ドラゴンクエスト2に登場する町 ローラの門を抜けて南に進むと見える、ムーンブルク地方唯一の町。ムーンブルクの北東に位置する。 「人と人とが出会う町」と言われている。 ムーンブルク城から離れているため、モンスター襲撃の影響はあまりないようである。 ムーンブルクから逃げてきた女官がいる。また、やたらと人なつっこい犬がいるが…。
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ナナの誕生パーティーも大成功に終わり、おれはずっと親切にしてくれたおばさんを 礼も兼ねて家まで送ってやることにした。 家まで送る道すがら、パーティーのときにおばさんがおれに親切にしてくれたのは、 おばさんの息子のトンヌラとおれがよく似ているからだと聞かされた。 トンヌラは幼なじみのマリアのことがずっと好きだったのに、なかなか素直になれず おばさんをヤキモキさせてたらしい。 おれとナナを見て、かつてのトンヌラを思い出して放っておけなかったというのが おばさんが親切にしてくれた理由だった。 「おい、ちょっと待てよ! あの2人...」 おれは、パーティーに来ていたトンヌラとマリアをあらためて思い出し…
ナナの誕生日の前日、パーティー用の料理を準備していないと思い出したおれは、 サンチョを連れてムーンブルクへ向かった。 オルムとレオンから「パーティーの料理は、ムーンペタの住民が用意する」と聞き、 それなら帰ろうとしたところで、サンチョは運悪くモルディウスに見つかった。 おれはとっさの機転を利かせ「緑の騎士団のために料理を振る舞いに来た」と言って モルディウスの追及からサンチョを救い出してやったというのに、サンチョは 「そんな話は聞いてない! 事前の了承もなく、勝手なこと言うな!」と怒り出した。 サンチョの怒りを鎮めるため、おれはサンチョと一緒に料理を作ってやることにした。 もともと、おれは王妃…
「ナナの誕生パーティーを、ムーンペタの教会で開催したい」というおれの言葉を アルファズルは「どうせお祝いを理由にして、ただ騒ぎたいだけだろう」と一蹴した。 王子はアルファズルを説得するため、ナナと奇跡の再会を果たせた、ここムーンペタで ナナが「今生きていること」をただ祝福したいだけなんだという想いを熱く語った。 リーナは初めて聞かされた壮絶な話に驚いて目を丸くしていたが、王子が語った話は おれも初めて聞くことばかりで、おれ自身も驚きを隠せなかった。 最初にムーンペタでナナの情報を探ったとき、実は王子はひそかにナナの生存を疑って 人知れず苦悩していたこと。 「ラーの鏡」を見つけてムーンペタに戻っ…
ナナの前でローレシアに帰ったふりをして、ムーンブルクにやって来たおれと王子は オルムとレオンに会い、今年も一緒にナナの誕生日を祝おうと伝えた。 オルムとレオンは喜んで合意して、パーティーはどこで開くのかと尋ねてきた。 王子が「アルファズルを説得して、ムーンペタの教会で開けるようにする」と答えると オルムとレオンは「期待してるぜ!」とキラキラした目で王子の手を握った。 「おいっ、おれと王子でずいぶんと態度が違うじゃねえか、お2人さんよ!」 完全に無視されたおれは、手刀でオルムとレオンの腕をビシビシと叩いてやった。 2人は王子から手を離し、おれに叩かれた腕をさすって「へへへっ」と笑った。 「ナナの…
ミリアの家に招かれたおれたちは豪華な夕食を終え、まだミリアと話し足りないナナは 夕食が終わるとミリアを引っ張って、挨拶もそこそこに部屋へと戻っていった。 おれと王子はそんなナナの様子を見ながら旅での思い出を振り返り、船団長夫婦と しばらくナナの話題で盛り上がった。 4人でひとしきり笑って、おれと王子がそのまま引き続き船団長と雑談をしている間に ミリアのおふくろは、おれたちが泊まる部屋を手早く整えてくれたようだ。 おれと王子は2人に丁重に礼を言うと、用意してもらった部屋に入った。 王と皇太子を泊めるような良い部屋がないとミリアのおふくろは謙遜していたが、 通された部屋は立派なものだった。 広々と…
