ニコライ・カルロヴィッチ・メトネル
1880年(当時のロシアの暦で1879年)モスクワ生まれ。1951年ロンドンで逝去
モスクワ音楽院で作曲とピアノを学び、コンサートピアニスト、作曲家として欧米で広く知られた。一時期モスクワ音楽院の教授にもなった。1921年にロンドンに居を移し、晩年を過ごした。時代はロマン派から現代音楽へ移る転換期にありながら、メトネルはロマン派(後期)の作曲家としてラフマニノフのように叙情性豊かで優れたピアノ作品を生んだ。日本での知名度は高いとはいえない。
メトネルはピアノ協奏曲3曲、ピアノソナタ14曲、バイオリンソナタ3曲、ロマンス100曲、「おとぎ話」など管弦楽曲・声楽曲・室内楽曲を残した。
聴き手の痒いところに手が届くような演奏をするのは難しい曲が多いらしい。そして、演奏をする際、演奏者の表現力が試されるようでその点でも難しいらしい。ソナタ「回想」なども、弾くだけならばそれほどでもないが、曲としてまとめるのは大変難しい。