旧約聖書に収録。 神ヤハウェが、サタンにそそのかされて人間ヨブを試すという話。 神と人間のあいだをとりもつ存在がほのめかされ、のちのキリスト誕生を予言しているとする説もある。 文学的評価も高い。ノルウェー記者クラブによる世界文学百選にも名前がある。 内村鑑三(「ヨブ記講演」)、C・G・ユング(『ヨブへの答え』)、キルケゴール(『反復』)、吉本隆明(『ほんとうの考え、うその考え』)などをはじめとして、キリスト者に限らず多くの思想家が言及している。 「約百記」と表記されることも。
『美徳の唯一の報酬は美徳であり、友人を得る唯一の方法は、自らが友人となることである。エマーソン』 「友」というと、聖書のヨブ記に出てくる苦難のヨブに寄り添い、語る友人を思い出します。 ヨブが、家族や財産をなくして意気消沈しているのに、ベラベラとお説教しているなんて、という批判もよく耳にします。 しかし、ヨブ記2:13に記されているのは「13 彼らは彼とともに七日七夜、地に座っていたが、だれも一言も彼に話しかけなかった。彼の痛みが非常に大きいのを見たからである。」とあるので、彼らには、ヨブに寄り添う決意があり、とことん寄り添いながら意見しているのですね。 落ち込んだときに、一番の慰めになるのは、…
最近、「FAKE(ニセモノ)」という話が出回っています。 それは、NASAが配信している宇宙映像に動物が映り込んでいたとか、宇宙船の中身はこのように撮影されているなどという情報です。ネバダの砂漠やグリーンランドでロケしているなどもよく耳にします。 衝撃的なのは、月に行ったという元宇宙飛行士の「わからない。行っていないんだから。」という意味深発言もあります。 月面着陸した靴の底と月の足跡が一致していないという指摘もありますね。 宇宙は未知の世界、膨大な予算を獲得するための方便であって、実際には、どこまで到達しているのか分からないとの指摘もあります。 天動説や地動説は、私には確認できる術がありませ…
こんにちは。 ふにゃもらけの画像が品切れなので、何年か前に描いた絵を貼っておく。 似た意匠の絵をネットで見かけて、自分でも描きたくなって真似してみたもの。白目部分が、どうしてもなめらかに描けなくて、落胆したのを覚えている。 (_ _).。o○ お友だちが、「福田村事件」という映画を見に行ったお話を聞いて、ふと、作家の高史明氏のことを思い出して、近況を検索してみたら、今年の7月に亡くなっていたと知った。 生きることの意味―ある少年のおいたち (ちくま文庫) 作者:高 史明 筑摩書房 Amazon 高氏は、1932年生まれ。 在日朝鮮人二世の作家。 1975年に、幼少期のさまざまな出来事を描いた「…
ヨブ記を聴く。 www.youtube.com 神と悪魔は、大勢の天使の前で夫婦漫才やってるようなもんだ。 舞台でどつき合っても、楽屋じゃ仲がいいと思う。 この何千年も続く長い漫才のネタのために操られる人間は堪ったもんじゃない。 神と悪魔は、我妄想の自作自演だ。 我が消えれば、一人二役の妄想も消える。 (My Favorite Songs) DJ Isaac - Burn (Sub Zero Project Remix) (Official Video Clip) - YouTube www.youtube.com (過去記事増補再録)
大工と蚊 僕が大工として仕事をしていて、嫌になっちゃうことの第一位は蚊です。二位はグラスウールで三位は怪我。 大工は蚊にめちゃくちゃ刺されます。 四月の半ばくらいから汗ばむ季節に入ると、プイ~ンとまとわりついてくる奴ら。新築なんて現場のどこに居たって刺されます。 他の業種の方にこの話をすると、大げさに聞こえるかもしれないのですが、日に十か所くらい普通に刺されます。これが現場の工事期間中、毎日続くのでたまったもんじゃない。 しかも、一般的に蚊の季節って夏の間だと思われているじゃないですか。ノン! 少なくとも、神奈川では4月から11月のアタマくらいまで確認できます。実際に僕が刺されてるので本当よ。…
楽山の大好物3 『ヨブ記 その今日への意義』浅野順一著 2021年01月09日 楽山日記(LD) http://mn266z.blog.jp/archives/27629677.html を改めて批判。 (ネットより)浅野 順一(あさの じゅんいち、1899年12月12日 ‐ 1981年6月10日)は、日本の牧師、神学者(旧約聖書学)。青山学院大学名誉教授、キリスト教功労者。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E9%87%8E%E9%A0%86%E4%B8%80 (ネットより)『ヨブ記』では古より人間社会の中に存在していた神の裁きと苦難に関する問題に…
