33 ・34 ・35 ・36 ・37 ・38 ・39 ・40 ・41 ・42 ・43 ・44 ・45 ・46 ・47 ・48 ・49 ・50 ※2022年12月29日追加:文字数制限のため51~以降を「②」へ
スパイ映画シリーズの草分けとも言える007シリーズ。当ブログでも、本シリーズ作品のレビュー記事(解説&感想)を多数アップしてきました。 そこで、今回は007シリーズの映画のレビューをまとめたいと思います(本ページではネタバレなしで記載します。ネタバレありの解説&感想はリンク先の個別記事をご覧ください)。 007シリーズについて 作品レビュー (1) 007/ドクター・ノオ(1962) (2) 007/ロシアより愛をこめて(1963) (3) 007/ゴールドフィンガー(1964) (4) 007/サンダーボール作戦(1965) (5) 007は二度死ぬ(1967) (6) 女王陛下の007(1…
「007は二度死ぬ」の評価 テレンス・ヤング監督『007ドクター・ノオ』は低予算映画にもかかわらず、スタイリッシュでテンポの良い演出と、主演ショーン・コネリーの優雅でセクシーなスパイヒーローの役が評判を呼びヒット作となった。こうして007映画はシリーズ化され、新作のたびにスケールアップしてゆく。 日本を舞台としたシリーズ5作目、ルイス・ギルバート監督『007は二度死ぬ』(1967年)は、脚本家が1作目から担当しているリチャード・メイバウムに代わりロアルド・ダールが書いている。ちなみにロアルド・ダールは児童書『チャーリーとチョコレート工場』などを書いたファンタジー系の作家だ。 話のスケールを広げ…
image source@Unsplash photo by Krists Luhaers ただひたすら好きな映画音楽をあげていくだけの記事。1970年代編です。※記事内の映像商品画像および音楽商品に関するテキスト情報(青色テキスト部分)のリンク先は、特に個別の記載がない限り、すべてAmazon内のページになります。 Le Passager de la Pluie『雨の訪問者』1970 1970年公開のフランスのサスペンス映画「雨の訪問者(La Passager de la Pluie)」のテーマ曲。フランスのシンガー、セヴェリーヌが歌いました。フランシス・レイ作曲。 Listen on Yo…
『007』シリーズ11作目。 『007は二度死ぬ』(1967)、『007 私を愛したスパイ』(1977)で監督を務めたルイス・ギルバート監督による最後のシリーズ作です。 なんといっても注目なのが宇宙が舞台になるということ。(割と後半ですが) 『スター・ウォーズ』(1977)、『未知との遭遇』(1977)、『エイリアン』(1979)といった、宇宙をテーマにしたSF映画の時代に、007も便乗しているのが面白いですね。 "M"や"Q"、マネーペニーといったお馴染みのキャラの登場はもちろん、前作『007 私を愛したスパイ』で登場した悪役"ジョーズ"も再登場しているのには注目。 また、『007 ドクター…
どうも、たきじです。 今回は1979年公開の英米合作映画『007/ムーンレイカー』の解説&感想です。007シリーズとしては、前作『007/私を愛したスパイ』に続く第11作です。 ↓ 前作の解説&感想はこちら ↓ その他のシリーズ作品の解説&感想はこちらから(各作品へのリンクあり) 作品情報 解説&感想(ネタバレあり) 最後に 作品情報 007/ムーンレイカー posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す Yahooショッピングで探す タイトル:007/ムーンレイカー 原題 :Moonraker 製作年 :1979年 製作国 :イギリス、フランス、アメリカ 監督 :ルイス…
『007』シリーズ10作目となる作品です。 監督はルイス・ギルバート。『007は二度死ぬ』以来2度目の監督作となります。 主演は変わらずロジャー・ムーア。 スキーアクションに肉弾戦、銃撃戦と様々なことをやっていますが、やはり彼のシリーズはどこかコミカルな展開が多めなのでトンでもアクションに注目です。 中でもカーアクションのぶっとび具合は凄まじいばかり。 「これはもうダメだな」と思ってもまさかの展開を見せてくれるので期待していいでしょう。 また、魅力的な悪党"ジョーズ"の活躍にも注目です。放送情報007/私を愛したスパイ【吹替】 BS141 BS日テレ 2024/1/18(木) 21:00-23…
