2025年には、団塊世代(1947年~1949年生まれ)の全世代が後期高齢者(75歳以上)になり、平均寿命が男性81歳、女性87といいますから、これから「多死社会」にはいってきます。厚労省の試算では、年間死亡者数はピーク時には168万人にのぼるそうです。 そうなると、この世代やその上の世代が溜め込んでいた財産が、相続財産として放出されてきます。 2022年の数字で見ますと、年間死亡者数は1,569,050人、そのうちの9.6%にあたる150,858人の相続において相続税が課税対象となり、その財産額は20兆6840億円、相続税額は2兆7989億円 ということです。 相続税自体は、基礎控除があり、…