王子の異名を払しょくするために考えたおれの策は、ナナの協力あってのものだったが ナナにはムーンブルクのことを明かせないことを思い出し、思わぬ形で頓挫した。 おれは救いを求めて、アルファズルに会おうとムーンペタの町までやって来た。 「カイ~ン!」 「おにいちゃ~ん!」 教会の前の花壇にナナとリーナがいた。おれの姿を見つけて、笑顔で声をかけてくる。 思わず腕が上がり、おれは知らないうちに手を振っていた。 リーナが笑顔で駆け寄ってくる。 「リーナ! 大きくなったな!」 おれはリーナを抱き上げて肩車してやった。リーナは「うふふ」と笑っている。 そんなおれたちの様子を、少し離れたところからナナも笑顔で見…
親父と王妃がおれにサマルトリア王代理をまかせ、テパの村へと旅行に行った。 おれは親父たちが出かけた後でナナをサマルトリアへ招き、王様代行を見事に努める おれ様の立派な勇姿を見せつけてやろうと思っていたが、親父がおれの補佐になんと モルディウスを任命したと聞いた。 あいつはきっとおれを監視して「国王を務めるには未熟だ」などと言うに違いない。 両親が出かけてすぐにナナがサマルトリアに来れば、モルディウスは何を言い出すか。 めんどくさいから、変なイチャモンをつけられるのだけは避けたいところだぜ。 そこでおれは風邪気味だと言ってサンチョを自室に呼び、ナナ宛ての手紙を託した。 サンチョから4日後が休みに…
テパの村に行きたいという親父と王妃のため、おれは村を訪れてレオンに通訳を頼み サマルトリアへと戻ってきた。 自分の務めを果たしたことを報告するのに、おれは謁見の間に親父と王妃を呼び出して テパの村でレオンに会ったことを伝えた。 レオンの人柄を聞いた王妃は気色悪い声ではしゃぎ、甘ったるい声の話ぶりは おれの笑いを誘ったが、親父の前ということもあっておれは何も言わず黙っていた。 親父は表情を変えずに王妃を見ていたが、おそらく腹ん中では笑ってるんだろう。 おれも人のことは言えねえが、親父はたいそう腹黒く性格の悪いおっさんだぜ! 腹ん中では笑いながらも、スンとすましたままの親父を見ているうちに、この親…
管理者:宴 どうも、こんにちは。 クイズの神々、宴です。 今回は『【難易度別 全60問】ドラゴンクエスト2クイズ検定 初級・中級・上級』を出題します。 「ドラクエはやっぱり2が最高!」という人には、おすすめのクイズとなっておりますので、ぜひ挑戦してみてくださいね! 【難易度別 全60問】ドラゴンクエスト2クイズ検定 初級・中級・上級 それでは出題させていただきます。 まずは例題をご覧ください。 例題 ドラゴンクエスト2の副題は? 答えはこちら 答 : 悪霊の神々 というように、ドラゴンクエスト2のクイズ検定にお答えください。 問題は全部で60問です。 それではどうぞ! 【難易度別 全60問】ド…
勇者の泉に向かっていたある夜。 あたしは幽霊に「おまえは正式なサマルトリアの王女ではない」と襲いかかられたの。 幽霊はなんとかやっつけたんだけど、あたしは以前いじわるそうなおばあさんから 「前の王妃様が死んだから、仕方なくあんたの母親が後妻になった」と言われたことを 思い出して泣いちゃった。 あたしの話を聞いたクリフトは「お母様は立派な王妃様で、あたしも正式なお姫さま。 血のつながりなんて関係なく、おにいちゃんとお母様は仲の良い親子に間違いないし おにいちゃんにとってあたしは大事な妹だ」と力強く断言してくれたわ。 オバケに襲われたショックで怖くて眠れなくなったあたしも、クリフトに慰められて よ…
