イングランド王。また、ウィリアム・シェイクスピアの初期作品の題材。奸智を用いて王位につくが、後 殺される。
1483年に即位した、ヨーク朝イングランド王。1452年10月2日生まれ、1485年8月22日、没。
薔薇戦争の最後を飾るイングランド王であり、戦死した最後のイングランド王である。 即位前はグロスター公。1485年のボズワースの戦いで死亡した。 シェイクスピアの作品「リチャード三世の悲劇」で「背中が湾曲した狡猾、残忍な悪人」として描かれ、その人物像が後世に広く伝わっている。
リチャード三世 (新潮文庫)
*1:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130205/k10015295241000.html
*2:リチャード3世の遺骨から「顔」復元、悪人像に変化も - ロイター
*3:http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014053000357&g=int
ピーター・エヴァンス演出、2017年上演、2023年配信。 ベル・シェイクスピアのサイトでプログラムが公開されていて、そこに配役情報も載っています。 https://d23giwvlsb2qc0.cloudfront.net/uploads/downloads/2017-Richard-3-program.pdf 純粋な作品の感想としては、消化できていない/どうしてこういう演出なのかわからないところもあるのですが、あの、逆『薔薇王』的っていうんですかね、逆っぽい作りかつすごく驚いたシーンがある一方、主演のケイト・マルヴァニーが自分の障害を見せる受容の仕方が『薔薇王』最終部っぽい気もしたりで、そ…
新潮文庫1974 無名塾の舞台バリモアを観て、引用されるリチャード3世の台詞の数々をもっと理解出来たらなと思ったので手にとった一冊。舞台バリモアは仲代達矢が80歳になって始めて一人舞台の挑戦となった作品で、今回はその再演。もとはクリストファー・プラマーが演じていて、彼はそれで最年長オスカーに輝いている。自分なんかが逆立ちしたって手も届かない、決して観ることのない景色を見ている仲代達矢の境地。彼への観客の尊敬も感じられる舞台だった。 www.mumeijuku.net 読んでみて、リチャード3世を演じたくなる演者の気持ちが分かった気がする。薔薇戦争の背景が分かるまでちょっと大変だったけれど..暗…
倉持裕作・演出、中川大志主演、『歌妖曲~中川大志之丞変化~』2022年上演、WOWOW放送。 昨日くらいまでWOWOWオンデマンド配信していたらしいので、もう少し早く感想がアップできればよかったのですが……。でも公式ツイッターを見ると、時期は未定ながら再放送がありそうです。 www.sanjushi2nd-2022.com 『リチャード3世』×昭和の歌謡界ということで、歌あり踊りありなのが「ミュージカル」というよりまさに「歌謡ショー」の雰囲気。歌う方全員にその雰囲気があって、歌もとても楽しめました。中川大志さんは初舞台だそうですが、歌も上手いし華もあるし、『LIFE!~人生に捧げるコント~』で…
シルヴィウ・プルカレーテ演出、佐々木蔵之介主演。2017年上演。(2023年、BSプレミアム再放送。) これは本当に好きな作品でありながら、感想記事を書き始める前に観た作品だったこともあり独立の感想記事にはしていなかった一方、下リンクのオスターマイアー演出版『リチャード3世』の感想記事内で、比較である程度のことを書いてしまっていました。ですが先日再放送の機会があったので、これも1本の記事にすることにしました。他作品の記事内だとその部分だけを読みにくいと思いましたし、『守銭奴』のことも書きたかったですし。下のリンク記事や本日アップした『守銭奴』の感想とやや重なる点はご容赦下さい。うーん、でも、今…
