Richard Pryor、アメリカのコメディアン、映画俳優
過激なスタンダップ・コメディで知られる、伝説の黒人コメディアン。
コメディ専門のTVチャンネル「コメディ・セントラル」が選ぶ「100 Greatest Stand-Ups of All Time」では、ウッディ・アレンやジョージ・カーリン等を抑えて1位に選ばれた。
1940年12月1日イリノイ州生まれ。本名、Richard Franklin Lenox Thomas Pryor。
売春婦宿で生まれ育ち、14歳で学校を抜け出しコメディクラブの清掃員になった。様々な職を転々とした後、アメリカ陸軍に入る。2年後に除隊し、その後にコメディクラブ周りをするようになった。ビル・コスビーに感化され、1963年にニューヨークに移動。1966年頃から「エド・サリバン・ショー」等に出演するようになり、「間抜けなマフィア」(1967) で映画デビューを果たす。ダイアナ・ロスとビリー・ディ・ウィリアムスの「ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実」(1972)で人気を得る。70年〜80年代に精力的に活動し、多くの主演映画を完成させた。日本ではジーン・ワイルダーとのコンビ映画が有名だろう。「スーパーマン III」に出演した時には、$4,000,000という破格の出演料でも話題になった。
また、私生活ではドラック中毒となり、自分自身に火を付け体を半分やけどしたり、5人の女性と7回結婚したりと、話題が尽きない。
今現在は、多発性硬化症により車椅子生活をしている。殆どのコメディアンが尊敬するコメディアンに名前を出す程の伝説的なコメディアンだった。
2005年12月10日、心臓発作のためロサンゼルス郊外の病院で死去。享年65歳。