どうも、たきじです。 今回は1977年公開の英米合作映画『007/私を愛したスパイ』の解説&感想です。007シリーズとしては、前作『007/黄金銃を持つ男』に続く第10作です。 ↓ 前作の解説&感想はこちら ↓ その他のシリーズ作品の解説&感想はこちらから(各作品へのリンクあり) 作品情報 解説&感想(ネタバレあり) 最後に 作品情報 007/私を愛したスパイ posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す Yahooショッピングで探す タイトル:007/私を愛したスパイ 原題 :The Spy Who Loved Me 製作年 :1977年 製作国 :イギリス、アメリカ…
1月9日(火) 13:40~テレビ東京 で、当ブログで以前ご紹介した 『燃えよドラゴン』(1973年/監督:ロバート・クローズ) が放映予定です。 日本で初めて公開されたブルース・リー映画。その衝撃は今もって忘れられません。 武術大会の訓練風景や首領の猫など『007は二度死ぬ』(1966年/監督:ルイス・ギルバート)を参考にしていると思えるので、比べて見ると面白いですよ。 eigatoneko.com eigatoneko.com ◆パソコンをご利用の読者の方へ◆過去の記事の検索には、ブログの先頭画面上部の黒いフチの左の方、「この映画、猫が出てます▼」をクリック、「記事一覧」または検索窓をご利…
全5項目 ●代表作 ●世界文化社「こんなビデオが面白い 洋画編」より21本 ●「シナリオ」1994年1月号より7本 ●「どんな人生にも雨の日はある」より4本 ●「大アンケートによる女優ベスト150」より4本 「独立愚連隊」より 全5項目 ●代表作 小説「遠い海から来たCOO」、 「虎口からの脱出」、 TV番組構成「タモリ倶楽部」、 〃出演「料理の鉄人」等 小説家、放送作家 等で活躍した景山民夫(大岡鉄太郎)が影響を受けた・好きだった映画。 ●世界文化社「こんなビデオが面白い 洋画編」より21本 ※「こんなビデオが面白い VIDEO TALK〈洋画編〉」 ※岡本喜八との対談 | ・「アクション・…
どうも、たきじです。 今回は1967年公開の英米合作映画『007は二度死ぬ』の解説&感想です。007シリーズとしては、前作『007/サンダーボール作戦』に続く第5作です。 ↓ 前作の解説&感想はこちら ↓ その他のシリーズ作品の解説&感想はこちらから(各作品へのリンクあり) 作品情報 解説&感想(ネタバレあり) 最後に 作品情報 007は二度死ぬ posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す Yahooショッピングで探す タイトル:007は二度死ぬ 原題 :You Only Live Twice 製作年 :1967年 製作国 :イギリス、アメリカ 監督 :ルイス・ギルバ…
「007シリーズ」の第5弾となる作品。 宇宙ロケットが消息を絶つ事件が続くことから、英国情報部の007ことジェームズ・ボンドが悪の組織"スペクター"を追い詰めるべく日本で奔走する姿が描かれます。 今作の見どころは、日本をロケ地としていること。 ニンジャが敵として現れたり、和室に置かれた温泉に浸かったりと、少しズレた日本の演出が見られます。 日本要素はそれだけに留まらず、ボンドに協力する男・タイガー田中役に丹波哲郎、ボンドガールとなるキッシー鈴木役に浜美枝、アキ役に若林映子がキャスティングされています。 ラストのスペクターとの戦いもまさかの舞台で行われ、驚きとツッコミどころが多い一作です。放送情…
11月23日(木・祝)21:00~BS日テレ で、当ブログで以前ご紹介した 『007は二度死ぬ』(1966年/監督:ルイス・ギルバート) が放映予定です(日本語吹替版)。 日本が舞台で人気のシリーズ第5作目。世界征服を狙うブロフェルドのゴージャスな猫、タイガー田中(丹波哲郎)率いるニンジャ軍団が秘密基地を襲うと怖がって逃げ出してしまいます。 猫もかわいいですが映画の中の「もう一つの日本」にご注目。 eigatoneko.com
全4項目 ●代表作 ●「幻想映画館 超刺激的傑作ホラー&名作シネマ選」で語った主な映画155本 ・101本目 ●「幻想映画館完全版 高橋克彦迷宮コレクション」追加分で言及された主な映画56本 「牡丹燈籠(山本薩夫)」より 全4項目 ●代表作 小説「火怨 北の燿星アテルイ」、 「炎立つ」等 小説家 等で活躍する高橋克彦が語った・影響を受けた・好きな映画。 ●「幻想映画館 超刺激的傑作ホラー&名作シネマ選」で語った主な映画155本 ※イラスト:丸尾末廣(丸尾末広) ※後に増補・改題版「幻想ホラー映画館 超刺激的傑作&名作シネマ選」「幻想映画館完全版 高橋克彦迷宮コレクション」も出版 ・本文150本…