先日サマルトリア緑の騎士団に叙任され、勇者の泉で身を清めるというクリフト。 旅にはティアも同行するということで、おれと王妃はクリフトから詳しく話を聞いた。 クリフトは魔法に興味を持っており、魔戦士のおれに憧れを抱いていたんだという。 なんだ、イイ奴じゃねえか! おれが気を許して話を進めていくと、どうやらこの男はティアに惚れているらしい。 「ティアのそばにいて守りたい、だが魔法も学んで将来は立派な神官になりたい」 自分の想いを明かしたクリフト。 すっかりクリフトのことが気に入った王妃は、なんとか力になりたいと乗り気になり グランログザー師匠にクリフトの弟子入りを頼んで欲しい、みんなが旅に出る前に…
3日ぶりにサマルトリアに帰って来たおれは、忽然と姿を消した城の奴らを探し回り ようやく見つけたリオスに案内されて、かつて『ロトの盾』を保管していた場所、 秘密の隠し部屋へとやって来た。 隠し部屋には、王妃・ティア・ティメラウス・リオスの他にもう1人の若い男がいた。 ティアの稽古相手をしている男。 かつて、ティアの部屋の見張り役を買って出た「クリフト」という男だ。 姫さまのことは私が命をかけてお守りします! クリフトはザラキ厨だけど、実はドラクエシリーズではかなり好きです (*´ω`*)♡ 満を持して登場~ヾ(*´∀`*)ノ ティアに聞いた話によると、クリフトは最近16歳になりサマルトリア緑の騎…
おれはナナと3日間ムーンペタで一緒にすごし、サマルトリアへと帰ってきた。 城に帰って来てまず不審に思ったのは、ティアの姿がどこにも見えないことだった。 ティアだけじゃねえ。 ティメラウスもリオスも、さらに王妃までもが城内から忽然と姿を消していた。 王妃や姫がいないというのに、女中たちはなにも変わらずいつもと同じ仕事を続け サマルトリア緑の騎士団もモルディウスが見守る中、普段どおりの訓練をしていた。 重大な事態が起きたようには見えねえ。 じゃあ、あいつらはどこへ行った? おれは城ん中を片っ端から探し回り、厨房の前でようやくリオスを見つけた。 そしてリオスの案内のもと、おれが存在すら知らなかった隠…
おれはナナと一緒にムーンペタで3泊し、久しぶりにサマルトリアへ帰ってきた。 にぎやかな城下町を歩き城に入ると、城内がやけに静かなことに気づいた。 いつもなら自室の前にある少し開けた場所で、ティメラウスやリオスをつかまえて わーわー言っているティアの姿がない。 ティアの部屋を覗くと、今まで見たことないぐらい綺麗に整理整頓されていた。 「あいつ、どこ行ったんだ?」 おれは近くの女中や門番に尋ねてみたが、みんな口をそろえて「知らない」と言う。 門番たちも別に意地悪で隠している感じはなく、本当に知らないようだ。 おれは次にティメラウスの部屋に行ってみたが、部屋には鍵が掛けられているし ノックをしても何…
小さい頃から、様々なゲームをプレイしてきた方々にとって、 ”RPG”というジャンルの枠組みの中で、最も記憶に古い(+好きな)作品はなんでしょうか? 私の場合は、言わずと知れた国民的RPGシリーズの第二作目。 「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」です。 ファミリーコンピュータにて、1987年1月26日に発売。 前作である、初代「ドラゴンクエスト」の大ヒットを受けて、 それからわずか”9ヶ月”という短期間で制作・発売がなされた続編。 ファミコンでは「1」~「4」の計四作品が展開されたドラクエシリーズですが、 我が家には、この「2」のみが存在していました。 ある日、一人の傷ついた兵士から「ムーンブルク…
ムーンブルク戦没者の慰霊地になりそうな丘を訪れているおれたち。 「坂道を寝転んでゴロゴロ転がると楽しいよ。一緒にやろうよ!」と言うトンヌラと 「どうせ転がるならあんたも道連れよ」と言うナナに丘の上に連れて来られたおれは 頂上で寝かされて転がされた。 ぐるぐるまわりながら坂道を転がり落ち、目が回りめまいと吐き気に苦しみながら 四つん這いで移動していると、視線の先でマリアが赤ん坊に乳をやっていた。 ...... こほん。おれは…… その… なんだ。 赤ん坊が乳を飲む姿なんて今まで見たことなかったし、あくまで社会勉強の1つとして 見学しようとしたわけなんだよ。 マリアに近づき、いよいよ見学しようとし…
