Maurice Binder タイトル・デザイナー、グラフィック・デザイナー、視覚効果
ソウル・バスと共に映画史に残る名タイトル・デザイナー。明るくカラフルなタッチが特徴。特に有名なのが007シリーズにおける冒頭の「ガンバレル・シークェンス」や、女性の裸体をモチーフにしたシルエットである。 女性好きだったが生涯独身を通し、死後、美術収集家でもあったことが分かった。
アマプラで「シャレード」を見ました。中高生の頃に一度見ていますが、内容はかなり忘れていました。サスペンスとしては物足りないですが、オードリー・ヘップバーンは30代半ばとはいえ(まだ)美しいし、スタンリー・ドーネン監督作品らしく凝った脚本と演出。ヘンリー・マンシーニの音楽、モーリス・ビンダーのタイトルシーケンス。豪華なキャストやスタッフたちによって、とてもロマンチックでお洒落な映画に仕上がっていますね。よく出来た娯楽作品だと思いました。www.youtube.com お気に入りのタイトルシーケンス。filmarks.comランキング参加中映画
ワイルダーのミニ特集の続きです。 『麗しのサブリナ』(1954年) 主演オードリー・ヘプバーン。実はヘプバーンって全然ピンと来なくて、今回が初鑑賞。大富豪の息子たち(ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン)と、お付きの運転手の娘サブリナ(ヘプバーン)。身分違いの恋の顛末を描いたロマンティック・コメディ。実に真っ当なラブコメで、ワイルダーらしい悪ふざけは割れたグラスでお尻を怪我するギャグくらいか。 ヘプバーンのお相手はハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデンのおじさん2人。ボギーは「恋に目覚める仕事人間」という役柄だけど、ちょっと重すぎる気がしたなあ。当時ヘプバーン25歳、ボギー55歳…
先の日曜日(4/7)は、学生時代の友人が参加してるJAZZバンド、MGG Jazz Buddyのライブへ。 MGG Jazz Buddyはカウント・ベイシーをレパートリーとするビッグバンド。仙台に住んでいた2010年、定禅寺JAZZフェスティバルで初めて演奏を拝見して以来のお付き合い。ってもうそんなになるのか。14年前・・・。HPには「2008年に初練習」と記載があったので、バンドは随分息の長い活動を続けているようです。 ライブは二部構成。第一部では『007死ぬのは奴らだ』テーマ曲LIVE AND LET DIEのカバーも披露。007の胡散臭いゴージャス感がビッグバンドのサウンドにジャストフィ…
ギャスパー・ノエ監督作品、タイトルの『VORTEX(ヴォルテックス)』は、フランス語で「渦(うず)」の意味らしい。渦と言えば鳴門の渦潮か、モーリス・ビンダーによる銃口をモチーフにした『007』のオープニングデザインくらいしか思い浮かばないが、本作はクライマックスでタイトルを表す映像がズバッと流れる。誰も予測できないとんでもない渦がスクリーンにデカデカと! さて映画は「渦」にたどり着く前に、懐メロをBGMにして、これぞ“巴里の空の下”と言わんばかりのシーンで幕開け。ルネ・クレールやジャック・タチの映画に出てきそうな古いアパートのペントハウスに、身だしなみを整えた老夫婦がお出ましになるのだ。 ご機…
タイトルバックであからさまにモーリス・ビンダーというか007を真似しているのだけど、あまりの貧乏くささに「ウワッダサい」と思わず声が出てしまいました。 かように全体としてなんちゃって007なんだけど、監督が鈴木清順組出身だったからなのか、清順タッチのところもあったりして。でも何とかして楽しませてやろうという心意気がチャーミングで、実際面白かったです。 ・都筑道夫が原作だから『殺人狂時代』みたいなのかな、というのが見てみたきっかけなんですが、あそこまでエッジは効いてなかったですね。でも遊び心は通じるところがありました。 ・小林旭主演作品はあまり見てないけれど、チョウ・ユンファっぽいなと思いました…
舞浜のシネマイクスピアリで「007は二度死ぬ」(4Kレストア版)を見てきました。あらすじは、アメリカとソ連が打ち上げた有人人工衛星が、立て続けに謎の宇宙船に遭遇し行方が分からなくなります。米ソは互いに相手の仕業と主張し、冷戦の緊張が一気に高まる。そんな中、英国は謎の宇宙船が日本に着陸したという情報を掴み、ジェームズ・ボンドを日本に派遣する・・そんな話です。この映画は007シリーズの番外編とでも言うべき、前作までのサスペンス路線とは一線を画した、かなり漫画的な作品です。例えば、冒頭、ボンドは銃撃を受けて死亡します。しかしそれは「日本でボンドを自由に行動させるため」の英国政府による偽装でした。そう…