楽山の滅び2 「第十一講 エリパズ再び語る」(『ヨブ記講演』内村鑑三著) 2020年12月19日 楽山日記(LD) http://mn266z.blog.jp/archives/27384659.html を改めて批判。 真理や真実に対しては、何らかの畏敬を感じて、迂闊に口に出来ないものです。その謙譲の姿勢を弁えている人には、誰でも、人間らしい真実の追求が可能になります。そこで得るのは、完全な真実ではなく、理屈でもなく、むしろ、謙虚であることの共感だと思います。 楽山にとっては、真実も真理も、言葉だけのオモチャなので、楽山は、平気で、知らないのに知っているかのように見せかけて、宗教と信仰につい…
『4 しっかりした妻は夫の冠。恥をもたらす妻は、夫の骨の中の腐れのようだ。 箴言12:4新改訳2017』 「良妻賢母」と評されるのは、その人のほんの一面に過ぎません。 人間ですから、表の顔も裏の顔もあります。 ソクラテスも聖書に登場するヨブも「悪妻」を持ったという評価があります。 恐らく、激しい一面を評してのことでしょうね。 しかし、彼らは、その悪妻に支えられて、今日まで名を残しているという事実をどのように受けとめれば良いのでしょうね。 それは、悪妻の貢献であれば、「夫の冠」という良妻という評価があっても良さそうなものです。 よく「妻」の評価を取り上げられる世の中ではありますが、「逆も真なり」…
神が解き明かす天地創造(天地創造ー16) 今回も「法則を支配する神と法則に支配される人間(天地創造ー15)」からの続きです。 ヨブ記には、神がどのようにして万物を造られたのか?それを示す記述が多く出て来ます。たとえば、ヨブ記26章、38章には次の記述があります。 ヨブ記26章26:7 神は北を虚空に張り、地を何もない上に掛けられる。26:8 神は水を濃い雲の中に包まれるが、その下の雲は裂けない。26:9 神は御座の面をおおい、その上に雲を広げ、26:10 水の面に円を描いて、光とやみとの境とされた。26:11 神がしかると、天の柱は震い、恐れる。26:12 神は御力によって海をかき立て、神の英…
神は知恵のありかを知っていて、耳を傾ける者にそれを聞かせる。 吟味に吟味を重ね、知恵を確かなものとする。 神は全人類に言う。 『主を恐れることがほんとうの知恵、悪を捨てることがほんとうの悟りだ。』」 ヨブ記28:28 こちらも合わせてどうぞ悟りを得ていますか
『世界霊界伝承事典』 ピーター・ヘイニング 柏書房 1995/11 <黄色い人> ・根強く残る言いつたえによれば、フランス国民の運命は、通称「黄色い人」という幽霊の出現となぜだか関係している。顔は黄色で喉のまわりに赤印のあるこの妖怪は、1870年にはじめて目撃されたとの由。これは、いざ普仏戦争(1870~71)が勃発しようという時期だった。エリオット・オードネルは、『諸族の幽霊と幽霊現象』(1933)でこの幽霊について書いている。同書にはこうある。 ・「戦争を生きのび、いわゆる<黄色い人>を見た記憶のある人の意見では、それはなぜかフランスの命運に関係していて、その出現によってフランスがもうすぐ…
なぜ、わたしは母の胎にいるうちに死んでしまわなかったのか。せめて、生まれてすぐに息絶えなかったのか。 なぜ、膝があってわたしを抱き乳房があって乳を飲ませたのか。 それさえなければ、今は黙して伏し憩いを得て眠りについていたであろうに。 (新共同訳聖書『ヨブ記3章11節~13節』) (省略) なぜわたしは、葬り去られた流産の子光を見ない子とならなかったのか。 (新共同訳聖書『ヨブ記3章16節』) そういえば元恋人がクリスチャンだったことを思い出す。しかし彼は死のうとしていた。 確か、キリスト教では自死は禁止だったはず。いや、自死を認める宗教など存在するのだろうか。広い世界、あるのかもしれないけど少…