「ムーンブルク戦没者の慰霊地は、ムーンペタの住民たちに整地してもらおうぜ」 おれが思いつきで言った意見にアルファズルもナナも賛成したあの話を、おれは 母ちゃんの家に泊めてもらう夕食の席で母ちゃん・トンヌラ・マリアに伝えた。 話を聞いた3人が実際の丘を見てみたいと言うので、おれたちは翌日リーナも誘って みんなで丘に向かうことにした。 整備をするにあたって「住民たちの生の声を聞きたい」と同行したアルファズルは 母ちゃんやトンヌラたちが思い思いに発言するのを、ペンを走らせすべて書き留めた。 あらかた意見を出し終えたところで、ずっとソワソワしていたトンヌラがおれに 「丘を登ってもいいか?」と聞いてくる…
おれは約束していた通り、ナナと一緒にムーンペタの母ちゃんの家へ遊びに行った。 母ちゃんはトンヌラとマリアを呼び、おれたちはお互いのことをいろいろ教え合った。 マリアの提案でナナが赤ん坊にミルクをやっている間に、おれはトンヌラと話し合い そこにマリアも加わって「ナナに好きって言っちゃえ!」と2人にそそのかされた。 そんなこと、こんなところで言えるか! とためらうおれを見て、マリアはナナに 「カインがなにを言うのか、そのうちわかるときが来るわ」と助け船を出してくれた。 マリアはしっかり者で頼りになるお姉さんキャラですね (*´ω`*) 夕方には母ちゃんの家を出て、教会までナナを送って帰るつもりだっ…
ムーンブルク戦没者の慰霊地になりそうな丘を訪ねた帰り、おれはナナから今夜は ムーンペタで泊まっていかないかと誘われ、一緒に教会へと向かった。 帰る途中に思わずナナを押し倒してしまったことで出来た引っ叩かれた頬の腫れと ナナに好きな人を聞かないでもらうために口止め料で買ったスライムのぬいぐるみ これら2つの「聞かれたくないこと」について、さらに追及されるのを避けるため おれは機転を利かせてアルファズルに慰霊地の話題を振ったが、話しているうちに 「ムーンペタの奴らに整地を頼めばいいんじゃねえか?」と思いついた。 おれのとっさの考えはアルファズル・ナナ・リーナに称賛され、夕食は和やかに進み 言い訳を…
おれはナナに連れられて「ムーンブルク戦没者の慰霊地」の候補としてアルファズルが 見つけ出した丘の上にやって来た。 そこでおれは、王と王妃のことを思い出して1人で涙ぐんでいたナナが我慢しないで 泣けるようにと背中を貸してやった。 以前、海岸で背中を貸したときと同じように遠慮がちに寄り添ってくるかと思いきや ナナはおれにピッタリとくっつき、後ろから抱きついてきたではないか! 手を後ろにまわしてナナを抱きしめ返すことも出来ず、おれはナナにされるがまま ただじっとしていたが、タイミング悪くここで大きなくしゃみをしてしまった。 ナナはおれが風邪を引いたら困るから帰ろうと言って、陽気に坂を駆け下りていった…
ナナから「一緒に来て欲しい場所がある」と誘われたおれは、ナナに付き合って ムーンペタの南にある丘を登った。 ムーンペタから南下して林道を抜けたすぐにある小高い丘。丘に登って西側を見ると ムーンブルクの様子も見えた。 両方の町のほぼ中心にあるこの丘の頂上にある平坦な土地は、ムーンブルクで戦死した 戦没者たちの慰霊地にピッタリだ。 おれは「ここが良いんじゃないか」と言っていたというアルファズルの言葉に同意して うなずいたが、背後で聞いているはずのナナの反応がなかった。 不審に思って振り返ると、ナナは瞳に涙をいっぱいためてうつむいているではないか! 「おいっ」 おれは人差し指でナナの額を軽く突いた。…