イエローヘルメッツ、山崎清介脚本・演出、リーディングアクト『GtoRⅢ グロスター公爵~リチャード3世』。 『リチャード3世』に『ヘンリー6世』(第3部)も十分入っているのに2時間ぐらいに収まっていて、まさに「難しすぎず簡単すぎないシェイクスピア」だ、と『ヴェニスの商人』以上に感じました。 (イエローヘルメッツの『ヴェニスの商人』は現在も配信中です。) 『ヴェニスの商人』アーカイブ - 公演関連企画 | GMBH baraoushakes.hatenablog.com 少人数上演の面白さ わずか5人の演者による『ヘンリー6世』(第3部)+『リチャード3世』! リーディングとはいっても、単に読ん…
Marquee.TV内に入った『リチャード3世』を観ました! シャウビューネ劇場、トーマス・オスターマイアー演出、ラース・アイディンガー主演。(比較でプルカレーテ演出・佐々木蔵之介版にも言及しています。) Marquee TV - Streaming Arts, Culture and Performance 以下のリンクでキャスト表が見られます。 www.schaubuehne.de 幕開き:ラップが入る『リチャード3世』 鉄骨の建物のようなセットや、ドラムを中心にした生演奏がスタイリッシュで、現代または時代不明の衣装になっています。結構カットもされているのに160分と長めです。台詞の間合い…
錦糸町の不二家レストランで食事(おしゃべりに夢中でケーキセットにしたのにケーキを食べる時間がなくなり愕然としていたら…お持ち帰りしてよいと。心遣いに感謝。持ち歩けるアップルパイにしました)してからすみだパークシアター倉へ。新しくなってから初めてだったので入口に迷ってギリギリに着席💦 G.Garage///『リチャード三世』観劇。おもしろかった~。 ドラムとサックスの生演奏と共に過剰なまでに疾走感溢れるシェイクスピア!河内大和さんのリチャード三世、カクシンハン版より愛嬌多めの笑顔を見せながら次々と悪巧みを邁進していく極悪人っぷりがとても魅力的。凄すぎる。 リチャードに翻弄される人々のなかでもアッ…
シェイクスピア全集 (7) リチャード三世 (ちくま文庫) 作者:W. シェイクスピア 筑摩書房 Amazon どうせ二枚目は無理だとなれば、思い切って悪党になり、この世のあだな楽しみの一切を憎んでやる。 こじらせすぎて悪党の道を選んだグロスター公リチャード。 頭文字Gが王を滅ぼす予言。 「マーガレット!」「リチャード!」「はい?」笑うとこかしら。 新米の爵位は出来立ての金貨童謡、世間では通用しない。 「血をもって勝ち得たものは、血をもって失うがいい。」血は血で洗えないものねぇ。。 ロンドン塔長官に怖い夢見たよーと伝えるクラレンス公。 おいおい、すぐに実行するんじゃなかったのかい。 ヘンリー6…
統計学の極意 デイヴィッド・シュピーゲルハルター 著 宮本寿代 訳 ◆英国で異例のベストセラーとなった統計学入門書。著者は元・英国統計学会会長 本書は、英国統計学会(王立統計学会)の元会長である著者による、数式をほとんど使わない統計学入門書、The Art of Statistics: Learning from Data by David Spiegelhalterの邦訳版です。英国では、この種の本としては異例のベストセラーとなり、英Amazonの書籍総合ランキングで最高28位となりました。 ベストセラーになったのには理由があります。本書は徹頭徹尾、すべての項目で、現実の事件・事故・世論調査…
2023年上演、2024年放送。 2月18日まで配信中。 NHKオンデマンド | プレミアムステージ 「終わりよければすべてよし」 放送では本編前に、新国立のシェイクスピア史劇で浦井健治さんが全作、中嶋朋子さんがほとんどの作品に参加していたという話が出てきました。今作は中嶋さん・浦井さんがメインキャストだったので2人の話でしたが、岡本健一さんも全作出演ですよね。残念ながら私はこれらを観ていないので、検索してみたら今作の他キャストも重なっている方が結構いました。1つ前の『尺には尺を』感想記事と一部重複しますが、興味深かったので、今作キャストのこれまでの配役をあげてみました。そこを飛ばす方はこちら…
