The Beatlesの6作目のオリジナルアルバム。
発売日は1965年12月3日。
ジョージ・マーティンのプロデュースにより制作された当アルバムはThe Beatlesのオリジナルアルバムでもちょうど中間にあたり、音楽的な内容も従来のロックサウンドの枠組みからの脱却を図っており、バンド後期における実験的なサウンド・メイキングへの足がかりともなった作品といえる。
ポップミュージックの歴史において最も偉大なアルバムの一つであるとの評価を得ることも多く、商業的にも音楽的にも大きな成功を収め、当時はもちろんのこと今なお多くのミュージシャンに影響を与え続けている。
全英チャートの最高位は1位。
アルバム録音の際に、当時としては革新的な録音技術が数多く採用されたことも後の音楽に大きな影響を与えた。
例えばイン・マイ・ライフの間奏におけるジョージ・マーティンによるピアノソロは、テープの速度を半分にしてゆっくりと演奏したものをあとで通常の速度に戻してトラックに挿入されている。
もともとは録音中にジョージ・マーティン自身が曲のBPMに合わせて演奏することが困難であることがわかったために試しにやってみたものだが、これによってピアノの音質がチェンバロに似た音質に変わり、結果としては同曲の最大の聞き所とも言うべき演奏となった。