やがてヨブは口を開き、自分の生まれた日を呪って、言った。 わたしの生まれた日は消えうせよ。男の子をみごもったことを告げた夜も。 その日は闇となれ。神が上から顧みることなく光もこれを輝かすな。 (新共同訳聖書『ヨブ記3章1節〜4節』) あまりにも調子が悪かったので、病院に電話をして即日診察をしてもらい、頓服の処方をしてもらった。アリピプラゾールとスルピリド。これがお守りなのである。 帰りに図書館に行き、江國香織『金平糖の降るところ』小川洋子『琥珀のまたたき』穂村弘『水中翼船炎上中』を借り、純喫茶に行く。 ここは行きつけにしたいくらいいい喫茶店。なんと川端康成が来店したこともあるとか。でも駅前にあ…
若松英輔/小友聡『すべてには時がある―旧約聖書「コヘレトの言葉」をめぐる対話』(NHK出版 2022年) 旧約聖書のなかの昔「伝道の書」と言われていた「コヘレトの言葉」について、このところ読んでいる若松英輔と、神学の専門家で牧師でもある小友聡のテレビでの対談をまとめたものです。NHK教育テレビの「こころの時代」で見て感銘を受けていたところ、幸い書籍化されていたので読んでみました。 聖書そのものをまともに読んだことはありませんが、「コヘレトの言葉」というのは、旧約聖書を構成する「モーセ五書」「歴史書」「知恵文学」「預言書」のなかの「知恵文学」に属するもので、「モーセ五書」と「歴史書」が過去、「預…
Psalms teach us how to worship; Proverbs, how to behave ; Job, how to suffer ; Song of Solomon, how to love; Ecclesiastes, how to live. – J.I. Packer 「詩篇は如何に礼拝するかを 箴言は如何にふるまうかを ヨブ記は如何に苦しむかを ソロモンの雅歌は如何に愛するかを そして箴言は如何に生きるかを 教える」 J.I.パッカー 一度だけお目にかかったことがあるパッカー先生。聖書に対する敬虔と学識を備えた神学者ならではのことばですね。
前回「知足」とは、 「今、自分が持っているものに気づき、 満足することを心得る」 事だと話しました。 その延長線上で ぜひ、チャレンジしてほしいのが 「我が身の現状を完全に肯定する」 ということです。 このことが出来ると、 過去の出来事の意味も 変わってきます。 という内容です。 今が幸せ 「これでいい」 ようこそ!待っていた歳 今が幸せ 「これでいい」 ここまで「知足」足るを知る という事について お付き合い頂けたので、 ぜひ、もう一つチャレンジして 頂きたい事があります。 それは、 「今の自分の現状を完全に肯定する」 ということです。 その事について 僧侶で作家の玄侑宗久さんが 『禅的生活…
小さな惑星上の小さな点である一人の人間が、宇宙の歴史に変化をもたらすことができると信じるのは馬鹿げているでしょうか。ヨブの友人たちには確かにそう思われました。しかし、ヨブ記の冒頭と最後の章は、神が一人の人間の反応に大きく影響され、宇宙の問題が関わっていたことを証明しています。(後に、預言者エゼキエルへのメッセージの中で、神はヨブを、ダニエルとノアとともに、自分のお気に入りの三人のうちの一人として誇らしげに指し示しました。) ヨブの例は、地上の生命が宇宙にどのように影響するかをはっきりと示しています。ヨブ記第 1 章で、サタンが、困難な状況になると人々はすぐに神を見捨てる非難すると、神がその挑戦…
(2024/4/9) 『日本の「来訪神」図鑑』 フランそあ根子(著)、中牧弘允(監修) 青春出版社 2024/2/21 ・来訪神は、年の変わり目や季節の変わり目に異界からやってきて、ご利益を授けてくれる夢のある存在です。 <はじめに> ・日本には、ナマハゲのようによく知られるものから地域の人しか知らないようなマイナーな神さままで、多くの来訪神が存在する。通常、神さまは神社などに祀られていてこちらからお詣りに行くが、来訪神は神さまの方からやって来てくれる。 ・多くは、仮面をつけるなど仮装している。 <北海道・東北地方の来訪神> <猿田彦 北海道 積丹町 美国町・古平町> <天狗が燃え盛る炎の中を…
「作者がでしゃばるようになると、マンガは末期症状だ!」 故・山本弘(もはや歴史上の人物につき、敬意をこめて敬称略とします)のTRPG入門まんが、確か「放課後のサイコロキネシス」中のまんが家の独白です。 よくある楽屋落ちではあるのですが、『ラプラスの魔』で小説家デビューし、『神は沈黙せず』を代表作とする作家の言となると、それだけでは済まなそうです。大作『神は沈黙せず』はまさに、創造主が太陽系規模ででしゃばって地球が末期症状になる物語なのです。 いずれ『SFマガジン』あたりが山本弘特集を組み、その作風をより仔細に分析することになるとは思いますが、とりあえず一読者である私が素描してみます。その根底に…