〈2022年4月27日の記事〉 芸能一家の次男 映画『戦争と人間』『新幹線大爆破』、テレビドラマ『若者たち』『ひとつ屋根の下』など、名脇役として活躍した俳優の山本圭さんが、3月31日に肺炎で亡くなったことが伝えられた。享年81歳。 山本圭さんは1940年生まれの大阪府出身。『真空地帯』『白い巨塔』『あゝ野麦峠』などを手がけた社会派監督、山本薩夫を叔父に持ち、兄の學がく(85)、弟の亘せん(79)も俳優として有名。末妹もいっとき民芸で学ぶなど、芸能一家として知られた。 妻は囲碁棋士だった小川誠子(19年没、享年68)さん。指導碁を通じて77年に結婚し、11差婚が当時話題となった。
退職と転職と引っ越し前のごったごたで忙しいを通り越して解脱モードになっておりますこんにちは。退職エントリは書かないけど転職試験受かりましたエントリは書いたら需要がありそうだなと思いつつ(多分まあまあ目指してる人が多いだろうレアケースなので)、守秘義務がありそうなので書けません。どこかの劇場で私に会ったら捕まえて聞いて下さい笑。 ということで、2024年最初の観劇は劇団四季の『WICKED』と劇団少年社中の『テンペスト』でした。去年の秋口にWICKEDのチケットがなんとか平日の1枚だけ取れていて、有休消化の関係もあって3日間東京に行くので、なにか一緒に行けるといいなと思って、最速の社中先行で1枚…
現在中1の松江塾生、ポジ。 小6夏に松江塾体験→追いつき入塾なので、小5年以下の学習内容はよく知りません。 しかし、ママブロガーさんのブログやら、おぷちゃやらを拝見するに、下の学年の子達の音読、めちゃくちゃ素敵じゃないですか😊 西遊記とか、走れメロスとか、私も一緒に音読したいわ・・・📚 小学校は結構音読を大切にしてくれていて、ポジも音読は好きだったので、毎日たくさん読んではいたけれど。 (ちいちゃんのかげおくりとか、夕飯作りながら聞くんですが、もう勘弁してほしいくらい泣きながら聞いたなぁ🥹) 学年相当の教科書ではないものを声に出して読む&継続することで、蓄える力、養う心を思うと、もうワクワクし…
所在地 ウェブサイト 地図 Bow Bridge リチャードがボズワースに向かう途中で渡ったとされる、ソア川(River Soar)にかかるボウ・ブリッジ中世の石橋は1861年に失われ、現在の橋はレスター市によりリチャード3世を記念するために鉄橋が建てかえられたヨークの白薔薇、ランカスターの赤薔薇、それらをひとつにしたテューダーローズ、リチャードの紋章 白猪等、薔薇戦争にまつわるモチーフで飾られている Bow Bridge Bow Bridge 「(修道院が破壊された時に)リチャード3世の遺骨はこの橋から投げ捨てられた」と言われていたがそれは後に真実でなかったことが証明された Bow Brid…
移築されたクロスビーホール 所在地 ウェブサイト 地図 クロスビーホール跡地 所在地 地図 クロスビー邸ゆかりの教会 所在地 地図 オリジナルのクロスビー邸Crosby Placeは1466年に Bishopsgate(St Helen’s Convent)に裕福な商人にして外交官・議員でもあったSir John Crosbyによって建てられたもの元々ここを借りていたリチャードは1483年にSir John Crosbyの未亡人からこの館を購入、即位迄ここを主な住居としていた 後にリッチモンドの次男の最初の妃キャサリン・オブ・アラゴンがここを住居としたその後東インド会社の本部になっていたことも…
源平合戦は「赤白合戦」とも呼ばれますが、私たちが知っているのは大晦日の「紅白歌合戦」。中国の「紅」は単に赤い色を示すだけでなく、好ましい赤色とされているようです。ですから、中国の赤い国旗は五星紅旗と呼ばれます。 さて、薔薇戦争(War of the Roses)は1455年から85年まで30年間、ランカスター、ヨークの王家の間で戦われたイギリスの内乱で、その名前はヨーク派が白バラ、ランカスター派が赤バラを記章としたためです。1485年フランスに亡命していたランカスター家のヘンリー・テューダーがリチャード3世を破り、30年続いた薔薇戦争は終わりました。テューダーはヨーク家のエリザベスと結婚し、ヨ…
