(Johann Wolfgang von Goethe)
ドイツの詩人・作家・自然科学研究家、ザクセン=ヴァイマル=アイゼナハ大公国枢密顧問官・政務長官(1749-1832)。
フランクフルト・アム・マインに生まれる。母はフランクフルト市長の娘。ライプツィヒ、シュトラスブルクで学び。この遊学期にヘルダーと交友。恋愛体験をもとにして叙情詩を発表し、その後1773年に戯曲『ゲッツ』、翌年に『若きヴェルテルの悩み』で文壇の脚光を浴び、疾風怒濤(Sturm und Drang)期の旗頭となる。
その一方で、1775年にヴァイマル公カール・アウグストに招かれてその宮廷に仕え、政務を担当する廷臣となる。また、同時に解剖や地質、とりわけ光学などの研究も行い、顎間骨の発見や色彩論などは著名。
1786年から2年間のイタリア旅行の後、文学活動に専心し、クリスティアーネと結婚。フランス革命に際しては2度の対仏戦争に従軍した。
シラーとともに、ドイツ古典主義時代を築いたとされる。