なぞなぞ:あればあるで困るし、なきゃないで困るもの、な~んだ? 私の場合、自分(自我)を捨てるということ、自我の磔殺(たくさつ)ということは、下の引用文のように主イエスの命令だから、その命令に従わないと救われないから…といった律法主義的なことではなく(0-100思考・白黒思考、脅迫・強迫的ストレス)、自我を捨てないことには現実の自分(自己)の苦しみが続くからです。つまり最もラクになる方法が自我を殺すこと、自我を滅することなのです。主イエスへの熱情的信仰が動機ではなく、自分自身が精神的にラクになりたいということが主たる動機なのです。私はこの本心を誤魔化すことはできません。その本心を隠して敬虔を装…
明日また聴くけれど📻中井智彦さんのTOKYO FM「Welcome To The Theater Radio! supported by ステージぴあ」亀田佳明さんゲスト回聴きました。 中井智彦さんの歌声が優しい。「♫翼をください」というと合唱コンクールです。 亀ちゃんの子どものころのお話やとても大切な方のお話まで聞くことができました。『デカローグ』でこれまで演じてきたどの役とも違う居方で「天使」を演じる亀ちゃん楽しみです😊。でも…物語のメインにいる人たちを色々な人物になり見ている、見守る、見つめる、見届ける「天使」ばかり見つめちゃうかもーー。 デカローグ、最初に読んだ時6の「ある愛に関する物…
タイトルをぼやかして何らかのレビューをします。 なんでぼやかしてるかって?読めばわかるよ。 今回は成人向けRPGです。 【システム・ゲームバランス】 ツクール製ということもあり、正直あまり期待はしていなかったんですが、結構良かったです。 割と大味ではあるんですが、その大味さが比較的シンプルなシステムとマッチしており、かなり楽しめました。 更に、仲間が頻繁に入れ替わるのですが、これによって大味ながらもゲームが単調ではなくなっています。これは本当に素晴らしい。 初見で宝箱を探しながら歩き狩りをしているだけでかなり早くレベルも上がりますし、ボスに苦戦させられるということもあまり無かったです。 8年前…
小学校の三年生か四年生のころ、クラスで隠し芸大会があった。手品や日本舞踊など、当時はお稽古事が盛んだったからなかなか芸達者のクラスメートが多かった。そこに混じって私は紙芝居を演じた(何をやったかは忘れたが、図書館から借り出した童話だったと思う)。やんやの喝采で、「アンコール」「アンコール」のかけ声がかかり、アンコールまで用意がなく困って、とっさに「ゲーテの詩を暗唱します!」と言ってしまった。(父がゲーテを愛読しており、面白がって私に暗唱させていたのである)。「では、『旅人の夜の歌』。”すべての山々の上に憩いあり…(以下略)」と、はじめて、「しばし待て、我もいこわん」と、堂々と暗唱し終えた。だが…
✳︎3月18日(異言の解き明かし) わが神、わが神。あなたはどこにおられるのですか。私はあなたを探し求めています。まるで、パニックを起こした子が親の姿を探し回るかのように、私はあなたを求めて歩き回っています。 "わが神、わが神。どうして、私をお見捨てになったのですか。遠く離れて私をお救いにならないのですか。私のうめきのことばにも。わが神。昼、私は呼びます。しかし、あなたはお答えになりません。夜も、私は黙っていられません。" 詩篇 22篇1~2節 "主よ。なぜ、あなたは遠く離れてお立ちなのですか。苦しみのときに、なぜ、身を隠されるのですか。" 詩篇 10篇1節 ✳︎3月19日(主の応答) 娘よ。…
読んだ本 旧約聖書『ヨブ記』岩波文庫 (1971) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想(ネタバレあり) ある日突然ヨブに災難が訪れる。見も心もボロボロ。 現代もなお、誰にでも起こりうる物語であった。 内村鑑三の見解によれば、この物語は誰かがモデルになっている可能性が高いという。 ・・・ ・・・ ・・・ 結論から書くと、最後にヨブは復活し、見事地獄からの生還を果たす。 それは論戦に勝利したからであった。 告発者からとの激しい議論の末に、ヨブが神に対して持っている信仰が神によって認められたということであった。 詳しい解釈などは内村鑑三『ヨブ記講演』…