ジュード・クリスチャン作、ウィル・タケット演出、天海祐希&アダム・クーパー出演、2023年上演、2024年配信。 1月8日まで有料配信。また期限ギリギリですみません……。 tspnet.co.jp www.youtube.com 概観 『マクベス』の読み替えや現代的な視座の点でも、『薔薇王の葬列』っぽく思えた点でも面白く、なかなかに堪能できました。(なにしろ『薔薇王』ブログなので、『薔薇王』をご存知ない方はすみません。)現代的でありつつ、寓意性やオマージュに溢れたところも話として興味深く感じます。『マクベス』の王殺し(バーナムの森も?)と『金枝篇』が掛けられ、もしかしたら『金枝篇』→『地獄の黙…
ガーデン(ヤロウの葉やジェーンのお薬) 所在地 ウェブサイト 地図 収録コミックス ボズワースの戦いを前にリチャードが宿White Boar Inn(後にBlue Boar Innと改名)に持ち込んだベッドは、現在Donington le Heath Manor House博物館に保存されている後に中から金貨が発見され当時騒ぎになったという記録もある ロバート・ケイツビー(ケイツビーの直系子孫)と共に火薬陰謀事件に関わったSir Everard Digbyのおじが、この屋敷の所有者John Digby of Seatonだった決戦直前にリチャードが眠ったベッドがケイツビーの子孫ゆかりの場所に保…
エドワード4世夫妻とその子供7人のステンドグラス ジョン・モートンの墓 トマス・バウチャー枢機卿の墓(Choirの北側) ヘンリー4世夫妻の墓(トリニティー礼拝堂) 所在地 ウェブサイト 地図 収録コミックス イングランド国教会の総本山、カンタベリー大聖堂は世界遺産にも登録されている カンタベリー大聖堂 カンタベリー大聖堂 エドワード4世夫妻とその子供7人のステンドグラス Royal Window North West Transept 北西翼廊にある エドワード4世夫妻とその子供7人のステンドグラス エドワード4世夫妻とその子供7人のステンドグラス (左から)次男リチャード、長男エドワード5…
今年は上半期のベスト記事書くのを忘れてて、とりあえずツイッタに載せた上半期ベストを先に上げておきます。 #2023年上半期映画ベスト10 新作1スパイダーマンアクロスザスパイダーバース2ウーマントーキング3波紋4エブリシングエブリウェアオールアットワンス5ぼくたちの哲学教室6ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい7老ナルキソス8世界は僕らに気づかない9ダンジョンズ&ドラゴンズ 10Mr.&Ms.ストレンジ pic.twitter.com/Afj6uEeQZF— ナオミント (@minmin70) 2023年6月30日 ちなみに過去の年間ベストはこちら。 2023年の新作映画(配信・レンタル含む)は2…
今年も残すところあと 3日になりました。 昨日の続きで今年見た 映画や音楽会や展覧会 等の写真をUPします。 下半期の最初は岩崎宏美 &良美のコンサートで、 大いに楽しみました。 good startの下半期でし たね。 7月半ばには中野の野方 ホールで行われた野方 寄席に行きました。 林家一門の夏の落語会 です。 たけ平さんの落語いつ も通り楽しかったです。 7月末にはフランス映画 「シモーヌ」を見ました。 フランスでも女性の権利 が認められるようになっ たのはそんなに昔のこと ではないのですね。 そのために闘った女性の 物語です。 8月半ばに春風亭小朝 と林家たい平の落語会 に行きました。…
早いもので2023年もあとわずか。当ブログでも毎年恒例❓となっております、(オタクが独断と偏見で選ぶ)「今年の映画BEST10」を発表したいと思います❗ ★第10位 レンフィールド ご存知吸血鬼ドラキュラを扱った映画(コメディ)ですが、但し今回、主役はドラキュラ(ニコラス・ケイジ)ではなく、昔むかし彼に血を吸われて不死の力を得、彼の忠実なる下僕と成り果てたレンフィールド(ニコラス・ホルト)であります。舞台は現代のアメリカはニューオーリンズなので、レンフィールドも次第に近代的自我❓に目覚め始めており、ドラキュラが彼に吹っかけてくる「悪人の穢れた血は好きじゃない❗修道女を連れてこい」だの、「バス一…